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2020年2月12日更新 9931

バンダイ1/12プラモ「ストームトルーパー」を初心者がシタデルカラーでウェザリングに挑戦

ワイルドミニ四駆から徐々に興味を持っていった「プラモ作り」今回は初めてのプラモデルとしてバンダイ1/12スケールの「ストームトルーパー」を制作。そしてウェザリングにはシタデルカラーを使用してオリジナルのストームトルーパー を作ってみました!

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

どうやら「プラモ作りたい病」にかかってしまったようだ

本題に入る前に状況を説明すると、半年前まではプラモデルに興味はあったものの、なかなか着手することはなかった。というのも工程が多そうというのと「どういう道具を使ったらいいのか」という組み立ての知識がなかったので中々手が出せませんでした。そこでOutseekersライターさんにお願いしてプラモデルの記事を書いていただき、全体の流れ等をなんとなく頭で知ることができました。

プラモ作りの練習としてちょうどよかった「ワイルドミニ四駆」

最初はランナーにつながったプラスチックの塊が次第に形になっていく過程は見ていて楽しいものの、実際にプラモデルを作るのはやはり心理的なハードルは高かっです。そんな時に出会ったのが再販となったタミヤのワイルドミニ四駆でした。いきなり本格的なプラモデルを手にする前に練習としてちょうどいいお値段とクオリティでプラモデルの楽しさを知るには十分な製品でした。

「偏愛DIY」で立体造形物を作る楽しさを知る

このあたりからおそらく自分の中に眠っていた「立体造形物を作りたい」という思いが加速して、既製品でもプラモデルも「この色だったらどんな感じになるだろうか」という発想にとりつかれていきました。

挑戦としての「アクションフィギュア」の塗装

9,000円近くする完成品のアクションフィギュアをリペイントしたのは今思えば暴挙に近かったかもしれません笑

本当はもう少し練習してからの方がよかったのかもしれないですが、一度思いついたら試さずにはいられなかったのでしょう。かなりチャレンジングであったもののこの塗装がおそらく本格的なスタートラインになったような気がします。

スターウォーズ の「ストームトルーパー」でプラモデルを購入!

スターウォーズ の中で一番好きなキャラクターがストームトルーパー でした。造形的に好みというのももちろんありますが、表情はないにしても仕草によっては物悲しく見えたりする部分が個人的にはぐっとくるところです。この箱絵もまさにその魅力を体現しているのではないでしょうか!

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

作る前に見ておきたいバンダイのこだわり

実は作り終わったあとに見つけてしまったのですが、バンダイの「スターウォーズ 」シリーズのこだわりが詰まったこちらの映像もぜひご覧ください。「正座して組み立てよう」という気持ちにさせてくれます。

完成品アクションフィギュアの「S.Hフィギュアーツ」という選択肢もありますが

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

同じくバンダイから発売されている「S.Hフィギュアーツ」というシリーズも同じ1/12サイズで、実は購入を迷いました。

組み立ての手間が省けるということもありましたが、逆に言うと「塗装の塗り分け」が難しいという点と値段が倍以上という点から今回はプラモデルをチョイスしました。ファーストオーダーのストームトルーパーを見たところどうやら解体するのは難しそうなので、塗装する場合は素直にプラモデルの方が良いことでしょう。

組み立ての全体の流れを動画で見てみる

今回の記事の概要はYahoo!Creatrosにてダイジェストとしてアップしております。他にも過去記事に関する動画もアップしてますのでよろしければYahooアプリのこちらからフォローいただければ幸いです!

