2020年6月28日更新 11112 4
【エアーブラシデビュー】タミヤ「コンプレッサーアドバンス」と合わせて導入したアイテム紹介
「プラモ沼」への第一歩!ついにエアーブラシを導入しました!いままで缶スプレーのみを使用しておりましたが、コスパ的にも課題があると思い調べましたがなんせ種類が多くて分からないことだらけ。そこでネットとお店の両方で情報を得たのちに購入したアイテムについて紹介していきます!

この記事はこんな人におすすめ
実際に多くのエアーブラシを使ったわけではなく、そもそも「エアーブラシって何?」というところから「どういうプロセスで購入品を選んだのか」という一例となります。僕と同様になんとなく「エアーブラシ使ってみようかな」と思っている方にとって参考になればと思います。
あれ、缶スプレーって意外とコスパ悪い?
プラモ作りにハマり初めてからなんとなく気になっていた「エアーブラシ」ですが、正直敬遠していました。プラモデルショップに行くと必ずコーナーがあるほどに「おそらくあると便利なんだろうな」というのは頭の片隅にあるものの、そもそも並んでいる種類も多く初見のイメージで「何をどう選んだらいいのか」という時点で敬遠していました。
重機風塗装で多用した「キャメルイエロー」缶スプレーの消費が激しい問題
当ブログで一番使われている缶スプレーのカラーが「キャメルイエロー」でした。
これらの作例を振り返った際に、おそらく10缶以上はキャメルイエローを消費していました。あとこれは缶スプレーを使いながら常々思っていたことですが、細かいパーツに大しての「噴出量」が多いことも気になっていた点でした。
そこで今回は重い腰を上げて「エアーブラシデビュー」をするべく調べたことと実際にお店で聞いたことなどをレポート形式にて記事にしていきます。
エアーブラシセットで購入したもの
先に結論からお伝えしますと以下のものを購入しました。
1、タミヤ 「スプレーワーク コンプレッサーアドバンス」エアーブラシSX0.3D付き
こちらブラシ部分のついたタイプを購入。ブラシの細さは使い勝手が良いと言われている「0.3mm系」をチョイスしました。
2、タミヤ 「スプレーワーク ペインティングブース(シングルファン)
ツインファンタイプもありましたが、部屋の大きさから考慮して今回はシングルファンをセレクト。
メインとしては上記の2つで細かいアイテムとしては以下の2品を買いました。
3、タミヤ「スプレーワーク ペインティングスタンド
こちらあると便利な塗装用アイテム。使用感についてはのちほど紹介します。
4、タミヤ「エアブラシクリーナー」
エアブラシを使用するにあたって、カップ部分を掃除するのにマストなアイテムも合わせて購入。
あと、実際にエアブラシで塗装するためのアクリル系の塗料と薄め液を購入しました。最初に買ったものは以上ですが、ではこれらの製品を買うまでにどのような経緯があったのか紹介していきます。
ステップ1 YouTubeで情報を調べる
いきなり答え的な動画に出会いましたが、エアーブラシの基本がすごいよく分かりました。
そもそもエアーブラシとはなんなのか
どのような機種があるのか
最初からこの動画を見ていたら迷いもなくもっと早い段階でエアーブラシに接していたかもしれません。こうやって動画で教えていただけるのは非常にありがたいです。
ステップ2 安心の「タミヤショップ」に相談に行く
ネットである程度の情報は理解できたものの、やはり購入する際はちゃんと「納得して買いたい」ということから新橋にある「タミヤプラモデルファクトリー」にて色々お話を聞きに行きました。
リアル店舗で購入するメリット
リアル店舗のありがたいところはネットの「一方的な情報」だけでなく「自分にとってどうなのか」ということを店員さんと会話することで最適な答えが得られるという点です。ショップの方は自分でも使った経験がある方もいるので「実際それってどうなの?」という「本音」を聞けるというというのが意外と大きかったりします。実はこの「こっそり本音」というところに本質があるような気がします。ぜひお近くにショップがある方は購入前に店員さんに色々聞いてみることをおすすめいたします!
あと一番大きかったのが品揃え豊富なエアブラシの「生の音の大きさ」をチェックできました。ネットだと分かりづらいこともこうやってリアルにイメージできるというところも非常にありがたい点でした。
自分にとって何が「優先項目」なのか明確にしておくと「何を買えばいいのか」分かる
ショップの方のイチ押しアイテムとしてはパワーコンプレッサーでした。多分全ての制約がなければこちらがいいのかもしれないですが、家で使う場合にはさすがに場所を取るので今回はお見送りとなりました。ポイントとしては完全なる「プラモ部屋」であれば良いのですが「使わない時は片付ける」という点で考えるとベストではないというセレクトになります。このように製品として完璧だけれど、「今の自分にとってベストかどうか」ということを考えると自ずと選ぶべきポイントが見つかるかもしれません。
コンプレッサーアドバンスレビュー
なんといってもこの大きさ!
