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2019年8月23日更新 11433

完成品「ダンシングライダー」をラジコン初心者がカスタムしたら愛着度が200%増しに!

久しぶりのラジコンだったから完成品のダンシングライダーを買ったけど、カスタムパーツ購入をきっかけに改造したらあら不思議。いままでになかったマシンへの愛情がふつふつと湧いてくるではありませんか!今回はそんな心の過程も含めて初心者が初めてラジコンカスタムに挑戦した過程をレポートいたします。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

ラジコンはカスタムしてこそ楽しいってことがよく分かりました!

過去記事ダンシングライダー2台あれば子供に戻れる!の企画で購入したダンシングライダー完成品でした。もちろん遊びは楽しかったわけですが、どこか物足りなさも感じてきました。今回の記事では初心者でもカスタムを十分に楽しめたことと、カスタムすることでラジコンの楽しさを垣間見ることができた点についてお伝えいたします。またダンシングライダー完成品を買ったけど最近遊んでいない方にとってもダンシングライダーの魅力を再発見する喜びをお伝えできればと思います!

自分のマシンにちょっとでも手を加えることで愛着度が200%増しになったこの感動が記事で伝われば幸いです。

ダンシングライダー完成済みセット

今回はラジコン友達とタミヤショップに行って、オプションパーツを購入して思い切ってカスタムすることにいたしました。今回の記事では初心者的にカスタムする楽しみをお伝えできればと思います。写真のダンシングライダーがオプションパーツでどのように変化していくのでしょうか!

見た目と性能をアップさせるために購入した4種のカスタム用オプションパーツ

オプションパーツと言ってもいきなり何を買っていいのか分からない状態なので、友人のアドバイスショップの方のご意見お財布の3者のバランスを取った上で以下の4種類のパーツを今回はチョイスいたしました。ちなみにタミヤさんの公式サイトにはダンシングライダーのシャーシ(T3-01シャーシ)に適合するパーツがあるので気になる方はこちらをご参照ください。今回のカスタムでは「見た目」と「性能」の2点から以下の4種のオプションパーツを導入してみました。

1,駆動の要、モーターをスポーツチューンモーターにバージョンアップ!

スポーツチューンモーター

こちらタミヤさん公式で出ている唯一の(?)アップグレード用モーターなので間違いないでしょう。あと名前が「スポーツチューン」なのできっと走りもスポーティになる(はず)

2,まばゆい光に包まれろ! シルバーメッキパーツでドレスアップ!

ダンシングライダーオプションパーツ

こちらもともとキットではグレーだったパーツが銀色のメッキパーツに変わります。名前ではギアパーツとなっていますが、フロントタイヤカバーもセットになっているのでちょっと見栄えを変えるにはおすすめのパーツです。

3,出来る男は足元から! タイヤとホイールで一気にイメチェン!

女性向けのなんかの記事で「出来る男の見分け方」的なもので「出来る男かどうかは足元を見ろ」的なものがありましたが、ラジコンも同様に足元を変えるだけでもイメージを変えるだけでモテるかもしれません。今回タイヤ周りとして以下の4つを購入しました。

ダンシングライダーのオプションタイヤ

フロントタイヤはこちらの2つ

リヤタイヤはゴツめのピンスパイクタイヤセット

リヤタイヤはスリックタイヤにも交換できますが、その場合はホイールが上記ピンスパイク用とは異なりますので注意が必要です。購入する際はこの組み合わせを間違えないようにお気をつけください。

4,ラジコンは見た目が9割。「デュアルライダー」スペアボディで別マシンに生まれ変わる

デュアルライダースペアボディ

ダンシングライダー購入直後に発売となった「デュアルライダー」はデザイナーのやまざきたかゆき氏デザインの未来感溢れる流線型のフォルムが特徴でかっこいい! ボディを変えるだけでも気分はがらりと変わる(はず)

カスタムのダイジェスト動画はこちら

今回のダンシングライダーカスタムのダイジェストにまとめております。動画では1分とちょっとにまとめておりますが、実際には4時間近く作業工程としてかかっております。では以下にどのような苦労があったのかをレポートしてまいります。

カスタムするなら最初から組み立て品を買っておけば良かった、、

ダンシングライダーカスタム

分かってはいたことですが、カスタムパーツを組むに当たってはまずマシンを解体することから始まります。ありがたいことに完成品のダンシングライダーにもちゃんと説明書がついているので安心ではありますが、一度完成されているものを戻るのって初心者には意外とハードルが高いです。レベル99まであげたドラクエをレベル35からやり直すくらい腰が重い感じがしますが、ここを乗り越えないとカスタムの楽しさは分からないので一番のふんばりどころです。逆に言うとここの心理的ハードルさえクリアしてしまえばあとは「楽しみ」しか待っていないと言っても過言ではありません!