ストームトルーパーの組み立て手順について

だいぶ前置き長くなってしまいました。ここからはいよいよ組み立てレビューに入っていきます。おおまかな流れとしては「頭、胴体、手」などのパーツを組み立て最後にドッキングさせる流れになるので、塗装も順番通りに「塗装→組み立て」という順番で進めていきます。ベースの塗装と組み立てが澄んだら「汚し塗装」→「デカール」という順番で進めました。

1、箱を見ながら塗装のプランニング

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

今回汚し塗装をするということ踏まえて、まずは箱の完成図を見ながらどんな感じに仕上げるのかイメージしていきました。今回は汚しを入れていくので、全体が引き締まるようにベルト部分は黒でいく感じで進めていきます。

2,ベースの塗装と組み立て

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

パーツは白のパーツと黒パーツ、そして関節部分に使う軟式のPCパーツの3種類を使っていきます。塗装のために一気に解体してしまうとどこのパーツだか分からなくなってしまうので、作るパート(頭、胴など)で「塗装→組み立て」を繰り返していきます。パーツで塗り分け等ているので、未塗装でもそれなりの完成度になるのが嬉しい。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ベースの塗装は白の部分はグレーのサーフェイサーで、黒部分はタミヤカラーのNATOブラックを使用

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

乾燥には「ネコの手」棒、便利です。

MRPAINTSTATION

ネコの手と合わせて使いたい「ペイントステーション」

このように作るパーツの部分だけ塗装して、乾燥させている間に次に作るパーツを切り離して組み立てて塗装の準備を進めるという感じです。

サーフェイサーと黒の2色を塗って組み立てた状態がこちらです。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ツヤツヤの成形色のホワイトがマットになるだけでもかなり質感上がります。正直ここでもかなり満足度高かったのですが、せっかくなのでここから汚していきます。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

3,ウェザリング(汚し塗装)を施す

今回の手順は以下の3つを施しました

  1. モールドのラインに沿ってのスミ入れ
  2. シタデルカラーASHでウォッシング
  3. シタデル カラーグレーでドライブラシ
スミ入れ作業はもしかしたらいらないかもしれない

上記3つの手順で行いましたが、スミ入れはあとから上に塗料を重ねてしまうので、もしかしたらいらない工程だったかもしれません。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

たしかにいらない作業ではありますが、このラインに入っていくスミ入れの作業は何度やっても楽しいです。(あと練習にもなる)

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

シタデルカラーでウェザリング

Astrobotsのリペイントで使わせていただいた「せなすけ」さんのミレニアムファルコンのウェザリングをそのままやらせていただきました。

おそらく今回ストームトルーパーをセレクトしたのもこの動画を見たのが少なからず影響を受けてます。

シタデルのシェイドカラー「AGRAX EARTH SHADE」を使って全体的に汚していきます。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ものすごい汚い感じになりますが、この上からドライブラシで色を塗ってこの泥加減を落ち着かせていくイメージです。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

シタデル レイヤーカラー「ULTHUN GREY」でドライブラシ

筆を短く切った状態で、塗料をティッシュ等で落とした状態(かすれるくらい)で泥を隠すように塗っていきます。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

せなすけさんの動画を見るといとも簡単そうにやられていますが、ちょっと塗料の量が多かったり意外と思い通りにいかなかったりします。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ドライブラシのやめ時が正直分からないのですが、だいたいこんな感じでしょうか。そもそも良いドライブラシのかけかたという基準がないので、このあたりは良い作品を見て自分のものとの「ギャップ」を理解する必要がありそうです。

が、そもそもドライブラシをやったことがない状態なのでなんとなく雰囲気がよくて個人的には満足です。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

4,オリジナリティを出すための「デカール選び」

ここからは妄想の時間の始まりです。そもそもオリジナルカラーで塗装する楽しみはここに集結すると言っても過言ではないでしょう。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

今回はAstrobotsでも使用した以下のデカールを使っていきます。

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

「INDUSTRIAL TROOPER」完成

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ストームトルーパー ってスターウォーズ の中にも色んな種類が登場します。例えばタトゥーインとかでは「サンドトルーパー」であったり、エンドアでのスピーダーバイクでは「スカウトトルーパー」だったり、おそらく従事する任務によって名称が変わると思いますが、今回のコンセプトとしては戦闘用というよりは戦闘機を作る要員としての「INDUSTRIAL TROOPER」というコンセプトになりました(全ては後付け)

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

車の整備とか似合いそうなストームトルーパー です

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

細かいデカールは貼るのが大変ですが、ちょっとしたステッカーがホワイトのボディのいいアクセントに(なっていると思ってます)

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

同じくシタデルカラーの練習で使ったトミカのAT-ATと戯れるの図

ストームトルーパーのプラモデルをシタデルカラーで塗装

本気の塗装をするまえに、こういう小さいモデルで練習するのもおすすめです!