アクリル塗料と比較してこの大きさ!片付けする際にもなんの問題もありません。
そして本体裏側についたブラシスタンドですが、ただのスタンドではなくこちらのスタンドからブラシを取り外すと、、、
なんとエアーが作動するのです。(戻すとエアーも止まります)
コンプレッサーの音もこちらアドバンスは比較的小さいですが、使わない時は音が止まるというのも嬉しいポイントです。
ペインティングブースレビュー
このように窓から排気口を出して使用するブースです。
エアーブラシを使っている時は意外と気づかなかったのですが、よく見ると塗料がかなり飛散していることが分かります。
まだ使い初めて間もないですが、排気口を見るとすでにこんな状態になっていました。
これらの塗料が部屋に蔓延したと考えるとかなり恐ろしいです。ペイントブースはエアーブラシを導入するなら必ずセットで必要だと感じました。あと賃貸等の場合は周りの壁にもビニール等で覆っておいた方が退去時には良いかもしれません。
使わない時には片付けられるというメリット
これも選ぶ上で重要だったのが、「片付けられるかどうか」という点でした。家でやる上で部屋数が限られていると「常設」という選択肢はなく「使わない時は片付ける」ということが条件でした。タミヤのペインティングブースであれば、前面の塗装ベースとフードを収納でき、パイプを外すとかなりコンパクトになるので、使用しない時は片付けることができます。
エアーブラシでランチボックスJrを塗装してみる
まずはエアーブラシテストとしてメタリックカラーでランチボックスを塗装してみました。
今回塗装の手順としては3つのカラーを重ねていきました。
1、ベースとしての黒
2、発色を出すための銀
3、メタリックブルー
エアーブラシは塗料を薄めて使う
これは知らないことでした。塗料は完全に筆塗り用とばかり思い込んでいましたが、エアーブラシで使用する際には薄め液でといて使います。これであれば確かにコスパはいいかもしれません。あと好みの色を調合して作れるという点も創作においてかなり幅が広がりそうです。
とはいえパレットに直接塗料を垂らすとどうしても淵の部分から塗料がもれてしまうので、スポイト等も用意した方が良さそうです。(こうやって道具がどんどん増えていく)
薄め液でといた塗料をカップに注ぎます。
最初はキッチンペーパーにテスト塗装をします。缶スプレーと違ってトリガーで圧が調整できるので繊細なタッチが可能に!
ベース塗装の黒でいきなり苦戦
どうやら色が薄すぎたのか、近すぎたのかいきなりムラができてしまいました。
塗料の濃度を変えてもう一度トライしてみますが、おそらくブラシの動きにムラがあるためにボディの色もムラムラです。
乾燥と塗装を繰り返して、だいぶ均一になってきました。
車のボディを塗装するのに役立つ「ペインティングスタンドセット」
ここまで塗装して完全に購入したのを忘れていた「ペインティングスタンドセット」を導入しました。エアーブラシが嬉しすぎて存在を忘れていました。
ボディの内側から突っ張る感じでボディを固定してくれます。
使ってみると分かりますが、恐ろしいほど作業が楽になりました。回転させながら色々な面のムラのチェックができるので非常に効率的です!今回の塗装では使用しませんでしたが、一緒に入っている「パーツ用」の回転台もセットになっています。こちらには専用クリップもついていて小物や、さらに通称「ネコの点」などの棒を入れる場所もあるのでこちらもかなり使い勝手が良いと思います。
ベースの黒の塗装は何度も塗装する手間がありましたが、黒の上のシルバーは2周ほどでしっかり塗ることができました。
仕上げはメタリックブルーで
ベースの黒の時点ではどうなることかと思いましたが、かなりそれっぽくなってきました。今回はメタリックブルーで塗りましたが、ベースが銀の場合はクリアブルーでも良いかもしれません。
ひとまず初エアーブラシチャレンジ終了!
面倒くさいけど忘れてはいけないメンテナンス
スプレー缶と違って必ずやらないといけないのが「使用後の清掃」です。色を変える時や作業が終わったら必ずしないと使えなくなります。ノズル部分の根元をゆるめてクリーナーをカップに注ぎます。
ノズル根元をゆるめることでエアーが逆流することを活用していわゆる「うがい」というものを繰り返してカップ内を洗浄します。
複数の色を同時に塗りたい時はこの作業がちょっと手間ですが、例えばブラシ部分を複数用意して付け替えるという方法もあるそうなので作業効率に合わせて揃えていって解決する方法もまだありそうです。
初期投資はかかるものの、長い目で見て楽しめるエアーブラシ
使ってみて一番実感したのが「繊細さ」でした。ベースの黒を塗った時は(自分の塗り方が問題かもしれないですが)なかなか塗料がつきませんでしたが、「ノズルで調整できる」という点がスプレーとは全く違う感覚でした。読んで字のごとく「エアー」の「ブラシ」という感覚がぴったりです。筆塗りだと手の感覚で必ずムラが起きてしまうところも微調整ができるという点では自分のスキルがアップしたのではないかという錯覚すら覚えます。
あともう一つ驚いたのが「使用する塗料の少なさ」でした。スプレー缶に比べて繊細に塗料が出るという点において、何度も重ねないといけない点はありますが、カップの容量に対して思った以上に塗れるという点でした。特に2回目に塗装したシルバーは一度目でほぼ全体的に塗装できてしまったのでカップのほとんどが余ってしまったくらいでした。さらに薄め液で薄めるので「コスパの高さ」という点においてもスプレー缶に対してかなりのアドバンテージがあると感じました。
とはいえ全てが完璧なわけではなく、缶スプレーの場合はお気に入りの色があれば調合する必要も片付けも必要ないので、気軽さを求めてそこまで頻度が多くないのであれば缶スプレーでも十分であるということを補足したいと思います。あとタミヤから発売されているミリタリー系のスプレーはかなり種類が豊富なのでそこも魅力です。
「より繊細に塗装を極めていきたい!」という方にはエアーブラシおすすめかと思います!
今回はシンプルな車の塗装でのエアーブラシデビューでしたが、いずれは戦車等の迷彩塗装や今回の塗装にも近い「キャンディ塗装」などにもチャレンジしていきたいと思います!
動画でエアーブラシレビューをチェックしてみる
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