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2020年5月16日更新 999

低予算で始めるジオラマ製作!「針金で作る樹木のパーツ」

自粛要請で増えたであろう「おうち時間」をプラモデル作りを通して少しでも充実したものとなるよう、ジオラマに登場する事の多い樹木を針金とパテを使って作ってみました。今回は低予算で気軽に始められるジオラマをテーマに記事にしていきます。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

おうち時間でジオラマ作りのトレーニングを!

外出自粛が続き「おうち時間」が増えている昨今ですが、こんな時こそプラモデルスキルをアップして、長引く在宅のストレス解消と作品を完成させる充実感を味わいたいものです。

工作感覚でジオラマのパーツを作る練習をしてみよう

樹木のジオラマ

今回の記事では、プラモデルと合わせて作りたいジオラマについて、ジオラマを構成する代表的なパーツである樹木を作ってみたいと思います。

  1. 凝った作りにはしないで、気軽に完成させることができる
  2. 低予算にこだわる

この2点を製作の条件として進めていきます。今回の材料は値段も安く使い回しが出来るものばかりですので、今後のジオラマ作りへの足がかりとして購入されてみてはいかがでしょうか。

ジオマラ作りトレーニングのメリット

今回のようにジオラマのパーツを一気に作るメリットは以下の2点です。

  1. 材料の扱いに早く慣れる
  2. 学力ならぬ「プラモ力」がアップする

特に2番目のメリットは大きく、短時間でイメージしていた形が具体化すると満足感が半端なく、次へ次へと製作意欲が続いていきますので、結果ジオラマ・プラモデルを含めたトータルな力である「プラモ力」が大幅にアップしていきます。

今は外出自粛によるストレスを感じる方も多いと思いますが、逆に言えば自分の時間をある程度確保出来る貴重な機会でもあります。プラモデルを作ってみたいけどなかなか手が出ないという方は、これを機にまずは今回ご紹介するような簡単なジオラマパーツをいくつか作ってみて、手が慣れてきた所で興味のあるプラモデルを作ってみてはいかがでしょうか。

樹木製作レビュー

レシピ①:材料・費用について

樹木の材料

上の画像が、今回の樹木製作で使用した材料になります。費用内訳は下記のとおりになります。

      商品名 税込価格   発売元
ランドスポンジ1101  462円(株)光栄堂
タミヤパテ

(ベーシックタイプ)

  410円(株)タミヤ
裸ワイヤー#30

45cmCUT(100本入)

  183円(株)サンセイ
紙巻針金#24 (200本入)  379円    −

合計金額:1,434円

上記金額は、筆者最寄りのホームセンターでの価格になり、販売店により若干の前後があるかと思いますが、概ね1500円あれば一通り揃えられる筈です。商品リスト最後の紙巻針金は販売メーカーが分からなかったのですが、大体のホームセンターで入手できます。針金等の材料はかなり多く入っているので、今後の練習素材としても活用できます。

レシピ②:製作について

おおまかな制作の流れは以下の6点です。

  1. 紙巻針金をねじって幹を作る
  2. 幹の先の裸ワイヤーで枝を作る
  3. 軽く溶いたパテを全体に塗り付ける
  4. サーフェイサーを吹いて下地を整える
  5. 全体を塗装する
  6. ランドスポンジを接着して完成

全体を通しての時間は3時間程でした。比較的サクッと出来る内容ですので、スキマ時間で徐々に仕上げるよりは、一気に作ってしまった方が早いかもしれません。製作の流れは基本的には吉岡和哉さんの「ダイオラマパーフェクション3フィギュア・仕上げ編」の内容に沿っています。

筆者の製作ではコスパの良さと製作の容易さを先行させました。葉の表現にはランドスポンジを枝先に乗せるだけと致しましたが、「ダイオラマパーフェクション」にはドライフラワーの植え付けなどのテクニックが紹介されていますので、より本格的な樹木作りに興味を持たれた方にはオススメの書籍であります。

① 紙巻針金をねじって幹を作る

樹木の幹を針金で作成1

紙巻針金と裸ワイヤーを数本ずつ合わせてから、ねじって幹を作ります。紙巻針金を幹、裸ワイヤー枝として使っていきますので、紙巻針金と裸ワイヤーは高さを揃えるのではなく位置をズラして紙巻針金の部分をねじっていきます。もちろん厳密に裸ワイヤーだけを残すというのではなく、大まかな分け方で大丈夫です。

ちなみに、針金の位置をズラしてねじりましょうとササッと申しましたが、筆者が最初に作ったのは枝分かれさせるべき裸ワイヤーも一緒にねじってしまいました(上記画像の下)。反省して、ねじり直したのが画像のおうぎ形に開いている方です。

② 幹の先の裸ワイヤーで枝を作る

樹木の幹を針金で作成2

幹の上部の針金とワイヤーを適当に枝分かれさせて、それぞれねじっていきます。イメージしている大きさになるように、ある程度ねじってから裸ワイヤーを丸めていきます。

樹木の幹を針金で作成3

枝分かれさせた裸ワイヤーを丸めて根本を巻き付けてから、巻き付けた所の直線上の部分をハサミで切ります。切った裸ワイヤー左右に開いてまた丸めて切れば、ある程度の枝分かれた状態になります。

