2020年5月18日更新 5890 9
組み立て簡単で塗装が楽しいプラモ「プラロビ」を重機風塗装でキメる(フジミ模型)
デアゴスティーニから発売された「世界で一番売れた二足歩行ロボット」と言われている「Robi(ロビ)」のプラモデル版、フジミ模型から発売されている「プラロビ」を重機風塗装で楽しんでみます!

デアゴスティーニで大ヒット!二足歩行ロボット「ロビ」のプラモデル版「プラロビ」を重機風塗装に
ロボットクリエイター高橋智隆氏デザインの二足歩行ロボット「Robi(ロビ)」はデアゴスティーニから発売されて「世界で一番売れた二足歩行ロボット」としても非常に有名です。ロボット好きとしてはかなり気にはなっていたものの、完成品を買うと15万円前後ということもあり断念してましたが、ネット通販でこのロビのプラモデル版「プラロビ」がフジミ模型から発売されていると知り、すぐに購入しました。
と書きましたが、調べてみると発売日が実は2014年で6年前の製品でした。こういう隠れた良品を発掘するのもプラモデルの楽しみではないでしょうか。
今回もゾイドに続き「重機風塗装」でロビを塗ってみました。
ちなみにモデルは2種類出ております。今回購入したのは初期形のロビで、カラーバリエーションの違うプラロビ2もあります。今回は初代版のプラロビの台座・ニッパーセットを購入。
無塗装でも完成できる親切設計
組み立てが簡単だからこそ、塗装で遊びたい!
このプラロビですが、接着剤不要でさらに成形色だけの未塗装でもある程度完成してしまうほどの超初心者向けプラモデルです。ロビ自体の配色が少ないのでこのようにパーツで色分けされているのでそのまま組み立ててもちゃんとロビが出来上がります。
しかし、せっかく作るのが簡単ならば塗装で楽しんでみたくなりませんか? プラモデルを作るとなると多くのパーツを塗装して組み立てにも時間がかかるのでちょっと億劫に感じる人も多いかもしれませんが、ワイルドミニ四駆でも感じたような「作るのが楽だからこそ塗装を楽しめる」という感覚が似ているかもしれません。
まさかの手書き塗り絵でカラーシミュレーション
完成品を見た後だとなんの新鮮味もないかもしれませんが、重機風と言っても実際に合うかどうか分かりませんでした。ネットを検索してもロビに重機風塗装をしたものが見つからなかったのでまさかの手書きに塗り絵というアナログな手法でイメージしました。
あまりにも時代に逆行する手法かと思われるかもしれないですが、やってみると意外と楽しいです。おすすめです。
基本カラーはキャメルイエローとNATOブラック
こちらゾイド重機風塗装の際にも使用した組み合わせカラーです。とりあえず重機風に塗装しておけばロボット・メカ系のプラモデルはなんでも合うんじゃないかと思い始めました。
制作レビュー
ではここからは実際の制作レビューについて触れていきます。
いらないと思っていたけど、意外と使えるニッパー
果たしてニッパーが同梱されているプラモデルキットなんていまだかつてあったのでしょうか?(それともフジミ模型はデフォルト?)
正直ニッパーは持っているのでいらないと思っていたのですが、せっかくなので使うことにしたのですが、、、これが意外と使いやすい!
