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2019年8月14日更新 7228

年齢なんて関係ない!オンロードラジコンを楽しむための基礎知識

ラジコンカーは面白いです!断言します。カスタムパーツを駆使して自分だけの専用機を作る楽しみ。メカニックやドライバー、デザイナーや会計まで自分一人で行うという、チーム運営を行える楽しみ。サーキットで同好の士と、年代を超えてコミュニケーションをとる楽しみ。そして操縦する楽しみ。まだまだ書ききれない程の楽しみが待っています。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

子供の頃、模型店に並んでいるラジコンカーを眺めていた方、今のあなたならば楽に手に入れることができるのではないでしょうか。
「もういい年だし、今さら…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在のラジコンサーキットで多いのは40代男性です。50代も余裕でいます。30代はまだ若造といった雰囲気さえあります。
実際に私がラジコンを始めたのも30代になってから。会社の同僚が「タミヤグランプリ」に出場するということで見に行ったのがきっかけです。1/10のツーリングカーがクラッシュし、派手に飛んでいくという迫力ある光景を目の当たりにして一発ではまってしまいました。実際に自分がラジコンを始めてみると、思い通りに走らせることが出来ずに四苦八苦、やがてそれなりに走らせられるようになり、レースに出場するように。それからは0.1秒でも速く走らせるにはどうすればいいのかを始終考えるようになりました。文字通り、苦汁も舐めまくりましたがたまに飲む勝利の美酒は形容しがたい美味しさです。いくつになったとしても、始めるのに遅すぎることはありません。ぜひ一緒にラジコンをやってみませんか?

そもそもラジコンカーにはどういった種類があるの?

まずおおまかに分けると動力の違いがあります。EP(エレクトロパワー)と呼ばれる「電動車」と、GP(ガスパワー)と呼ばれる「エンジンカー」があります。簡単に説明すると、EPカーは電池やバッテリーで動き、GPカーはガソリンで動きます。そしてそれぞれに、平らな路面を走る「オンロード」と、ジャンプなどの立体的な動きができる「オフロード」があります。さらにオンロードには、レースカーのようにタイムを競う「グリップ」と、走行時の姿勢の美しさを競う「ドリフト」があります。

初心者におすすめなのはどんなラジコンカー?

・個人的におすすめしたいのが電動のオンロードラジコン

あくまでも個人の見解になりますが、初心者におすすめなのは電動のオンロードカーです。特に1/10ツーリングカーというカテゴリがおすすめです。おすすめする理由として、まず初心者向けのシャーシ、キットが多く用意されてること。駐車場などのアスファルト路面が得意で、走らせる場所も豊富にあります。学校のグランドのような土路面でも走ることができます。カスタムパーツも多数用意されていることがほとんど。オンロード用ならば全国各地にサーキットがあり、本格的なサーキット走行も楽しめます。また、ユーザーが多いので情報も豊富で壊れた時やカスタムしたいときの参考になります。

・走りの美しさを競うドリフトの世界

ドリフトとは、タイヤを空転させて横滑りしながら走行するテクニックです。ラジコンカーでもドリフトは可能で、専用のシャーシが販売されています。タイムを競うという競技ではなく、走行姿勢の美しさを競うという競技になります。全国各地にドリフト専用のサーキットがあり、日夜腕を磨いている方が多くいます。走行速度がそれほど速くないので、クラッシュ(接触)しても壊れにくいという利点もあります。

ドリフトサーキット

・初心者にとってハードルの高いGPカー(ガスパワー)

逆に初心者に向いていないのがGPカーです。エンジンの音が非常に大きく、走らせる場所を選びます。さらに排気ガスが出ますので、音のうるささも合わせ、室内で「ちょっと試しにエンジンかけてみようか」ということも難しいです。また、エンジンをかけるのにもコツが必要で、最初のうちはエンジンをかけるだけでかなり苦労します。GPカーはEPカーに比べてパワーがありすぎるので、専用サーキット以外での走行は非常に危険で操作を誤って万が一、人にぶつけた場合大けがをさせる可能性もあります。と、GPカーは初心者にはあまりおすすめできません。

ラジコン初心者向けにおすすめのキットやメーカーは?