やってみると分かりますがハードルが高いと思うのはあくまでも思い込みだったことが分かります。ラジコンは難解なパズルではないので、説明書通りに見ていけば組み立てられるのでもしもつまづいたら何度も戻って構造を理解しながら進めると大丈夫かと思います。

ダンシングライダーのカスタム

とにかく細かいパーツを紛失しないことが最優先事項となります。細心の注意を払いながらまた組み立てる時のことを考えて丁寧に分解していきます。約1時間ほどでスポーツチューンモーターを搭載したギア周りがメッキパーツになり完成しました!

ダンシングライダーのカスタム

ギア周りに比べてフロントパーツにメカは搭載されていないので、気持ち的には問題なくカスタム完了!

ダンシングライダーのカスタム

出来上がったメッキパーツとタイヤ周り

ダンシングライダーのカスタム

「ガレージで何かやっている感」こそラジコンカスタムの魅力

ダンシングライダーのカスタム

気がつけば1時間ほど全てを忘れて作業をしていました。こんなにも没頭したことが最近あったかと思うくらい没頭していました。もちろんパーツを無くさないようにとか「ちゃんと組み立てられるか」という心配な感じがありましたが、後半からは「これ組み立てたらどんな風になるだろう」というワクワクした感情に変わっていきました。あとは男子であればみな憧れる「ガレージで何かやっている感」半端ないです。ガレージはもちろん、組み立てるバイクも持っているわけではないのですがこの「ガレージで何かやっている感」はいくつになってもロマンです。リアルガレージやリアルバイクがない方でもこの「ガレージで何かやっている感」を体験できることがラジコンカスタムの魅力なのかもしれません。仕事に家庭に、いつも忙しい方にこそこの「聖域での時間」味わっていただきたいと思います。

デュアルライダーのボディ塗装に挑戦!

さてここからは気分をガラりと変えてボディの塗装に入ります。今回チャレンジするのはダンシングライダー の後継機「デュアルライダー」のボディです。

デュアルライダーのスペアボディ

ボディ塗装のおおまかな手順としては

  1. ボディのカット
  2. マスキング
  3. 塗装(今回はスプレー)
  4. ステッカー貼り

となります。手順として書き出すとシンプルですがやってみるとそれぞれに奥深さがありましたので以下詳細について触れていきます。

ボディのカットは専用の曲線ハサミが便利!

まず最初にポリカーボネート性のボディをカットしていきますが、この時にあると便利なのが専用の曲線バサミです。

ポリカーボネートのカット用ハサミ

こちらのハサミの何が優れいているかといいますと、先端がカーブになっているために曲線がキレイにカットすることができます。通常のはさみと比べるとこのように「小回りが効く」感じになっております。一般的なハサミと比べてみるとその違いがよく分かります。

ポリカーボネートのカット用ハサミ

小回りが効くのでボディの曲線部分もキレイにカットできます。

ポリカーボネートのカット用ハサミ

実は最初普通のハサミでボディをカットしておりましたが、細かい部分がうまくできなかったために急遽お店に行ってこちらのハサミを購入しました。ポリカーボネート製のボディを作る場合は持っておいた方がいいアイテムでしょう。

塗装の要、マスキングテープが運命を握る!

ポリカーボネート製のボディは裏側に塗装をするというが基本になります。デュアルライダーのスペアボディにはステッカーの他に窓枠に沿った形の「マスキングシール」も付属しております。こちらを裏側に貼ることによって窓の部分は塗装がされずにキレイな透明な状態が保持されます。

デュアルライダーのボディ塗装

マスキングシールとステッカーは共に一枚のシートになっているので、ハサミでそれぞれのパーツにカットしていきます。そしてカットしたマスキングシールを透明を保持したい部分に塗料がつかないようにマスキングをしていきます。

デュアルライダーのボディ塗装

マスキングテープを全て貼り終わった状態がこちら。

デュアルライダーのボディのマスキング

完成してみると簡単に見えますが、こちらデュアルライダーのボディは意外と小さいので細かい部分を合わせるのに手先の器用さが問われるので意外と時間がかかりました。ただここは色漏れが出ないようにするために一番大事な場所だと思うので是非とも時間をかけて丁寧に仕上げたい場所です。

