2019年8月7日更新 1615

夏バス釣りの虫パターンを決める法則とは?観察すべき現場のアレ

バス釣りといえば通年、手持ちのタックルとルアーで手軽に釣りができる魅力がありますよね。バスの獰猛な性質上、口に入りそうなターゲットには果敢にアタックします。フィールドによっては60cmを超えるデカバスが生息するところもあり、そのような超大型個体は食べるエサのサイズ・量ともにボリュームがあります。魚や虫、爬虫類など季節に応じて捕食するターゲットは変わりますが、梅雨時期から秋口にかけては虫を食べるバスの個体が増えます。いわゆる虫パターンと言われる釣り方です。筆者のおすすめは水面近くで泳いでいるバスに、虫に類似したワームをキャストして上手に誘って釣る方法です。この記事では具体的に夏の虫パターンの醍醐味、そして虫系ワーム(ルアー)の種類や釣る方法についてご紹介します。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

夏のバス釣りは虫を捕食する個体が釣りやすい

バス釣り 虫パターンで

タイトルには「夏の虫パターン」と表記していますが、実は”虫パターン”は夏だけのパターンではないです。そもそも虫の発生シーズンは春頃から始まり、最も多く虫が発生する夏から秋口にかけての時期にパターンが成立しやすくなるのです。
春先であればやはりバスにとって好物となるターゲットがミミズとなりますが、夏になると水辺に虫の種類も増えます。例えば以下のような虫がバスのターゲットになります。

  • セミ
  • ホタル
  • トンボ
  • カブトムシ・クワガタムシ
  • カナブン
  • バッタ
  • チョウ

上記のように夏の虫は豊富な種類が観察できます。いずれの虫も力尽きたり誤ったりして水面に落水する可能性があり、バスは落ちた虫がモジモジと動いているところを目がけてバイトします。虫パターンというと、どうしても釣りの王道エサであるミミズを模したワームで狙うのが最適解に感じますが、夏の時期は特に虫がたくさん発生することで、バスも様々な虫を食べるようになります

このような虫を積極的に捕食しているバスを狙うと釣果も期待でき、時には連発して釣れる日もあります。また、虫パターンをするに当たってタックルは通常のバス用スピニングタックルで十分です。UL程度の軽量ルアーがキャストできるロッドが扱いやすいく、ラインはナイロン4lb-8lbを目安に使いましょう。補足として後述するトップウォーターでの釣りパターンではベイトタックルが扱いやすいですが、M程度のロッドとライン12lb-16lbがおすすめの組み合わせです。

夏のバスが好むポイントと虫パターンが成立するタイミング

夏のバス釣りでポイントを探す際に重要なのは、虫がいそうなポイントを探すことです。バスが捕食している虫が水面に落ちそうなポイントに着目しましょう。

シェード

直射日光が物陰によって完全に遮られている上の写真のようなシェードでは、上の方に障害物等による物陰が形成されます。他方でオーバーハングでは上部に木があり、水面に覆いかぶさるように垂れ下がっています。こんなポイントは虫が落ちやすい好条件であり、バスにとっても岸際にあるエサを追い詰めて捕食しやすいのです。他にもアシや草木が水面上に出ているブッシュ付近などではトンボやアメンボがいる可能性が高く、狙い目になります。

つまり、虫が落水するだろうポイントを探しながらキャストします。さらにトンボは産卵時に水面近くを何度も叩き、バスに狙われやすい格好なターゲットでもあります。開けているオープンフィールドでも、トンボが水面近くに来るのを待ち伏せしているバスもいるので水辺の観察を良く行いましょう。

夏の虫パターンは水面付近で虫を食べているバスを狙うサイトフィッシングがメインとなります。捕食が丸見えなのでとにかく面白いのですが、まずは虫の動きを観察してバスの捕食タイミングを窺いましょう。虫しか頭にないバスはタイミングが合えば、高確率で捕食してくれます。

現場の虫を観察して釣れる虫パターンを見つけよう

虫パターンのタックル

フィールドに着いたら、まずは現場にどんな虫がいるかをチェックしましょう。虫の種類、サイズ感を把握した上でマッチしやすい虫系ワーム(ルアー)を選びましょう。ここでは夏の時期に主に使用するワームについて紹介します。

