2020年3月5日更新 791

ロックフィッシュのフック選びのポイントと熟練者のおすすめオフセットフックを解説

フックはロッド、リール、ライン、ワームと同じく、ロックフィッシュにとって非常に大切なアイテム。ロックフィッシュでの主流はなんといってもオフセットフックです。ロックフィッシュをはじめたての頃は私もおろそかにしがちなアイテムでしたが、フックを一つ変えるだけで釣果も大きく変わると感じています。ここではそんなロックフィッシュのオフセットフック選びのポイントを解説しながら、エキスパートアングラーがおすすめするオフセットフックとそのセッティングを見ていきます。フック選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

MORITA

MORITA

道産子ロックフィッシュライター

ロックフィッシュの主力フックはオフセットフック

ロックフィッシュ用ワームとフック

ロックフィッシュではテキサスリグ、フリーリグ、直リグなどのオフセットフックを使ったリグが人気を集めています。ロックフィッシュは海藻や岩場などのストラクチャーや根を狙ってアプローチするため、根掛かりが隣り合わせの釣りです。そのため、狙う魚種に関わらずオフセットフックを使ったセッティングをメインに考えるアングラーが多いです。

ロックフィッシュにブラックバス用のオフセットフックも使える?

オフセットフックといえば、ロックフィッシュ専用のアイテムはもちろん、ブラックバス用に販売されているフックも多いです。バス用のフックはロックフィッシュ専用のモデルに比べると種類が豊富なので、それぞれのワームに適切なフックサイズや形状を選べるメリットがあります。ロックフィッシュはバスに比べると強引なファイトが求められるシチュエーションが多いため、強度面にはやや注意が必要ですが、今回の取材を行ったアングラーのほとんどはバス用のフックを流用していました。

オフセットフックには2種類の形状がある

2種類のゲイプ幅のオフセットフック

ロックフィッシュに使われるオフセットフックは、主にワイドゲイプとナローゲイプの2種類があります。2種類のフックはワームの形状はもちろん、フッキングやスナッグレス性などの様々な理由で使い分けることができます。ロックフィッシュ用のフック選びで悩んでいる方は、2種類のフックのどちらが自分の使いたいワームに合うか考えてみましょう。

ワイドゲイプのオフセットフックはロックフィッシュ専用多し

ワイドゲイプのオフセットフック

ワイドゲイプのオフセットフックとパドチュー

ワイドゲイプはゲイプ幅が広めに設定されているオフセットフックです。ワイドゲイプは太めのワームとも相性が良いため、ロックフィッシュ専用フックに多いのも特徴の一つです。一度フッキングが決まれば強引なファイトでもバレにくいメリットがあるため、磯場などでのハードロックゲームでも人気を集めています。

ナローゲイプのオフセットフックはロックフィッシュ専用少なめ

ナローゲイプのオフセットフック

ナローゲイプのオフセットフックとパドチュー

ナローゲイプはゲイプ幅が狭く設定されているオフセットフックです。細身のワームと相性が良く、ワイドゲイプに比べるとスナッグレス性能も高めです。またフッキングが決まりやすいため、プレッシャーの高い漁港やトーナメントでの繊細な釣りに活躍します。ロックフィッシュ専用フックには少ない形状であるため、バス用のアイテムを流用することがほとんどです。

ロックフィッシュのオフセットフックの選び方5つ

シザーコームで釣った40アップのアイナメ

ロックフィッシュのフックは、それぞれのアングラーによって選び方が違います。自分がどの基準でフックを選ぶかの軸をしっかりと決めておくと、フック選びに悩んだ時にも安心です。ここではフックの選び方のポイントを5つに分けて紹介します。

フックサイズとワームのバランス

ワームとのバランスはワームの動きをしっかりと引き出したい方に大切な選び方です。ワームのアクションはもちろん、どのパーツをしっかりと動かしたいかなど、それぞれのワームの長所を活かせるオフセットフック選びを心がけましょう。ロックフィッシュでは2〜4inchまで、様々なサイズ感のワームが使われるため、それぞれに合わせたフックサイズがチョイスされます。

