クロソイのジグヘッドは重さと形状が重要!ジグヘッドの選び方

作成:2019.08.02更新:2021.08.20

赤いワームをジグヘッドに付けた際に釣れたクロソイ。ワームとクロソイの2ショット。

クロソイを釣るためのワームは、ジグヘッドやテキサスリグなどのフックやシンカーを組み合わせて使うことがほとんどです。クロソイは宙層でバイトすることも多い魚であるため、根掛かりの回避性能が高いテキサスリグではなく、フッキング率が高くスイミングアクションとも相性が良いジグヘッドを使いましょう。

私は北海道でロックフィッシュを釣りはじめた当初からクロソイを狙っていますが、釣果をあげたほとんどのリグがジグヘッドを使ったものでした。本記事ではそんなクロソイ用のジグヘッド選びのポイントを重さからおすすめの形状まで解説します。

クロソイを釣るための水深に合わせた重さ選び

4種類のジグヘッドを卍のように並べている。

クロソイ用のジグヘッドを選ぶときは、水深に合わせた重さ選びが非常に大切です。ジグヘッドはワームの飛距離を左右するだけではありません。ワームのアクションや着底までのスピードにも大きく影響します。自分が釣りをするフィールドに合わせて適切な重さを選びましょう。

クロソイ釣りをはじめた頃の私は、ジグヘッドは持っているロッドで扱える範囲内の重さであればなんでも良いというイメージを持って釣りをしていました。もちろんそれでも釣果をあげることもできましたが、後にジグヘッドの重さの大切さを知ってからはワームの種類やサイズよりも重視している大切なポイントです。

小規模漁港には1〜5g

北海道の漁港。堤防内に数隻の船が停泊している。イカ釣り用の漁船。

手軽にクロソイ釣りが楽しめる小規模漁港。水深3m前後のフィールドが多いため、ジグヘッドは1〜5g前後の重さがおすすめです。特に潮通しの悪い浅瀬のエリアは、軽いジグヘッドで丁寧に探ると釣果に繋がりやすいので、ジグヘッドはできるだけ軽いものを選びましょう。逆に防波堤の突端など潮通しのいいエリアは、シンカーの重さを5g前後まであげると、潮に流されにくいうえボトムまでしっかりとワームを落とし込むことができます。

クロソイ釣りの初心者が最初に訪れることの多い小規模漁港では、重いジグヘッドを使うことで釣果だけでなくバイトの数すらも激減することが珍しくありません。慣れるまでは扱いにくく遠くに投げることも難しいですが、まずは軽いジグヘッドから釣りをはじめることをしっかりと覚えておきましょう。

水深のある港には7〜14g

室蘭港の夕方の風景。大きな緑色の貨物船が停泊している。

漁港に比べると大型の船が行き来する港。水深は10m以上のフィールドが多いため、ジグヘッドも7〜14g前後の重さのものを使いましょう。こちらも漁港のときと同じく、いきなりジグヘッドの重さをあげないほうがいいです。7g前後の軽めのジグヘッドから、水深や潮の流れに合わせて少しずつジグヘッドを重くしていきましょう。ほかの魚種に比べてソイはゆっくりとしたワームの動きに反応しやすいため、重いジグヘッドで無闇にワームのスピードを速くすることは厳禁です。

遠投よりもワームの動きを重視!

重いジグヘッドは、ワームを遠くまでキャストできるので選んでしまいがちです。重いと1回のキャストで広範囲が探れるメリットはあるものの、水深以上に重い場合は釣果があがりにくいというデメリットにつながります。実際に私が知人とクロソイ釣りを港で楽しんだとき、14gのジグヘッドを使っている私と5gのジグヘッドを使っている知人とでは、バイトや釣果に明らかな差が生まれたこともありました。

ジグヘッドの形状を知る

ジグヘッドを装着した3種類のワームを並べている

ジグヘッドには様々な形状のアイテムが販売されています。釣果に大きく影響を与えることはないものの、それぞれの形状で得意とするシチュエーションが異なるため、基本的な特徴をしっかりと押さえておきましょう。

もっともベーシックなラウンドヘッド型

ベーシックなラウンドヘッド型にてワームに装着している

ジグヘッドの形状の中でもっともラインナップが多いラウンド型。丸型のシンカーとフックが一体となった形状が特徴です。様々なウエイトのモデルが販売されており、価格も比較的安価であることから、はじめてクロソイ釣りに挑戦する方も手が出しやすいジグヘッドです。セッティングするワームをそれほど選ばず、どのワームとも相性がいい点も魅力のひとつです。