写真だと分かりづらいのですが、こちらのニッパーは先端の刃が薄くなっているために、ランナーの切こぼしを綺麗にカットするのに非常に重宝しました。まさにプラモ初心者で道具も持ってない人にとってはこのセット買うだけで一通り完成まで持っていける親切設計。
塗装→組み立て→塗装→組み立てを繰り返す
塗装は一気に仕上げた方が効率的なのかもしれないですが、パーツ数は少ないとはいえランナーから一気にパーツを切り離してしまうとどこのパーツか分からなくなるために、組み立てに必要なパーツを切り離したのちに塗装してから組み立てという作業をひたすら繰り返します。
目の部分のパーツの光る部分はシールで地味ながらリアルさを追求している感じも非常に嬉しいポイントです。
ちょっと組み立てるだけで、どんどん形になっていくのがモチベーションを維持するには最適です。一番テンションが上がるであろう「頭部」からスタートできるのも嬉しい配慮ではないでしょうか。
というか、この時点ですでに完成がイメージできるプラモデルってなかなかすごい。
関節系には軟質のパーツが使用されているので、可動を楽しむことができます。
塗装なしだったらおそらく1時間くらいで完成してしまうくらい、スムーズに組み立てることができます。
一旦完成!ここからが一番楽しい「ディテール追求タイム」
塗装した状態で一旦組み上がりました。もちろんこれで一通り完成ですが、ここからが(個人的に)プラモデルの一番楽しい時間「ディテールの追求」です。
施した手順は以下の3つ
- ステッカー (デカール)
- 汚し塗装(タミヤ ウェザリングマスター)
- サビ塗装(ターナーラストメディウム)
こちらを順番に行っていきます。
細かいステッカーが「情報量」を増やす
一枚一枚は小さくて、貼るのもなかなか一苦労のステッカー(デカール)だったりしますが、これをこだわるとこだわらないのではかなりクオリティ変わってきます。「神は細部に宿る」とはまさにこのことでどれだけ「情報量」を詰め込むのかでパッと見た印象も変わると思いますので是非ここは楽しみながらもこだわっていただきたいポイントです。
ちなみに今回もハイキューパーツさんのデカールを多用させていただきました。同じシリーズでもブラックに映える「白文字ベース」や「イエロー部分に映える「黒文字ベース」など種類もかなり豊富にあるので、ある程度そろえておくだけでもかなりプラモデルライフが充実することだと思います。
ハイキューパーツさんのデカールはこちらの記事でも紹介しております。
戦闘機のデカールも流用
タミヤショップでパーツ販売していたものを今回流用しました。
頭部のこの矢印マークがアクセントになってお気に入りです。
足下のこういう数字の記号を入れるだけでも雰囲気が一気によくなります。
汚し塗装でさらなるリアル感を追求
今回メインで使用したのはタミヤ ウェザリングマスターCの「シルバー」部分です。こちらをエッジ部分にちょっと載せるようにすると立体感がさらに出てきます。
あとはイエローのボディ部分には同じく「タミヤ ウェザリングマスターC」のススをちょっとまぶしてあげるとくすんだ感じになって違和感がなくなってくるのでおすすめです。
サビ塗装で「エモさ」倍増!
こちら本来DIY用としてのものだと思うんですが、ターナーミルクペイントの「ラストメディウム」を使用しました。
ちょっと塗るだけでもかなりの経年使用感が出て一気に「重機風」の現場感がアップしたのではないでしょうか!
制作の流れを動画で見てみる
制作のプロセスをYahoo! Creators Programにてアップしております。合わせてご覧くださいませ。
制作時間約5時間ほどで「重機風プラロビ」完成!
重機風つながりのゾイドとの2ショット
パーツを乾燥させる時間もあったので2日に分けての制作になりましたが、今回の作業で大体5時間くらいで作ることができました!
地味に嬉しい付属アイテム2種
途中紹介してなかったですが、今回のキットには付属アイテムが二つあります。一つはなんとサッカーボール。
塗装をしないと黄色いパーツですが塗装することでちゃんとサッカーボールになります。このアイテムがあるだけでも一気に可愛さ倍増ではないでしょうか。
充電用イス
こちらプラモデルなので実際には充電できるわけではないですが、ロボットバージョンの「ロビ」の充電イスを再現したものもちゃんと付属しているのも嬉しい配慮です。
なんか既視感あると思ったら「ベビーグルート」
完成したプラロビを撮影している時になんか既視感あるな、と思っていたのですが、これマーベル映画の「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2」に登場するベビーグルートに雰囲気がそっくりでした。
1分50秒あたりから是非見てください!
顔パーツの位置といいボディの比率といいおそらく「可愛いの黄金比率」に基づいた設計なのでしょう。映画を見てから一時期ホットトイズ のベビー・グルートが欲しいと思いながらも買えなかったので、その欲求も今回のプラモデルで満たすことができました笑
中古でもありえないくらい高いです。ホットトイズ のベビーグルート
組み立てが簡単だからこそ、塗装が楽しめる「プラロビ」
デザイン性が高いにも関わらず組み立てが簡単だからこそ塗装が楽しめる「プラロビ」
今回は重機風塗装をしてみましたが、シンプルがゆえにいろんなカラーバリエーションが楽しめそうです。リアルロビは高くて買えないけれどプラロビだったら一家に一台あっても良いのではないでしょうか!オリジナルカラーで楽しみたいおすすめアイテムです。