ミミズ系であればストレートワーム

ミミズ系ストレートワームは1年中外れのないワームです。夏の時期でもミミズは水辺で捕食されるターゲットで、水面付近をゆっくりとシェイキングすると吸い込むようにバイトしてきます。ワームの長さは3-5inch程度を目安として使うのがおすすめです。

近くにセミがいる?それならセミ系ワームがおすすめ

夏の時期はセミは外せません。短命であるセミは日中の晴れ間の時間帯に特にうるさくワンワンとなく存在ですが、バスもセミの音に興味を持っています
筆者は興味深い経験をしたことがあります。バスがアブラゼミの鳴いているシェード側に群がって、落水するのを今かとばかりに待ち伏せしている光景があったのです。セミが頻繁に大きな鳴き声を発している時は、セミをモチーフとしたシルエットのワーム(あるいはセミルアー)がおすすめです。セミを食べているバスはサイズも大きめな傾向があるので、良型バスが釣れるチャンスとも言えます。

トンボを食べているバスは勢いが良い

水面で跳ねる時のトンボの動きは速いです。そのためバスの動きもトンボの速い動きに合わせて、俊敏に水面直下を泳ぎ回ります。トンボの動きが速いことは釣り人にとっても大きなアドバンテージです。速めのアクションや高速リトリーブで、ワームが疑似餌であると見切られるのを阻止できます
もう一つのパターンとしては、水面に誤って落水してしまったトンボが羽を震わせる動きです。遠くにいるバスを引きつけて捕食させやすいので、ステイや微波動アクションでバスを釣るのが最適なアクションになります。

釣れるアクションでバスを誘う

虫パターンで用いるワームにはいくつかの釣れるアクションがあります。というのも、虫のシルエットは小さいので、ワームをバスに気付かせてバイトさせるには少しテクニックが必要なのです。慣れてくると簡単で、自分のリズム感でアクションしてバスを狙えるのが楽しいです。

筆者が虫パターンをする際に意識している点としては、虫が水面でもがく状態や完全にステイしているイメージを持ちながらアクションを加えることです。その日の釣れるパターンを見つけられると、数も出るようになります。

さらに一段、難しいテクニックをご紹介します。ちょうちん釣りと呼ばれる釣り方で、水面に垂れ下がりそうな枝や葉っぱにラインをかけて水面近くにワームを落とす方法です。水面に触れさせずにチョンチョンとバスの活性をあげて、バイトを誘発します。ワームを浮遊した状態で食べなかったら、水面に軽く落としてあげるとすかさずバイトしてきたりします。複合的なアクションを釣り人の腕で生み出し、本物の虫アクションでバスを釣りましょう。

虫系ワームだけじゃない!虫を意識したアクションはルアーでも可能

虫パターンの釣りは2-3inch程度の大きさであるライトリグを用いることが多いです。バスが捕食する虫のアベレージサイズはせいぜい5-10cm程度なので、小さな虫系ワームを使用します。しかし、時には虫を意識したルアーでもバスが狙えます。

虫系のルアーで釣れるバスは活性が高めです。控えめなアクションだけど水中でのシルエットが強いポッパー連続的なアクションで水面を騒がせるノイジー、また虫が水面で逃げ惑うパニックアクションを演出するペンシルベイトは効果的なルアーです。

ルアー名使い方
ポッパー「ポコッ、ポコッ」と小さなアクションと派手目なスプラッシュ音で虫が水面でステイor暴れるアクションを生み出しましょう。控え目なハードルアーですがシルエットは大きいので、遠くから寄せる力があります。
ノイジーとにかく大きなカップ音と早目なリトリーブで誘います。イメージとしてはセミが水面で鳴いている状態や虫が泳いで岸際に逃げようとしている状態です。
ペンシルベイトペンシルベイトはトンボのように水面近くを素早く動く虫をイメージ。リズミカルに早いアクションを加えてみましょう。

