2020年3月26日更新 3467 4
【偏愛DIY#09】マイクロドローン用のFPVゴーグルを100均アイテムを使ってレトロポップにカスタマイズ
作りたい物を作っている時はまさに至福の時間。自分による自分のためのDIYそれが「偏愛DIY」今回は友達からのオファーでマイクロドローン用のFPVゴーグルをレトロポップ調にカスタムしていきます。

既製品のマイクロドローン用FPVゴーグルを自分好みにカスタム
今回仕上げる「偏愛DIY」はこちら!レトロポップテイストにカスタムしたマイクロドローン用のFPVゴーグルです。
もともとの状態はこちらです。
ブログを見てくれた友達からオファーをいただく
こちらの元ネタになったのはVRゴーグルの記事でした。
この時は秋葉原で売っていた格安のVRゴーグルでしたが、今回はちゃんとマイクロドローンを操作できるしっかりとしたものなので依頼されたとは言え、なかなか緊張する相談でした。が、それと同時におそらく自分ではやらなかったであろうカスタムができるということでかなりワクワクしながらの作業となりました。
「無駄な装飾」がレトロポップ感を増幅させる
ドローンゴーグルをレトロに仕立てる大きなポイントとしては「突起物」の追加です。ボトムズのようなスコープ上のアレです。これを追加するだけも十分レトロ感出るのではないでしょうか。ドローン用のゴーグルはすでに未来感があります。今のプロダクトの特徴としては極力デザインをシンプルにして「削ぎ落とす」傾向にありますが、昔のプロダクトはどちらかというと、どれだけ「盛り込むのか」という特徴があったと思います。イメージとしては1980年代から90年代にかかる時にブームとなった大きめのラジカセ 、いわゆる「バブルラジカセ」をイメージするとわかりやすいかもしれないです。「無駄に多いスイッチ類」にロマンを感じた時代です。
突起物系アイテムは全て100円ショップで購入
今回メインのスコープ上の突起物はLEDのライトのヘッド部分を解体して使用しております。形とサイズがジャスト過ぎて発見した時には感動すら覚えました。
100円ショップは素材探しの宝庫かもしれません。ちなみに今回探した100円ショップは比較的大きめの「SERIA」でした。LEDライトの種類も豊富で1店舗で全ての材料が揃いました。
作業ステップ1:塗装の下準備
電気類の配線に気をつけながら解体します。解体が終わったらスイッチ類に塗料がかからないようにマスキングを施しました。
今回のゴーグルの表面が若干ゴムっぽい感じの表面だったので、「ミッチャクロン」で下地を作っておきます。
作業ステップ2:スプレー塗装
今回メイン塗装に用いた2種類はフロント部分にネイビーと後部にニュートラルグレイを使用しました。
ワイルドミニ四駆「ランチボックスJr」のカラーリングでいうと以下の2種類の組み合わせとなります。
塗装が乾いたらマスキングを外していきます。スイッチ部分も綺麗に覆うことができました。
作業ステップ3:再度組み立て
配線に注意しながら再度組み立てていきます。この段階でもかなりイメージが変わりました。
作業ステップ4:100均パーツで装飾
ちょうどいいサイズのLEDライトの先端部分を外してアイアンペイントで鉄っぽく塗装します。
アイアンペイントのブラックとシルバーの2色で塗り分けてます。
塗り終わったら瞬間接着剤で留めていきます。
横の黄色いスイッチはボトル用のキャップを黄色に塗装してます。
もともとはこちらのフタです。開発した方はまさかドローンゴーグルの擬似スイッチに使われるとは想定もしていなかったのではないでしょうか。塗装するだけで色々使えるアイテムが見つかる100円ショップはアイテム探しの宝庫です。
作業ステップ5:カッティングマシンで作るオリジナルステッカー
ミリタリーっぽいステッカーはブラザーのカッティングマシンを使用。
今回のカスタムでも結構重要なポイントとなるステッカーですが、販売しているものを探すのは中々大変だったりします。まず好きなデザインを探すのも一苦労ですし、デザインで気に入ったものを探すのもさらに苦労します。カッティングマシンを購入するのはハードルが高いかもしれないですが、気に入ったデザインを自分の好きなサイズで書き出しできるのはDIYをする上でも非常に重宝するものだと思うので、こういう作業をいくつかされるのであれば購入しても損はないかと思います。
ちなみにカッティングマシンはモンスタービートルカスタムの際にも大活躍しました。
2色塗装は2枚のステッカーを組み合わせて使用
ステッカー貼りでこだわったのが、「GET RICH」のペイント風のステッカーですが、こちら白と黒のステッカーを2枚用意して色の境目でカットして制作しました。こちら僕の大好きな映画「チャッピー」をモチーフにしております。
最終ステップ:汚し塗装
1,アンティークメディウムで大まかな汚れ表現
毛先の粗いブラシでかすれた感じで「経年使用感」を出していきました。
2,ダストメディウムでひっかき傷感を表現
ダストメディウムは塗料が白で、こちらもかすれた状態で塗っていきます。塗る場所は主にネイビーブルーで塗装した箇所にひっかき傷のような感じで載せていきます。
3,汚し塗装の締めはなんと言っても「サビ塗装」
「偏愛DIYのデザート」と言っても過言ではないサビ塗装のマストアイテム「ラストメディウム」で締めます。
茶色のベースを塗って乾いたあとに、こげ茶色を混ぜたものを上から塗っていくことでリアルなサビ感を演出。いままでほとんどの偏愛DIYシリーズで使ってきましたが大量に塗ることはないので、サイズは小さいにも関わらずまだまだ使えます。
黄色のスイッチにサビ塗装が映える!!!
レトロポップドローンゴーグル完成品ギャラリー
GET RICHのペイント風なアンバランス感がお気に入りです。
サビ塗装を水で薄めたものを垂らすことで経年感を演出
あえての「No Drone」マーク
カスタムのプロセスを動画で見てみる
Yahoo!Creators Programにて動画をアップしております。
組み立て編
汚し塗装編
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手を加えることで新たな愛着が湧いてくる「偏愛DIY」
今回は番外編として友達の依頼のものをDIYさせていただきましたが、一番楽しかったのはコンセプトを考えている時間でした。ネットやPinterestで保存している参考画像を見ながら「これ合うんじゃね?」などと妄想を元に議論しながら決めていく「プロセス」こそ一番楽しい時間でした。
身近にあるものをカスタムして没頭する時間を持ってみてはいかがでしょうか。