樹木の幹を針金で作成4

裸ワイヤーを丸めて切る作業を2〜3繰り返して、枝っぽく形を整えてみました。

③軽く溶いたパテを全体に塗り付ける

溶きパテ処理後

樹木の表皮の表現として、パテをシンナーで少しだけ溶いて筆で塗っていきます。シンナーは、GSIクレオスのMr.カラーうすめ液(小)を使いました。溶いたパテは、キレイに塗るというよりもトントンと塗り付ける感じの方が樹木のガサガサした表皮の雰囲気が出ます。

タミヤパテは、本来はパーツの隙間を埋めたり少しの凹みを修正したりする際に、少量使うものです。今回のような全体を覆う量にはポリパテの方が適しているかもしれませんが、ポリパテは主剤と副材を混ぜ合わせて使うパテで匂いも強いのでサクッと使用するにはハードルが高いかもしれません(筆者的にはですが)。その点、タミヤパテ(ラッカーパテ)であればそのまま使ってもオーケーで心理的なハードルも低いので、最初のパテ使用としてオススメのパテです。

④サーフェイサーを吹いて下地を整える

サーフェイサー塗布後

成形を終えた針金にサーフェイサーを吹いてその後の塗料が乗るようにします。グレーの枯れ木のようになっていますが、この下地を塗ることであとからのせる色が映えるので必ずやっておきたいポイントです。

⑤全体を塗装する

樹木塗装後

塗装した状態です。全体を通じて一番楽しいのはこの塗装です。やはり好きな色を塗っていく行為は、本能的に楽しいものです。

塗装は、タミヤアクリル塗料のXF-51カーキドラブを基本色にして、XF-10フラットブラウン、XF-20ミディアムグレイ、XF-60ダークイエローなどを様子を見ながら混色していきました。




樹木の色は緑だけではない

「ダイオラマパーフェクション」にも書かれているのですが、樹木の幹の色というと、茶色をイメージする方が多いと思うのですが、実際の幹の色は茶色ではなくグレイ系とコケっぽい汚れた感じの色が混じり合った場合が多いようです。
この後、ランドスポンジを葉に見立てて枝に乗せていくのですが、葉がスポンジですので幹をある程度それっぽく塗っておかないと仕上がりが少し幼稚になってしまうので、塗装は段階的に塗っていきました。

⑥ランドスポンジを接着して完成

葉のスポンジを接着

最後に枝の先に木工用ボンドの水溶液を付けてランドスポンジを接着していきます。接着に使う木工用ボンドは、そのままだと付け過ぎになってしまうので、水で薄めると筆で塗れますので作業がし易いです。木工用ボンドと水の割合は、ボンド1:水2で問題ないです。ボンド接着後は枝の形を整えて完成です。

所用時間約3時間で完成!

出来上がった樹木は枝が長過ぎでしたが、製作時間が短ければこうした反省点も次回にすぐ活かせますし、一気に完成させると達成感も早く訪れます。「今日は木を3本作る」とか「お昼までに山を作る」という風に時間を設定した方が集中出来ますし、案外いいものが生まれたりするものです。もちろん、こうした仕事の設定は、サラリーマンの方は日常的に行っていると思うのですが、現在のような在宅時間が増えたメリットを活かして、ジオラマ作りを通して作業と時間のバランスの見直しを改めてしてみてはいかがでしょうか。

他のジオラマパーツを組み合わせてみる

道路と土のジオラマ

こちら前回の記事でシムカ5と合わせて作ったジオラマです。これに今回制作した樹木を植え込んでいきます。

ピンバイスで穴開け

土の部分の盛り上がった辺に植えてみます。樹木を植える穴を、ピンバイスで開けます。

植え込み完了

隙間を紙粘土で埋めて、XF-10フラットブラウンにXF-60ダークイエローを少量混ぜて塗りました。このままの方が植え込み感があると思ったので、周囲にまぶしてある緑のシーナリーパウダーは使用しませんでした。


ジオラマ完成

植え込みが終わりジオラマが完成しました。平坦だったジオラマに木を一本植えるだけでも立体感が出たのではないでしょうか。

当然作り込めばもっと時間は掛かりますが、約半日で木が1本出来ると思えば、おうち時間の過ごし方として、こうしたジオラマ作りを加えてみてはいかがでしょうか。

ジオラマ上のシムカ5

今回は、簡単に揃えられる素材で樹木を作ってみました。反省点も多くありますが、自分で形を作って色を塗るというモノ作りの楽しさを改めて感じました。

おうち時間が確保出来る今の内にジオラマ の一部となる樹木や建物などを少しずつでも作っていけば、これまでではできなかったスケール感のジオラマが完成するかもしれません。何よりも手を動かしていると時間を忘れてしまうので、この機会にジオラマ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか!

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