2色を2回に分けてのスプレー塗装

完成形としては以下の写真のようにしていきますが、今回の塗装は黒と赤の2色を使っています。塗り方の手順としては後部の黒い部分を先にスプレー塗装したのちにメインの赤の部分を塗装していきます。

デュアルライダーのボディ塗装

黒の部分のみをスプレーするために赤に塗りたい部分をマスキングシールの上からマスキングテープを使って紙で覆ってみました。

デュアルライダーのボディ塗装

黒い部分を塗装したのちに、赤いスプレーを完了するとこのような状態になります。

デュアルライダーのボディ塗装

果たしてマスキングテープは機能しているでしょうか!この瞬間が一番ドキドキします。

デュアルライダーのボディ塗装

どうやら大丈夫なようです。

デュアルライダーのボディ塗装

多少のにじみ等はありますが、概ね成功と言って良いでしょう!

デュアルライダーのボディ塗装

最後にボディ表面に付いている保護シールを剥がせばピカピカの状態が完成!

デュアルライダーボディ

作業の中で一番楽しいかもしれない「ステッカー貼り」

デュアルライダーのステッカー貼り

個人的にはステッカー貼りがラジコンカスタムの中で一番好きかもしれません。映画で言うならクライマックシーンと言っても過言ではないでしょう。ラジコンの中でも一番個性を出せる場所ではないでしょうか。

限られたスペース、限られたステッカーでいかに個性を出すか

ステッカーを見ると車体のデザインとして必要な部分(窓枠やテールランプなど)以外に文字やロゴなどが配置されています。まずは車体のデザインに必要な部分を使用して残ったものでいかに個性を出すかという制約の中でのクリエイティビティが発揮されるのではないでしょうか。

デュアルライダーのボディ塗装

ついに完成!世界に一つだけのカスタムダンシングライダー!

メカ周りのカスタムに約1時間、ボディの塗装は乾かす時間もあるので意外と時間がかかりまして3時間くらいかかりましたがなんとか完成! 見た目もデュアルライダーの別物として世界に一つだけのカスタムダンシングライダーに生まれ変わりました!

ダンシングライダーのボディをデュアルライダーに載せ替え

ダンシングライダーのボディをデュアルライダーに載せ替え

冒頭のタイトル画像でも出しておりましたが、もはや別物のマシンへと生まれ変わりました! たった4時間、自分の手を動かして作り上げただけにも関わらずここまで愛着が湧くというのが本当に驚きです。

ダンシングライダーをカスタムしてデュアルライダーに変える

ボディ作りが楽しすぎたので、別カラーでも作ってしまいました。

よっぽどボディ作りが楽しかったんでしょうね、、、気がつけばもう一台ボディを追加で購入して今回はイエローで塗ってみました。

ダンシングライダーのボディをデュアルライダーに載せ替え

黄色のボディに映えるように黒文字のステッカーをメインに配置してみました。自分で作っておいてアレですがずっと見ていられます笑

ダンシングライダーのボディをデュアルライダーに載せ替え

どこから変えるか?何を変えるか?人の数だけ楽しみのツボがある

最初は遊ぶこと「だけ」が目的だったのでダンシングライダーの完成品を買いました。もちろん最初の目的としては間違っていませんでした。「動かす楽しさ」をいち早く体験するには完成品がおすすめであることは変わりません。ただカスタムする楽しさを知ってしまったいまとなっては最初から組み立て品の方がより多くの楽しみが待っていることがよくわかりました。
今回はフルカスタムというよりはピンポイントでカスタムしてみましたが、その中身だけでも「メカ類」にこだわるのか「見た目」にこだわるのか、などカスタムの組み合わせも数えきれないくらいあります。僕の場合はおそらくボディのペイントが一番ツボだったのかもしれません。(なんせ2個も作ってしまったくらいですから)
今回はざっくりメカ周りと見た目のカスタムをしてみましたが、最初不安だったら「ボディだけ」や「タイヤだけ」など小さく刻んでいくのも良いかもしれません。パーツ一つ一つは意外とお求め安い価格だったりしますので、まずは一番自分がツボに感じる部分からやってみてはいかがでしょうか?
最初分からないうちは何を買ったらいいか分からないかもしれないので、その際はあらかじめ予算を決めた上でお店の方に相談してみるといいかもしれませんね。ぜひラジコンカスタムで世界に一つだけのマシンを作ってみてはいかがでしょうか!

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