小魚を模したフィッシュヘッド型

小魚を模したフィッシュヘッド型に深緑色のワームを装着している

シャッドテールなどの小魚を模したシャッドテールワームと相性がいいフィッシュヘッド型。その名のとおり、魚の頭に似たディテールでスイミングアクションなどとの相性が抜群です。通常のジグヘッドと同じつけ方だけでなく、ワームの頭をハサミなどでカットして取りつけることでワームの形を崩さすに取りつけることもできます。

一定層を引けるデルタヘッド型

一定層を引けるデルタヘッド型のジグヘッドにオレンジ色のワームを装着している

特徴的な三角形の形状のデルタヘッド型。水の抵抗を受けにくい特徴があるため、一定層をスイミングで誘いたいシチュエーションなどにもぴったりです。その日の状況によって同じ層にクロソイが溜まることも珍しくないためクロソイを釣る場合にも効果的なアイテムですが、レンジがわかりにくい初心者の方にはやや不向きです。

ビギナーはラウンドヘッド型がおすすめ

クロソイとラウンドヘッドの2ショット

はじめてクロソイを狙う際は水の抵抗を受けにくいデルタヘッドやフィッシュヘッドよりも、水の抵抗を受けやすいラウンドヘッドがおすすめです。ラウンドヘッドがもつ水の抵抗を受けやすい特徴は、クロソイが好むナチュラルでスローなアプローチを引き出しやすいため釣果にも繋がりやすいです。何度か釣果を成功させて、いつかランカーサイズのものも狙っていきたいですね。

クロソイを狙って5年以上経つ私はこれまで各メーカーのさまざまなジグヘッドを使ってきましたが、最終的にはラウンドヘッドとフィッシュヘッドの2種類に落ち着きました。ジグヘッドの形状は釣りをする地形や使うワームによっても好みが分かれるため、釣りをしていく中で自分だけのお気に入りを見つけていきましょう。

ジグヘッドのフックサイズは大切

ジグヘッドを選ぶときには重さや形状だけでなく、フックサイズも非常に大切です。フックサイズははじめてクロソイ釣りに挑戦する方が見落としがちなポイントであるため、必ずワームの大きさに合わせて適切なサイズを選びましょう。ワームに合わないフックを選んでしまうとワーム本来の動きを損ねてしまうこともあるため注意しましょう。マッチザベイトを意識して、ワームの動きが活かせるといいですね。

2inch前後のワームに相性が良い4〜6サイズのフックはロックフィッシュ用としては非常に珍しいため、メバルやアジをターゲットにしたライトゲーム用のジグヘッドの中から探してみましょう。

  • 2inch前後#4〜6
  • 3inch前後#1〜3
  • 4inch前後#1/0

ワームとジグヘッドの綺麗なつけ方

ジグヘッドとワームの2ショット。ワームは青いラメが入っている。

ワームに合うジグヘッドを選んだ後はしっかりつけることも大切です。ジグヘッドはつけ方を間違えてしまうとワームのアクションを引き出せないだけでなく、キャスト時にワームが外れたりフッキングが決まらなかったりするデメリットもあります。ワームとジグヘッドの綺麗なつけ方を覚えておくことは釣果をあげる上でも大切なポイントです。

クロソイ釣りをはじめた頃の私はフィールドにつくとすぐに釣りをしたいことから、ワームの付け方などが雑でおろそかになりがちでした。しかしワームの動きが釣果に大きく影響するということがわかってからは、1回のキャスト毎にワームとジグヘッドの位置などをしっかり確認しています。

フックの位置をしっかりと確認する

ジグヘッドの針をワームに刺す細かい位置。赤い丸が付いている箇所に針を刺すようにする。

ジグヘッドにワームを取りつける際は必ずフックの位置を確認しましょう。このときの大切なポイントは、フックの刺す位置だけでなく取り出す位置もしっかり確認することです。フックの位置をしっかり確認することで、取り付けたワームが折れてしまうことを防ぎ、綺麗に取りつけできます。

奥までしっかりとフックを刺す

ジグヘッドをワームに装着した後

フックの位置を確認した後はそれぞれに合わせてフックをワームに刺しましょう。フックをワームに刺す際は必ずまっすぐ刺すことを心がけ、ヘッド部分までしっかりとフックを刺しましょう私がはじめてクロソイ釣りに挑戦した時はワームキーパーの手前までしかワームを刺していなかったため、ワームがズレやすくアクションも安定しませんでした。

NG例1u3000ワームがしっかり刺さってない

ジグヘッドがワームの奥までしっかり刺さっていないケース

ワームがジグヘッドの奥までしっかりと刺さってないケース。ワームキーパーはワームをずれにくくする効果があるため、ジグヘッドの奥までしっかりと刺しましょう。奥までしっかりとワームを刺していなければ、キャストの際にワームがずれて飛んでいってしまうこともあります。

