2019年8月4日更新 1519

デカバスの釣り方(サイトフィッシング編) in 関東ハイプレッシャーレイク

関東のハイプレッシャーレイクには比較的クリアレイクが多く、デカバスも多く生息しています。見える天才デカバスに翻弄されて、ただただ時間を浪費させられた経験がある人も多いのではないでしょうか。この記事では何をやっても釣れないどころか、ルアーに見向きもしなかった天才バスをサイトで釣る(見えバス釣り)方法を、東京在住のデカバスハンターがお伝えします。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

大物デカバスを釣りあげるための狙い方

バスと他魚種を見分けるポイント

バスと見間違えがちな魚種にコイ、フナ、ニゴイ等がいます。ハッキリ見えるときは良いのですが、ぼんやりとしか見えない時はかなりバスと間違えやすいです。これはラージマウスバスの特徴になりますが、1番の見分けポイントは「色」です。前述した魚は青黒っぽく見えますが、ラージマウスバスは緑っぽく見えます。スモールマウスバスは真っ黒に見えることもあるので、色ではなく形で見分けるしかないことが多いです。

まずは湖全体を見て回る

河口湖大橋と富士山

到着して早々1カ所で何時間も粘るのは良くありません。今日その場所が良いとは限らないからです。バスが見えていて、すぐにでも釣れそうなら粘るのもありですが、まずは出来るだけ湖全体の状況を把握しましょう。全体を見て回りバスやベイトフィッシュの有無を確認し、その日1番良い場所で本格的に釣りを始めることがサイトフィッシングでデカバスを釣ることへの近道です。

すぐに水辺には近づかない

まずは水中観察

ポイントに到着してすぐ水辺に近づいてルアーを投げる人がいますが、それはNGです!まずは水辺から少し離れたところから水中を観察しましょう。岸際にデカバスがいることも多いです。
他の釣り人を見ていると目の前をデカバスがウロウロ回遊しているのに、全く気付かずに遠投しているのをよく見かけます。そういう人は大抵岸際にべったり張り付いて釣りをしているので、目の前のバスにすら気づけないのです。釣り場は岸際から少し離れると足場が高くなっている場所が多いので、高い視点から広範囲を見渡した方が見えバスに気づく確率が高くなります。1匹でも多くのデカバスを見つけることが、サイトフィッシングでの釣果を伸ばします。
また、水面から遠い場所に居た方が、バスからはこちらの存在は気づかれにくくなります。バスに気づかれたらそれだけで警戒心を与えてしまうので、バスに自分の存在が見つかる前にバスを見つけてアプローチすることが重要です。

バスを見つけたら、まずは観察

デカバスをサイトフィッシングで釣るために、最も重要なことは「観察」です。特に最初のうちはバスの行動がわかるようになるまで、ひたすら観察しましょう。
バスを見つけたら、まずバスに自分の存在を気づかれないことも重要です。出来るだけ距離を空けて、周りの景色に溶け込むようにしましょう。すぐにルアーをキャストするのもNGです。

バスがどういう状態か?

まずはそのバスがどういう状態なのかを観察します。場所を移動するために回遊しているのか、餌を探しているのか、場所に居ついているのか、ボーっとしているのか等、バスの状態によって釣りやすさやアプローチの方法も変わってきます。
場所移動の為の回遊や、ボーっとしているニュートラルな状態のバスは釣りづらいです。逆に場所に固執しているバスや餌を探している状態のバスは比較的釣りやすいです。
回遊しながらも場所に固執している場合は餌を探していることが多いです。そういう時はだいたい決まった範囲を、同じようなルートで泳ぎ回っています。ルアーのプレゼンテーション時に回遊ルートを把握しておけば、デカバスが釣れる確率が上がります。

バスが捕食している餌は何か?