・初心者にはやはり初心者向けキットがおすすめ

初心者だからこれを買わなければいけない、という決まりはありませんので、気に入った物を購入するのがいいのですが、それでも初心者向けのキットは最初に選んで間違いないような作りになっています。例えば組み立てやすい、壊れにくい、比較的安価、といった感じです。しかし「セッティング」という調整の幅が少なく、長くやっていると物足りなくなるのも初心者向けキットの特徴です。上級者向けの「ハイエンド」と呼ばれるキットは、調整できる部分が多数あるのですが、どこを調整したらどういうことになるのか、ということを理解して調整しないとまともに走らなくなってしまいます。また、クラッシュする度に調整が必要、といった繊細さもあります。さらに言うと結構高額です。

・初心者におすすめなのはタミヤ製のキット

これからラジコンを始めるにあたって、おすすめなのはまずはタミヤ製品です。ラジコンを走行させているとクラッシュし、車が壊れることもあります。しかし例え壊れても、壊れた部品を交換することで元通り走ることができるようになっています。そしてタミヤ製品の場合、その補修部品の入手しやすさが段違いです。ラジコン専門店に行かなくても、ラジコンも扱っている大き目のホビーショップであればまず取り扱いがあり、入手可能です。店頭に在庫が無かったとしても、全国どこでも送料無料で取り寄せてもらうことができます。
クラッシュとパーツ破損はどれだけ操縦が上手くなっても避けられません。なので壊れることは当たり前と考えて、壊れたあとのことを視野に入れましょう。というわけで、タミヤ製品がおすすめです。

・初心者におすすめなラジコンキットはずばりタミヤTT-02、ドリフトならばヨコモドリフトパッケージ

TT-02は1/10の4WDツーリングカー、初心者向けなので部品点数が少なく組み立てが簡単、脆弱な部品が少なくクラッシュしても壊れにくい、ちょっとの改造でドリフトもできますしオフロードカーにも改造可能、といった特徴があります。初心者向けという位置付けですが、きちんと組み立てて適切なオプションパーツを組み込むことでミドルエンドのシャーシにも負けません。腕が必要ですが、ハイエンドシャーシと互角な戦いもできることもあります。

また、ドリフトをやってみたい方はヨコモのドリフトパッケージというキットがおすすめです。ヨコモも取り扱っているホビーショップが多く、補修部品の入手が比較的簡単です。ドリフトはスピードがそれほど出ないのでそんなに壊れないんですけどね。

ラジコン購入後にはどんな楽しみ方が?

・カスタムするほどにマシンに愛着が湧く

ラジコンのキットのままでもそれなりに走りますが、オプションパーツが用意されていることがほとんどです。オプションパーツを組み込むことでドレスアップできたり走行性能がアップしたりと、実車さながらのカスタムが可能です。ラジコンはネジ一本からカスタムできます。初心者用キットについているねじは鉄のタッピングビスがほとんどですが、オプションでチタンやアルミのネジが用意されています。チタンは鉄よりも軽く材質に粘りがある、アルミは圧倒的に軽く硬い、といった感じです。アルミネジは重心アップにならないようにキットの上面に、チタンビスは足回りに、など、あなたなりに考えて適材適所で組み込んでいくことができます。

以下の写真で青くなっている部品はアルミ製のオプションパーツを導入しています。

キット純正だとほとんどが黒い樹脂なのですが、樹脂のままでは強度が足りない部分、精度が欲しい部分にオプションパーツを取り入れています。写真の車の場合は、ちょっと隠れていますがドライブシャフト、ステアリング周り、ダンパー、それからネジですね。実車だと二桁万円はかかる改造ですが、ラジコンの場合は高くて1,000円程度と実車の1/100程度の金額で済みます。レース志向の車はこういった性能向上を目的としたカスタムが多いのですが、ドリフトはドレスアップの為のカスタムが主流です。華美なホイールを履かせてみたり、大きなリアウイングを付けてみたりと、自分好みの車を組み上げています。

また、ボディの塗装についても説明書通りに塗る必要はありません。マツダの車だから赤くする、スバルの車だから青くする、といった決まりは無く、自分の好きなイメージで塗ってかまいません。黄色が好きならば黄色で塗ってもいいですし、好きなキャラクターを描いてもかまいません。

オリジナルカラーのラジコン

タミヤの初心者向けシャーシ、TT-02は何千台、何万台と売れていますが、自分が必要と感じたオプションパーツを組み込むことで、あなただけの1台を作ることも可能です。

・自分だけの「レーシングチーム」を運営しよう!