近年人気を博している沈み虫パターン

虫系ワームでは、基本的には表層をピクピクと誘う釣り方が主流です。ですが、近年では各ルアーメーカーから沈むタイプの虫系ワームが発売されています。DSTYLEがプロデュースしているSVSBやisseiから発売されている沈み蟲2.2インチなどはボディ内部が高比重になっているのが特徴です。細かなリブやテールによる微波動アクションによってフォール時や中層のレンジにおいてゆっくりと誘えます。ボディは丸みを帯びているイモボディなので、ネイルシンカーなどを活用すればより飛距離を出せます。

アクションはストップ&ゴーや水平フォール、ゆっくりとしたリトリーブで、表層への反応がイマイチのバスを拾うイメージで使い分けます。虫系ワームといったらトップで釣るのが今までの定石でしたが、沈み虫系ワームによるアクションは多様です。ボディ本体と前後・横に付いている細かなリブは自発的な微波動アクションを生むのでバスがとにかく好む動きを生みます。お尻側が太く比重があるので、ネイルシンカーを後方に入れてあげるとバックスライドアクションも出来ます。虫を求めて岸際を観察しているバスがいたら、そっと沈み虫系ワームを岸際に落として、スライドアクションで思わず口を使わせたいです。加えて、水面直下10cm前後をゆっくりとシェイキングしたり、ジグヘッドを付けての中層スイミングをしたりしてみるのも新しい誘い方ですね。

虫パターンで意外にも爆釣するスモールマウスバス

関東・東北地方にお住まいのバサーの方はラージマウスバスだけでなく、スモールマウスバスの釣りをしている人もいると思います。ラージマウスバスと比べると、より早くパワフルな引きに魅了されますよね。実はスモールマウスバスにも夏の虫パターンはガッツリとハマります。正直なところ、ラージマウスバスよりもスモールマウスバスは虫パターンが成立しやすい魚かもしれません。

野尻湖や桧原湖のような山間にある湖などはスモールマウスバスのメッカと言われていますが、特定の期間(夏)だけ虫パターンでエキサイティングな釣りが楽しめます。理由としては、山間であるフィールドではセミ、毛虫、トンボ、ヤゴなど多くの虫が水面近くを漂うことが挙げられます。クリアウォーターの水域に生息しているスモールマウスバスは、どこからともなく出現し、勢いよく食べることがあります。もちろん静観しつつもロッドアクションを「ピッ」と入れた瞬間にたまらずバイトしてくることも。

キャストから誘いのアクション、捕食まで丸見えの虫パターンによるスモールマウスバス釣りはゾクゾクする駆け引きができます。とはいえ、虫パターンで賢いスモールマウスバスを釣るためには水辺で捕食してそうな虫をしっかりと観察し、ナチュラルなカラーや抑えめなサイズ感のルアー・ワームを準備しておきましょう。一定の期間しか通用しないパターンではありますが、ハマれば驚くほどに釣れる方法です。


虫パターンで一度バスが釣れると病みつきになります

良型バス 虫パターン

毎年夏のシーズンになると、筆者にとって一番釣果があるスタイルは虫パターンになります。湿度が高く蒸し暑い日、カラッとしているけれど異常に気温が高くて体力が消耗する日、夏の釣りってこんな感じじゃないでしょうか?

当然ですが、夏におけるバスのコンディションは水温の上昇と共に活性が低くなる個体が多く、シェードやカバーに身を潜めてしまいます。すると、釣り方はカバー撃ちするかシェードなどの物陰を攻略する必要があります。カバー撃ちはベイトタックルで根がかりしにくいテキサスリグ等を撃っていく釣りですが、ザリガニ等を食べるフレッシュなバスが多い傾向にあります。一方でシェードや岸際にはやる気は無いけどエサは食べたい、あるいは虫エサの方が食べやすいから浮遊しているという状態のバスが回遊しやすいです。

どんな虫を食べているか、虫のサイズ、カラーなどを釣り人の試行錯誤で決めて誘っていきます。パターンにハマりだすと、バス達が夢中になって捕食してくるので数釣りも楽しめます。虫が大量に発生する6月-9月頃まで通用する虫パターンに一度、挑戦してみはいかがでしょうか?水面をモゾッとさせるあの光景に病みつきになってしまいますよ。