何を餌にしているかも観察しましょう。何を餌にしているかによっても、ルアーセレクトとアプローチ方法が変わってきます。

バスへのアプローチ

バスの状態が確認できたら、いよいよアプローチです。出来るだけ距離は保ったまま、気配を消してアプローチしましょう。
ポイントはなるべくルアーをキャストしないこと。キャストするタイミングや場所を間違えると、バスに余計な警戒心を与えてしまい釣りづらくこともあります。キャストするのはここぞという時だけ。1投1投意味のあるキャストを最小限に行いましょう。時には何時間もキャストせずにタイミングをうかがうことも必要です。

キャストはバスの視界の先へ

初心者の方は、いきなりバスの目の前にルアーをキャストしないことです。着水音で逃げてしまうことや、余計な警戒心を与えてしまうことが多いからです。基本はバスの視線の先にキャストします。出来るだけバスが気付くギリギリの距離や位置にキャストすることが重要です。キャストの位置は透明度や障害物の有無によっても変わります。

デカバスキラーのルアーセレクト方法

マッチザベイト

デカバスが何を捕食しているか分かっている場合は、そのベイトを模したルアーを選んだ方が良いです(マッチザベイト)。具体的にはブルーギルならブルシューターなど、ワカサギならジョーダンなど、エビならソウルシャッドなどです。



捕食モードで無い場合や、何を捕食しているかわからない場合は、バスが興味を示すルアーを探し当てる必要があります。まずは自分の1番信頼できるルアーをキャストしてみてバスの反応を見ましょう。
バスが全く興味を示さなかったり、嫌がったりするようならすぐにルアーチェンジします。同じルアーでもカラーを換えるだけで反応が変わるので、とにかくバスが興味を示すまで1投ごとにルアーチェンジするつもりでひたすら変え続けます。
興味を持ったとしてもスレないように、こまめにルアーチェンジすることをおすすめします。

プレゼンテーション

バスの方からルアーに気づいて向かってこさせることが重要です。自分が見つけた餌だと思わせた方が警戒心は弱く、口を使う可能性が高くなります。逆にルアーからバスに近づいていくアプローチだと、バスに警戒心を与えてしまいます。
自分から食べられに来る餌はいないですよね。餌はバスに見つかりたくないのです。

バスにルアーを見せない

ちょっと意味が分からないかもしれませんが、ルアーは極力バスに見せないことが重要です。バスに考える時間や見極める時間を与えないためです。バスが気づいた時には目の前にルアーがあって、つい食べてしまったという状況がベストです。そのためにはルアーを直前まで隠しておくことが有効です。バスは回遊の際、大抵岩やウィードなどの障害物にコンタクトしながら移動します。前もって観察しておいた回遊ルート上の障害物に、バスが通るより先にルアーを隠しておきます。そして丁度バスが通りかかったところで死角から急に目の前にルアーを出現させます。そうするとバスはつい反射的にルアーを食べてしまうのです。いわゆるリアクションバイトと言われている行為です。

デカバスの捕食の習性を知り、その状況を演出する

バスは餌を追い込んで逃げられないようにして捕食します。追い込む場所としては岩やウィードなどの障害物だったり、岸際だったり、水面だったり、とにかく何かの際に餌を追い込むことが多いです。つまりその状況を演出することで、ルアーでも釣りやすくなるということです。
よくバスを見つけると、とりあえず近くにキャストする人がいますが、それではバスの捕食スイッチは中々入りません。ルアーを何かの際にキャストしたり通したりすることで、バスに餌を追い込んだと思わせて捕食スイッチを入れてあげます。
ブラインドでもサイトでも障害物の際を通すのが良いのは、バスがストラクチャーフィッシュ(障害物に隠れる魚)なのもありますが、追い込まれた餌を演出してバイトに持ち込むという目的でもあるのです。
バスが餌を捕食するとき、どういう行動をとるか普段から観察しておきましょう。

