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2020年9月26日更新 1229

フリーリグの火付け役はロックフィッシュ!?今更聞けない基礎知識と使い方

ロックフィッシュにおけるフリーリグの使い方やおすすめシンカーを北海道のロックフィッシュシーンを参考に徹底解説します。

MORITA

MORITA

北海道のルアーフィッシングライター

フリーリグとは?

エスケープチビツインのフリーリグ

フリーリグはロックフィッシュやバスフィッシングで人気を集めているオフセットフックを使ったリグです。フリーリグは韓国のバスフィッシングシーンで流行していたものを2015年に日本のバスプロが持ち帰ったのがはじまりとされており、現在は全国で定番となっているリグです。2015年当時は東北や北海道のロックフィッシュアングラーの一部が使い始め、2016年の春頃からフリリグという略称でその認知度をじわじわと拡大してきました。今では数多くのバスプロがメディアなどでメリットやその有効性を紹介しています。

フリーリグの基本セッティング

フリーリグの基本構成はシンカー、フック、ワームの3つになります。フリーリグで特徴的なのがシンカーの形状とその使い方です。ダウンショットで使うようなスティック型やティアドロップ型のシンカーの上部にラインを通し、オフセットフックを結びます。フックのアイとシンカーの干渉による、ノット部分のラインブレイクを防ぐために、シンカーとフックの間にビーズを入れてセッティングするアングラーも多いです。また、シンカーストッパーを取り付けてシンカーとワームの隙間をコントロールすることもできます。激しい根周りなどを攻めることが当たり前のロックフィッシングでは様々な要素からメリットが多く、テキサスリグよりも有効なシチュエーションが存在します。

ロックフィッシュにおけるフリーリグのメリット

フリーリグは根掛かりの回避能力はもちろん、遠投性能やボトム感知能力の高さといった様々なメリットがあります。ロックフィッシュにおけるフリーリグの導入に悩んでいる方は、そのメリットもしっかりと理解しましょう。

テキサスリグに比べて根掛かり回避能力が高い

根掛かりの多い岩礁帯

ロックフィッシュにおけるフリーリグ最大のメリットとも言えるのが根掛かりの少なさです。根掛かりのメカニズムには大きく2種類があり、1つ目はフックが引っ掛かってしまう現象。もう1つはシンカーがスタックしてしまう現象があげられます。フリーリグはシンカー形状と自由度が高いことからシンカーがスタックすることが比較的少なく、スタックしてもロッドワーク次第で、外れる確率が高くなります。ボトム形状や性質を理解した上で、適切なシンカーウエイトやタックルバランスをセレクトすることで根掛かりを効率よく回避することができます。

キャストがしやすく遠投性能が高い

フリーリグの重心設計を活かしたメリットが遠投性能の高さです。フリーリグに使用されるシンカーの多くが下方重心に設計され、キャスト時には重心の重い先端側が先に飛んでいきます。下方重心のシンカーはキャストの初動からテイクバックまでの力をロッドに加えやすく、ライン放出時から着水時まで安定した飛行姿勢で飛んでいきます。投げ釣り用の錘のほとんどが下方重心に設計されているのはそのためです。飛行姿勢が安定していることは飛距離を稼げるだけでなく、キャスト時のライントラブルを軽減してくれることにも繋がります。そのため、ベイトタックルを使用して快適に遠投したいシチュエーションでもフリーリグは有効です。

ボトム感知能力がテキサスリグに比べて高い

ロックフィッシュが好むゴロ石

フリーリグの水中姿勢はシンカーが下向きに垂れ下がる状態が基本になるのでボトムへのタッチ感が分かりやすいメリットもあります。特に、ボトム付近での横方向のアクションでは最初にシンカーがボトムやストラクチャーにぶつかることが多くなり、テンションが掛かったラインやロッドを通してその感触は手元に想像以上に伝わってきます。

フリーリグのシンカーの素材は鉛かタングステンの2種類ですが、感度は圧倒的にタングステンに軍配が上がります。タングステンシンカーを使ったフリーリグでケーソンの穴撃ちをするとボトムコンタクト時に魚のバイトと勘違いするほどの感度が手元に伝わってきます。近年では硬質鉛を採用したフリーリグ用のシンカーも登場しており、フィールドや釣り方に合わせて適材適所で素材を使い分けるのがおすすめです。