ロックフィッシュのコンディション

エキスパートアングラーの中には、ロックフィッシュのコンディションに合わせてフック選びをする方も多いです。ロックフィッシュの活性に合わせたフック選びは釣果にも大きく影響を与える大切な要素の一つです。ワームとのバランスだけでなく、自分が釣りたいロックフィッシュがどういう状況か、シーズンやシチュエーションに合わせたフック選びを考えるのもロックフィッシュの面白さです。

ロックフィッシュを逃がさないフッキング性能

フッキング性能もオフセットフック選びで押さえておきたい大切なポイントです。オフセットフックはそれぞれのメーカーのアイテムに合わせてフッキング性能が異なります。わずかなロッドワークでも刺さりが良いフック、一度刺さればなかなかフックアウトしにくいフックもあります。ロックフィッシュのコンディションや使っているタックルなどに合わせたフッキング性能を選ぶことで、より釣果に近づくことができます。

ロックフィッシュ特有のトラブルレス

ロックフィッシュは根掛かりなどのトラブルが多い釣りです。スナッグレス性の高いオフセットフックを使っていたとしてもワームがずれたり、フックポイントにゴミがついてしまうなどのトラブルがあります。テンポ良く釣りを組み立てたい方は、トラブルを最小限に抑えるトラブルレスなフックを選びましょう。

フックとタックルのバランス

フック選びでは見落としがちなタックルとのバランス。近年のロックフィッシュでは極細のPEラインを使ったスピニングタックルから、太めのフロロカーボンラインを使ったベイトタックルまで、フィールドやシチュエーションに合わせて様々なタックルが使われます。オフセットフック選びでは自分の使っているタックルに合わせたオフセットフックの素材、耐久性、形状、フックサイズなどを考えることで、それぞれのフックの持つ性能を最大限に生かすことができます。

エキスパートアングラーのオフセットフック選びとおすすめフック

シザーコームのグラスギルでキャッチしたアイナメ

アングラーによって選び方が異なるロックフィッシュのオフセットフック。今回は北海道と東北でアイナメを狙ったロックフィッシュを楽しむエキスパートアングラー4人にフック選びのポイントとロックフィッシュにおすすめのオフセットフックについて伺いました。それぞれのアングラーのフック選びを参考に、自分のスタイルに合わせたオフセットフックを選んでみましょう。

質にこだわったロックフィッシュを楽しむ甲斐さん

甲斐さんとアイナメ

ジャッカルのアイテムを愛用しているロックフィッシュアングラー。小樽を中心に北海道の豊富なフィールドでロックフィッシュを楽しんでおり、北海道最大のトーナメントである長万部カップでは優勝経験もあります。常に釣りの質にこだわり、オフセットフック選びにも妥協を許さない生粋のロックフィッシャーです。

オフセットフック選びのポイント

ワームのサイズ感に合わせたフック選びをもっとも大切にしています。またノーマルと細軸の2種類を用意し、ロックフィッシュの食いが渋い状況では細軸のオフセットフックを積極的に使っています。

ロックフィッシュにおすすめのオフセットフック

甲斐さんがロックフィッシュにおすすめするオフセットフックはがまかつのセオライズシリーズ。ライト、ミディアム、ヘビーとオフセットフックのラインナップが豊富で、ロックフィッシュのコンディションやシチュエーションに合わせて様々な使い分けができます。またフックの懐が深いので、フックアップした後の魚をバラす確率が減るようになったと感じます。

効果的なシチュエーション

がまかつのセオライズシリーズはスナッグレス性が高いため、針先が不用意にでにくくハードボトムで根掛かりなどを回避する効果が期待できます。ネックが他のオフセットフックに比べて短めなので、フッキングの時に深い位置でフックアップできるメリットも感じます。