ミレニアムファルコンの汚し塗装

関節部分が軟質のプラスチックで接続されているので、アクションフィギュア並みに動かせるのは嬉しいポイントです。映画の中では決して見ることのできないダッシュのシーンもこの通り再現できます。

意外とよく動くプラモデルのストームトルーパー

気がつくと6時間経過。人間はこれほどまでに没頭できるものかと驚く

もしかするとプラモ作りのセオリーからすると、塗装してからもっと時間を置かないといけないのかもしれないですが、みるみる完成していくストームトルーパーを目の前にして作業の手を休めることができませんでした。プラモ作りは側から見るとかなり地味ですが、脳内では作業をしながら次のアクションをシミュレーションしています。例えば汚し塗装をしながらデカールはどこに貼っていくのがベストかなどと、完全に脳みそが「開かれた状態」になっています。

そして完成したストームトルーパーを眺めているとすでに脳内では「次に何を作ろうか」というシミュレーションを始めてしまっています。これは完全に「プラモ作りたい病」と言って間違いはないでしょう。そして不思議なことに神経を張り巡らして作業をするのでかなり疲れているはずなのですが、やりきった感で気持ちはすっかりリフレッシュされました。

夢中になれるものを見つけると人生は豊かになる(のかもしれない)

大人になってから新しいことを始めるのって中々勇気がいります。仕事をしているとなかなか時間が取れなかったり、新しいことを始めようとすると何かと初期投資が必要だったり「やらない理由」を探すことの方が上手になっているような気がします。今回ストームトルーパーで初めてプラモデルに手を出してみましたが、それまでに冒頭でも書いたようにワイルドミニ四駆でテストしてみたり偏愛DIYに取り組んでみたりと、ちょっとづつ取り組むことでスタートすることができたような気がします。

確かに仕事をしていてたまの休日は「のんびり過ごしたい」と思う気持ちももちろんありますが時間を「消費」する過ごし方ではなく興味のあることに時間を「投資」すると、実は仕事にもいい影響があるような気がしています。

振り返ると社会人になってからは明確な「競争」というものがあまりありません。厳密に言うならば会社組織の中での「出世競争」だったり「ボーナスの査定」というものはあるかもしれませんが、子供の頃のように運動会での足の速さや受験勉強での偏差値という「絶対的な基準を持った競争」という概念が薄れていきます。「競争」というと勝者と敗者のように線引きがあるように感じてしまうかもしれないですが、ここでいう競争とは「成長していると感じられること」と置き換えるとわかりやすいかもしれないです。

今回プラモ作りで感じた充実感というのが、目の前の課題(プラモデル制作)という作業を通じて「成長を実感できる」ということだったように思います。今まで知らなかったことを「学習」して「実践」することで見えてくる「課題」をクリアするというその「プロセス」は子供の頃に感じていた「好奇心」につながっている懐かしい感覚でした。

因果関係がないのでうまく説明はできないのですが実はワイルドミニ四駆から昔から憧れだった「立体造形物」を作り始めた頃から仕事でも新しいご縁が増え始めました。さらに言うと仕事の取引先関係でも実はプラモデル好きの人がいて、これまで以上に深く話ができるようになったということが増えていきました。自分の「好き」を深く掘り始めると同時に人間関係の「密度」も深くなっていくイメージでしょうか。

「夢中になるものを見つけると人生は豊かになる」とは断言できないものの、週末にちょっと自分の成長を感じられる趣味の時間を作ることで、いつもとは違う景色が見ることができるかもしれません。

ストームトルーパー の組み立ての説明のはずが最後スピリチュアルな話で恐縮ですが、このブログが何か新しい趣味を始めるきっかけ、ひいては人生が豊かになるきっかけになっていただければ幸いです。

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