食わせのポイントになるノーシンカー状態を作れる

フリーリグの食わせのポイントがノーシンカー状態になります。フリーリグはラインとシンカーの接点が小さいことからテキサスリグよりもシンカーの自由度が高く、ワームとの距離が離れやすい特徴があります。ノーシンカー状態ではワームの動きがよりナチュラルになり魚が警戒心を持ちづらくなります。特に、28gを超えるヘビーウエイトシンカーでディープを攻略する際はボトムでワームがノーシンカー状態になることは大きなメリットになります。また、ワームとフックがシンカーと離れていることで、バイトした魚の口に入りやすいという効果も期待できます。

ロックフィッシュにおけるフリーリグの使い方と具体的なシチュエーション

フリーリグで釣り上げたアイナメ

ロックフィッシュではシンカーのウエイトやタックルセッティングによって、フリーリグが活躍するシチュエーションが異なります。ロックフィッシュでフリーリグが効果的とされるライトリグ、穴撃ち、遠投の3つのシチュエーションで具体的な使い方を紹介します。

ライトリグ

パドチューのフリーリグで釣り上げたアイナメ

水深4~5mの砂地と敷石の境界線でのアイナメ狙いに有効なライトリグ。タックルは7ft前後のスピニングタックルに5lbのフロロカーボンラインをセットし、タングステン素材のフリーリグ用シンカーの7gを用意しましょう。

ライトリグの使い方

フリーリグを10mほどキャストし、カーブフォールさせながらボトムをしっかりと取ります。そのままズル引いてストラクチャーにコンタクトしたら、ロッドを煽ってリグを跳ね上げ、フォールさせてアイナメにアピールします。バイトを誘発するポイントはロッドを煽ってアクションさせた後に、ロッドを倒してラインテンションを抜くことです。ラインテンションを抜くことでシンカーとワームの距離を離し、ワームがスローにフォールするアクションを演出します。ボトムを素早く飛び跳ねた甲殻類が海中をゆっくりと泳ぎ回るイメージで使ってみましょう。

穴撃ち

穴撃ちで釣り上げたシマゾイ

水深5~6mの敷石の隙間に潜むソイ狙いに有効な穴撃ち。タックルは6.10〜7ft前半のベイトタックルに12lbのフロロカーボンラインをセットし、鉛素材のフリーリグ用シンカーの14gを用意しましょう。

穴撃ちの使い方

堤防の足元から3mほどの距離をベイトタックルでピッチングし、フリーフォールでボトムをとり、深い穴の最奥まで落とし込んでいきます。穴の最奥までリグを落とし込んだら、シェイクしながら穴の出口に向かって少しずつリグを上げていきましょう。この時、穴の中間部から入り口付近でバイトをとれると魚が上向きにバイトしていることが多いので、穴の奥に潜られずにキャッチできる確立が高くなります。ソイ類はバイトしてリグを放しても、もう一度バイトしてくることが多いので様々なアクションを織り交ぜてローテンションするのが大切です。

遠投

フリーリグの遠投で釣り上げたアイナメ

水深8~10mの防波堤の先端で大型のアイナメを狙った遠投。タックルは9ft以上のロングスピニングタックルにPE0.8号とフロロカーボンショックリーダー12lbを1ヒロほどセットし、鉛素材のフリーリグ用シンカーの35gを用意しましょう。

遠投の使い方

80~100mの距離を遠投して、しっかりとボトムをとります。丁寧にボトムをズル引きし、根やストラクチャーを感じたらステイしましょう。バイトがなかったら再びズル引きを繰り返しながらトゥイッチを入れたりズル引きのスピードを変えてアクションのバリエーションを出していきましょう。リグにバイトがあったら少し強めのフッキングを心がけると長いファイト時間でもフックアウトのリスクが少なくなります。

ロックフィッシュのフリーリグにおすすめのシンカー

ロックフィッシュのフリーリグにおすすめのシンカーを紹介します。ロックフィッシュの専用シンカーはもちろん、バスフィッシング用として販売されているアイテムを流用するのも面白いです。また、穴撃ちといった根掛かりの多発するシチュエーションではシンカーのコストパフォーマンスも意識してみましょう。