自分だけのレーシングチームを持とう
組み立てるのも自分ならば操縦するのも自分です。言わば自分だけの「レーシングチーム」です。メカニックとドライバーを一人で行うことができるどころか、マシンの塗装も自分の考え次第とデザイナーまで自分でやることになります。お金の管理も当然自分で行うわけで、サーキット利用料が2,000円、タイヤを新調して1,800円、ラジコンばかりやっていると機嫌の悪くなる奥さん対策で2,000円、といった具合に、限りある予算からどこにお金をかけるか、というレーシングチームのオーナーとしての運営まで行えてしまいます。

・サーキットで広がる仲間との交流

サーキットで広がる交流
ある程度の年齢になると「友達」と言える人を作るのはなかなか難しいことです。しかし同一の趣味があれば会話も弾み、自然と親しくなっていくものです。同一の趣味の人と出会うことはなかなか難しいのですが、ラジコンは違います。サーキットという場があり、そこにはラジコンが好きな方が集まります。現在のラジコンサーキットは年々利用者が減少しており、新規の方が来るともろ手を挙げて歓迎するような状況です。ラジコンサーキットに初めて行くのはちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、皆親切に対応してくれます。サーキットに行くと生の情報が手に入ることが一番のメリットです。店員さんからの手ほどきや常連さんからのアドバイスなどネットでは手に入らない情報がたくさん手に入るために、めきめき腕は上達します。

・自分のマシンが「走る」という喜び

最大の楽しみはこれでしょう。自分が組み立てた車が走るというだけでも満足感があります。最初の内は、こっちに向かってくる車の左右もわからないのが普通です。やがてそれが上達し、左右を間違えずに走れるように。さらに思い通りに操作できるようになり、レースでライバル車のインをついてオーバーテイクした時の興奮を味わったらもうラジコンの虜です!

ラジコンレースのイメージ

ラジコンは遅くから始めても、練習量に応じてうまくなる競技です。世界戦に挑むのであれば反射神経や経験が必要ですが、ショップレース位であれば40代から始めたとしても十分楽しめますし、表彰台を狙うこともできますよ。

キット以外に何を買ったらいいの?

ここまで読んで、ラジコンやってみようかな、と思っている方に、具体的に用意しなければならない物の説明です。ほとんどのラジコンは組み立てキットで販売されており、自分で組み立てることになりますのでまず工具が必要です。キットだけあっても走らせることはできません。バッテリーとそのバッテリーを充電する充電器が必要になります。さらに「メカ」というものが必要になります。

・ラジコンを動かすためのメカとは?

まず必要となるのが送信機いわゆる「プロポ」です。手に持って操作するものです。それから「受信機」。車に搭載して、プロポから発信された電波を受信する機械です。そして「サーボ」。キットのステアリングを操作するための機械です。「アンプ」と呼ばれる増幅器も必要です。
たくさんの種類があるのでどれを選べばいいのか難しいのですが、選ぶ楽しみもあります。送受信機は日本でメジャーなメーカーはKO、フタバ、サンワの3社、その3社の製品から選ぶのが無難です。サーボも送受信機メーカーと揃えるのが一般的、反応が早くなるなどのメリットもあります。アンプは様々な種類がありますが、「ブラシモーター用」と「ブラシレスモーター用」の2種類があります。
まずモーターについて大まかに説明すると、ブラシモーターというのは昔からあるモーターです。現在では型遅れとなりつつあり、安価なことから初心者向けの低回転のモーターが多くあります。ブラシレスモーターというのは、10年程前から発売されているモーターで、高額ですがメンテナンスの手間があまりかからず性能の低下が少ないというメリットがあります。
ブラシモーターとブレシレスモーターの両方に使えるアンプもありますが、どちらか専用に作られているのが一般的です。レースなどではブラシレスモーターが主流ですが、初心者向けのキットにはブラシモーターが付属していることがほとんどです。とりあえずはブラシモーター用のアンプを購入するといいでしょう。

おわりに

駆け足ではありますが、ラジコンの種類や楽しみ方、必要な道具を説明しました。ラジコンは始めるにあたっては理解しなければならないこと多くありますが、一歩踏み出してしまえば生涯にわたって楽しめる趣味です。このサイトでも引き続き説明していきますので、ぜひその一歩を踏み出してみましょう!

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