お気に入りのセッティングとワーム・フック早見表

ロックフィッシュには、ビフテキリグに合わせたセッティングで愛用しています。がまかつ セオライズ WG-L #8ジャッカル シザーコーム2.5inchの組み合わせは強度の高い太糸や PEラインでも曲がることなくキャッチできるお気に入りのセッティングです。

ワーム フック
ジャッカル シザーコーム 2.5inch がまかつ セオライズ WG-L#8
がまかつ セオライズ WG-L#6
ジャッカル ウェーバーシュリンプ 2.8inch がまかつ セオライズ WG-L#2
がまかつ セオライズ WG-L#4
がまかつ セオライズ WG-M#2
がまかつ セオライズ WG-M#4
ジャッカル ファイボス 3inch がまかつ セオライズ WG-M#2

ライトリグでロックフィッシュを楽しむ嶋田さん

ロックフィッシュを釣る嶋田さん

エバーグリーンのアイテムを愛用しているロックフィッシュアングラー。初心者でもわかりやすいロックフィッシュをモットーにたくさんの釣り人と交流しながらロックフィッシュを楽しんでいます。10g以下のライトリグをメインに釣りを組み立てるため、フック選びでもライトリグとの相性を最優先に考えています。

オフセットフック選びのポイント

自分に合ったフック選びを大切にしています。様々なフックを使うと自分のフッキングの癖やタックルバランスに合ったフックがわかってくるので、1種類のフックを使い続けるだけでなく、様々なフックを使って自分好みのフックを模索しています。

ロックフィッシュにおすすめのオフセットフック

嶋田さんがロックフィッシュにおすすめするオフセットフックはHayabusa WRM262。細軸のフックの中では線形がやや太めで、多少強引にやりとりしても、伸びにくく感じます。ナローゲイプとして販売されているフックの中ではフッキング性能も高く、フッキングからランディングまでの自分の癖にも合ったベストフックだと感じます。

効果的なシチュエーション

Hayabusa WRM262は嶋田さん得意のショートディスタンスの釣りでも、ワーム本来のアクションを損なわない印象です。ナローゲイブなので根掛かり回避率も高く、近距離のゴロタの上を引いてくるなどの小場所の釣りにもぴったりです。

お気に入りのセッティングとワーム・フック早見表

ロックフィッシュには、愛用しているHayabusa WRM262エバーグリーン C4シュリンプとビフテキリグの組み合わせで使っています。2.8inch には#2、3.5inchには#1/0のサイズを使い分けています。近距離戦から遠投まで幅広いシチュエーションで使える点も魅力です。

ワーム フック
エバーグリーン C4シュリンプ 2.8inch Hayabusa WRM262 #2
エバーグリーン バスエネミー 2.9inch Hayabusa WRM262 #1
Hayabusa WRM262 #1/0
エバーグリーン フラップクロー 3.3inch Hayabusa WRM262 #2/0

幅広いフィールドを攻略するTOMOさん

ロックフィッシュアングラー工藤

東北を拠点にロックフィッシュを楽しむアングラー。自分の釣りの精度を高めるために、北海道のロックフィッシュトーナメントにも遠征して参加しています。一つ一つのワームの特性を活かした釣りを展開するため複数のフックを常に持ち歩いています

オフセットフック選びのポイント

当日の軸とするアクションとロックフィッシュのコンディションに合わせてオフセットフックを選んでいます。シーズナルパターンや天候、海水温の変化、水色など海の状況を考慮して、その日に合わせたフック選びが大切だと感じます。

ロックフィッシュにおすすめのオフセットフック

TOMOさんがロックフィッシュにおすすめするオフセットフックはカルティバ マルチオフセット。オフセットフックは釣りの時に10種類以上持ち歩いてますが、カルティバ マルチオフセットは比較的購入しやすく性能も良いと感じます。ロックフィッシュのコンディションに合わせてノーマルかXを使い分けることが多いです。