エンジン タングステンドロップショットカバーシンカー

スタジオ100のタングステンシンカー

タングステン素材でコンパクトなシルエットが魅力のタングステンシンカー。感度が良く根掛り回避能力も高いので、確実に魚をキャッチしたいタイミングで投入したいシンカーです。1~14gと軽めのウエイト展開なので、魚の活性が低いシビアな状況にも細かく対応できます。ロックフィッシュでは7g、11g、14gの3種類が人気になります。

バークレイ スイベルシンカー

バークレーのスイベルシンカー

鉛素材で研磨を省いたコストパフォーマンスの高いロング系シンカー。1.8~35gと幅広いウエイト展開でフリーリグ以外でもバチコンなどに使用できます。下方重心で飛距離も出しやすく、細身なシルエットはすり抜けも抜群。スイベル付きで価格が抑えられたアイテムなので穴撃ちにも積極的に活用できます。

ジャングルジム リングドイースター

ジャングルジム リングドイースター

DSヘビーデルタから受け継がれるデルタ形状の鉛素材シンカー。ボトムで転がりにくく、下方重心のため飛距離も抜群です。3.5g~56gとライトからヘビーウエイトまで幅広く展開され、9ft以上のロングレングススピニングロッドを使った遠投釣法では28g、35g、42gが圧倒的な人気を誇ります。

デコイ デコイシンカー タイプドロップ

デコイのドロップシンカー

ダウンショット、リーダーレスダウンショット用のティアドロップ型鉛素材シンカー。ティアドロップは空気抵抗が少ない下方重心型なので、フリーリグでヘビーウエイトを遠投するアングラーに人気があります。六面カットでハードマテリアルを採用しているので感度が良く、底質などがわかりやすいのも特徴です。鉛素材で価格も抑えられているのでフリーリグの初心者も手を出しやすいアイテムです。

ロックフィッシュのフリーリグにおすすめのワーム

ロックフィッシュに使われるワームのなかには、フリーリグでのアプローチに長けたアイテムがあります。手元にあるロックフィッシュ専用ワームはもちろん、フリーリグでの使用に特化したワームを用意することで、フリーリグの戦略性を高めることができます。

ノリーズ エスケープチビツイン

ノリーズの名作「エスケープツイン」のダウンサイジングモデル。ボディサイズをダウンサイジングするだけでなく、ボディ形状やパーツを再設計しています。アクションを止めた状態でも各パーツが自発的に動くことからフリーリグに適したワームと言えます。ノリーズ代表の田辺哲男氏がエスケープチビツインとフリーリグのセッティングでバスやロックフィッシュを攻略していることから、実戦向きのワームといえそうです。

ジャッカル フリックカーリー 4.8inch

一見オーバーサイズに見えてしまう4.8inchのカーリーテールワーム。ロックフィッシュは甲殻類だけでなく多毛類も積極的に捕食しており、細長いカーリーテールワームの釣果実績も豊富です。フリックカーリーは、シンカーがボトムに付いた後にフックの重さでワームがテールが動くため、ノーシンカー状態を長く作れるフリーリグとの相性が非常に良いです。

ハイドアップ スタッガーワイドツインテール 2.7inch

元祖ギル系ワーム「スタッガーワイド」のツインテールバージョン。扁平で幅広なボディはフォール時に水を受ける面積が大きく、ツインテールをバタつかせながらスライドフォールでアピールできます。空気抵抗を受けやすいため、飛距離を必要とする遠投には向きませんが堤防際、足元、中距離を丁寧に探るときには、そのアピール力が効果を発揮してくれます。また、フォールからのステイで反応がなければ、跳ね上げアクションで食わせるタイミングを作ってあげるのも効果的です。

フリーリグでロックフィッシュの釣果をアップしよう!

スイベルシンカーで釣り上げたアイナメ

日本に入ってきて歴史が浅いフリーリグですが、ロックフィッシュにおいては非常にメリットが多く、その人気はロックフィッシャーから広がったと言っても過言ではありません。自分のスタイルに合わせた距離、ウエイト、ワームを試行錯誤し、全国のロックフィッシュゲームで活用してみましょう。ロックフィッシュ専用のシンカーやワームはもちろん、バスフィッシング用としてリリースされているアイテムを流用するのも面白いです。

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