デカバスの釣り方と釣れるタイミング

見えているデカバスはだいたい天才バスで、ルアーに見向きもしなかったり、一瞥をくれたりして終わりのことが多いです。何も無い中層にボーっと浮いているような個体は、特にその傾向が強い。でも、そんなバスにも必ず釣れるタイミングがあります。それは餌を捕食するタイミングです。どんなに賢い天才バスでも必ず餌を食うので、その瞬間だけは無防備だったり判断能力が落ちたりします。
そんな天才デカバスを釣る方法は、「餌の捕食のタイミングまでひたすら待つ」です。何も無い中層でボーっとしているだけに見えるデカバスも、実は回遊してくるベイトフィッシュを待っていることがあります。そういうバスはベイトフィッシュが通りかかったタイミングだけスイッチが入ります。99%はオフタイムなのです。釣り人もそれに合わせてオフするしかありません。近くにベイトフィッシュが見当たらない時は、後回しにして移動した方が賢明でしょう。近くにベイトフィッシュがいる時は粘ってみる価値ありです。
デカバスがいる場所は釣れるタイミングをうかがって、1日に何回も入りなおしましょう。

このタイミングはただ待つだけではなく、意図的に起こすことも出来ます。強制的にバスの捕食のスイッチを入れる「強制スイッチ」です。

強制スイッチ1:ベイトフィッシュを散らす

ベイトフィッシュについているバスは、普段はベイトフィッシュの動きを伺いながら、回遊したりジッと身を潜めたりしています。常に追い回しているわけではなく、目の前を通っても捕食することはあまりありません。ではどういう時に捕食スイッチが入るかと言うと、ベイトフィッシュの動きが乱れた時です。ベイトフィッシュは通常群れになって、みんな同じ動きをしています。絵本のスイミーのようなイメージですね。その方が天敵から身を守れるためです。でも風や引き波で激しく水が動かされた時等、ベイトフィッシュの動きが乱れる瞬間があります。その時バスの捕食スイッチが入るのです。
釣り人の立場からすると、この行動を利用しない手はありません。多くの人はバスがいるとその方向にルアーをキャストしてしまいがちですが、ベイトフィッシュについている場合はベイトフィッシュの方へキャストします。そしてルアーを群れの中にツッコみ、ベイトフィッシュを意図的に散らして乱れさせるのです。そうするとバスの捕食スイッチを強制的に入れることが出来ます。バスはベイトフィッシュの群れの中でも一際違う動きをする個体を捕食することが多い(弱っていたりする)ので、ルアーが捕食される可能性も高くなります。
この方法でもルアーセレクトはマッチザベイトが基本です。

強制スイッチ2:ベイトフィッシュの誘導

バスの近くにベイトフィッシュがいるのに、中々バスの射程圏内まで泳いでこない時がよくあります。バスがいる方に行きたそうにしているけど、Uターンして引き返す。行ったり来たりの光景を頻繁に目撃します。ベイトフィッシュも命が惜しいですから、むやみやたらと近寄っては来ないわけです。デカバスを狙っている側からすると「早く通れよ!」と言いたいところですが、中々そうはいきません。
そんな時はベイトフィッシュをバスがいる方に誘導するという裏技を使います。基本はビッグベイトをキャストしたりして、ベイトフィッシュの安全領域を荒らします。そして徐々にバスがいる方にベイトフィッシュを追いやっていくのです。

サイズアップしたデカバス釣りを成功させるマインドセット

サイトフィッシングで釣ったデカバス

意識しているのは「今日の釣果よりも後の釣果」です。今日1日の釣果を優先して子バスしか釣れない状況で終わるより、例え今日は坊主になろうとも目の前の全く釣れないデカバスと向き合います。1つでもヒントが得られれば、後の釣行でのデカバスの釣果に結びつきます。今日の釣果を犠牲にすることで、サイズアップしたデカバス釣りができるようになるかもしれません。人は目の前の小さな楽を選択することでは成長出来ません。目の前の苦を選択することによって成長し、後の大きな楽を得られるのです。これは釣り以外にも全ての事柄に当てはまることだと思います。
例えばダイエットなどが良い例です。目の前の美味しいものを我慢できなければ痩せられません。目の前の美味しいものを我慢するという「苦」を選んでこそ、後の「痩せた身体」が手に入ります。
たかが趣味なのに大げさだと思う人もいるかもしれませんが、デカバスにはそれほどの魅力があります。1匹の価値があります。釣り上げた時の感動があります。

デカバスは一日にして成らず」なのです!