効果的なシチュエーション

カルティバ マルチオフセットは未知のフィールドでの手探りのシチュエーションでおすすめです。フッ素コーティングでフッキング性能も良く、フックの自重も軽めで合わせるワームを選びにくいです。近年のロックフィッシュで定番とされる10〜21gの釣りであれば、状況に合わせて調整しやすいフックだと思います。

お気に入りのセッティングとワーム・フック早見表

TOMOさんのロックフィッシュでのお気に入りはビフテキリグにカルティバ マルチオフセットを合わせたセッティング。ワームは様々なシチュエーションで活躍するノリーズ パドチューとの組み合わせが多いです。マルチオフセットは細身のフッ素コートが施されているのでスモールワームでも、ショートバイトしか出ないようなタフコンディションにぴったりです。

ワーム フック
ノリーズ エスケープチビツイン 3inch カルティバ マルチオフセット #1/0
エコギア グラスミノー M カルティバ  マルチオフセット #1
ノリーズ パドチュー 2.5inch カルティバ マルチオフセット #2

北海道を代表するロックフィッシュ・トーナメンター玉川さん

アイナメを釣った玉川さん

北海道の様々なロックフィッシュトーナメントを制したトップトーナメンター。ロックフィッシュの聖地、室蘭沖堤に通いつめることから沖堤の住人の愛称でも有名です。ハードルアーから遠投まで幅広い釣りで結果を出しており、ワームに使うオフセットフックにもこだわっています。

オフセットフック選びのポイント

トラブルレスであることを最優先にフックを選んでいます。セッティング時にフックポイントとワームの隙間を減らせるフックを選ぶことで、海藻などのゴミを拾う確率を減らせると感じます。またワームの頭が簡単に破損しないように、アイとクランクの間が極端に短くないフックがお気に入りです。

ロックフィッシュにおすすめのオフセットフック

玉川さんがロックフィッシュにおすすめするオフセットフックはダイワ バザーズ ワームフック SS。ナローゲイプのSOSとワイドゲイプのWOSを使い分けています。特にSOSはメインで使っているワームとの相性が良く、トラブルレスで使えるため愛用しています。

効果的なシチュエーション

玉川さんはダイワ バザーズ ワームフック SSを基本的にはロックフィッシュのどのシチュエーションでも使いますが、ゲイプが細く滑りもよいため、ショートバイトが多発するシチュエーションは食い込みが良い印象です。また昆布や穴など、障害物とのコンタクトが多いポイントでもスナッグレス性が高くバイトチャンスも逃しにくく感じます。

お気に入りのセッティングとワーム・フック早見表

玉川さんはロックフィッシュではデプス デスアダー 4inchとフリーリグの組み合わせがお気に入りです。バザーズ ワームフック SS SOS #2/0はゲイブ幅が適度にスリムなので、デスアダーのスリットにフックポイントを隠せます。スナッグレス性能がとても高く、ケーソンやゴロ石の穴撃ちなどに重宝しています。

ワーム フック
デプス デスアダー 4inch ダイワ バザーズ ワームフック SS SOS#2/0
エコギア リングマックス 3inch ダイワ バザーズ ワームフック SS SOS#2
エコギア バグアンツ 3inch ダイワ バザーズ ワームフック SS SOS#2/0

ロックフィッシュのオフセットフック選びは釣果に関わる大切なポイント

Cシュリンプで釣った金色のアイナメ

ロックフィッシュのオフセットフック選びは釣果にも大きく関わってくる大切なポイントです。フックサイズやゲイプ幅の違いはもちろん、ワームやタックルとのバランス、ロックフィッシュのコンディションなどに合わせながら、自分にあったフック選びをしましょう。自分に合ったフックのイメージがつきにくい方は、まずはエキスパートアングラーのフックセッティングを参考にするのもおすすめです。フックの一つにまでこだわることもロックフィッシュを深く楽しむ上での醍醐味です。