NG例2u3000ワームが曲がっている

ジグヘッドがワームに曲がって刺さっているケース

ワームが曲がったままジグヘッドを刺しこんでいるケース。ワーム本来のアクションをしっかりと引き出せないため釣果につながりにくいです。今回はわかりやすい例として極端に曲がったワームを掲載していますが、微妙なズレでもワームの動きに影響がでるため、ジグヘッドをつけた際は必ず足元などで泳ぎを確認しましょう。

はじめてのクロソイ釣りにぴったりなジグヘッド

クロソイ用に使えるジグヘッドは各メーカーから様々なアイテムが販売されています。種類豊富なジグヘッドのなかから、Amazonなどでも手軽に買えるおすすめアイテムを紹介します。ロックフィッシュ用のジグヘッドはもちろん、メバルを釣り上げるメバリングなどのライトゲーム用やバス用のジグヘッドも要チェックです。

ジグヘッドは根掛かりなどで無くなることも多い消耗品です。ラインナップや形状も選ぶときに大切なポイントですが、価格などのコストパフォーマンスの部分もしっかりと考えて選びましょう。私は自分の気に入ったジグヘッドは釣り具店やネット通販のセール期間などにまとめ買いすることも多いです。釣りにいきたいときにジグヘッドが手元に無いことにならないように、必ず多めに用意しておきましょう。

シャッドテールワームと好相性「デコイ マジックヘッド」

デコイからリリースされているラウンド型ジグヘッド。バスフィッシングで使うことを想定し0.9〜3.5gまでのバリエーションが展開されていますが、小規模漁港などでクロソイを狙うにはぴったりのアイテムです。取り付けやすくズレにくいワームキーパーを採用しており、2〜3inchまでのシャッドテールワームと相性抜群です。

カツイチ マジックショット VJ−39 #2-0.9g(1/32oz)

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幅広いフィールドで釣るなら「カルティバ ラウンドヘッド」

カルティバからリリースされているラウンド型ジグヘッド。1〜10g前後までの幅広いバリエーションが展開されており小規模漁港から水深のある港まで様々なフィールドをカバーできます。ワームサイズも2〜5inch前後まで対応できるため、幅広いフィールドでクロソイ釣りを楽しみたい方におすすめです。

オーナー カルティバ ラウンドヘッド JH−11 3/16

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ロックフィッシュを狙うなら「エコギア イワシヘッド」

エコギアからリリースされているフィッシュヘッド型ジグヘッド。3.5〜14gまでとやや重めもバリエーションが展開されています。クロソイなどのロックフィッシュを狙った専用設計であるためフックが太く、大型のクロソイが狙えるエリアでもおすすめです。3inch以上のやや大きめのワームと相性が良いジグヘッドです。

エコギア イワシヘッド

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ライトゲーム用など種類豊富「デコイ デルタマジック」

デコイからリリースされているデルタ型ジグヘッド。潮の影響を受けにくいデルタヘッドの特性を活かし、一定層を引きたい状況や潮の流れの速い防波堤の突端などでワームのアクションを引き出したいシチュエーションにおすすめです。ライトゲーム用のノーマルモデルでは0.6g〜2.5g。様々な魚種に対応するヘビーモデルでは3.5〜7gまでのバリエーションが展開されています。

カツイチ デコイ デルタマジック SV-51

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低重心の「フジワラ ムゲンヘッド」

フジワラからリリースされているデルタ型のジグヘッド。通常のジグヘッドに比べて低重心のヘッド形状を採用しており、ワームのスイミング姿勢の安定やフッキング率の向上を実現しています。デルタ型の形状を採用しているため、水の抵抗は受けにくくワーム本来の動きがしっかり引き出せる点も魅力です。5〜14gの展開となっており、ロックフィッシュの本場北海道では人気のアイテムです。

フジワラ ムゲンヘッド 10g

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ジグヘッドへのこだわりがクロソイ釣りを楽しむポイント

クロソイとジグヘッドの2ショット

クロソイ釣りはタックルやワームはもちろん、ジグヘッドへの細かい気配りが釣果に大きく影響を与えます。自分が選んだジグヘッドのウエイトや形状によってクロソイの反応もかわってくる点は、ルアーフィッシングならではの魅力です。クロソイ釣りを本格的に楽しみたい方はロッド、リール、ワームなどのアイテムだけではなく、ジグヘッドなどの細かいアイテム選びも工夫してみましょう。

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漁港などでルアーフィッシングを楽しむ方は必ず安全のためにライフジャケットを着用しましょう。立ち入り禁止区域や漁業の邪魔になるエリアでの釣りは避け、マナーを守った釣りを徹底しましょう。ロックフィッシュが楽しめる貴重なフィールドを減らさないためにも釣り人の小さな心がけは大切です。

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カツイチ マジックショット VJ−39 #2-0.9g(1/32oz)

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オーナー カルティバ ラウンドヘッド JH−11 3/16

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