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2019年8月30日更新 9488

初心者必読!ラジコンを始める為に必要なメカをオンロード経験者ライターが解説!

トイラジではなく組み立て式のラジコンを始める場合、必要となる物が様々あります。ラジコンのキットだけでなくプロポ、受信機、アンプにサーボ、工具も必要になります。プロポって何?サーボのスペックってどう見たらいいの?工具って何を買えば?といった疑問は、ここを読めば一挙解決。なるべく無駄遣いをしない為にもオンロードラジコン経験者のライターがおすすめ機材をお伝えいたします。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

ラジコンを始めるには何が必要なの?

ラジコンは様々なジャンルがあります。前回の記事でおすすめした電動オンロードツーリングカー「TT-02」を購入する場合を想定して、おすすめのメカを紹介します。オンロードラジコンとしての記事となりますが、1/10の電動カーでしたらドリフトやバギーでもそれほど変わりはありませんのでぜひご参考ください。

・キット(車体)

最初に買う一台はタミヤの電動オンロードの場合は個人的にTT-02がおすすめです。しかしTT-02といっても何種類もあります。以下の2機種を例にあげてみます。

1/10RC フォード マスタングGT4 (TT-02シャーシ)

1/10RC トヨタ ガズー レーシング WRT/ヤリス WRC(TT-02シャーシ)

上記2台の違いはというと、ボディの違いのみとなります。TT-02というシャーシは共通、その上に乗るボディがそれぞれ違います。性能的には同じですので、好きなボディが乗っているものを購入するといいでしょう。

種類豊富なTT-02シャーシ

TT-02がおすすめと書きましたが実はいくつか種類があります。初めての方は違いがわかりにくいと思いますので以下簡単にそれぞれの特徴を挙げていきます。いままで挙げてきました「TT-02」が基本となるシャーシで、名前の後ろにつくアルファベットで種類が変わってきます。

・TT-02Dはドリフト用のシャーシで、TT-02とはタイヤなどが少し違っています。

・TT-02Bはバギー、オフロード用の車なので足回りをはじめ随分違います。

・TT-02TYPE-Sは足回りが上位車種と同じ物になっています。

・TT-02Rは最初からオプションパーツが入っているお得なシャーシです。限定品の為たまにしか出荷されていませんが、自分でオプション購入すると同じ仕様の車ができます。

・TT-02RRは上記TT-02Rに加えてさらにオプションが追加、キャンバー角の調整ができるようになり、オイル封入式デフが導入されているシャーシです。

最初に購入するのでしたらTT-02、TT-02TYPE-S、TT-02Rあたりがおすすめ、しかしTT-02TYPE-S、TT-02R、TT-02RRにはボディは同梱されておらず自分で購入することになります。無印のTT-02を購入した場合でも、後からオプションを導入することでTT-02TYPE-SやTT-02RRと同等の車にすることもできます。しかしオイル封入式デフは管理が難しく、TT-02RRは初心者にはあまりおすすめできません。

TT-02には沢山の種類がある

もちろんTA07やTB05といったミドルクラスシャーシを購入しても構いません。TT-02より設定できる部分が多いので迷うこともありますし、ぶつけると壊れる部分も多いのですが、突き詰めていけばTTよりもTAやTBの方が速く走ります。

・プロポ(送信機)と受信機

送信機と受信機は同じメーカーで揃えなければいけません。現在は2.4GHz帯を使っているプロポが主流なのですが通信方式が様々あり、送信機受信機の組み合わせについては結構複雑です。送信機と受信機が同梱されてセット販売されているものが多いのでそれがおすすめです。プロポにはスティックタイプと、ホイラータイプがあります。スティックは昔からある2本の棒で操作するタイプです。ホイラーは車向けに作られたプロポで、こちらを使っている人が圧倒的に多いですがどちらを買っても問題ありません。

プロポは入門用モデルとエキスパート向けモデルでは如実に性能の差があります。エキスパート向けのプロポは高額ではありますができることが様々あり、操作をプロポに補助してもらう、といったことが可能です。さらに反応速度も変わります。エキスパート向けモデルではステアリングを切った瞬間に車の向きが変わりますが、入門用モデルではワンテンポ遅れるイメージです。

また、分解能というのですが、ステアリングの精密さも変わります。ハンドルが90度の位置で直進中、右に60度ハンドルを切る場合、実車だとそれこそ無段階で、1度やそれ以下の単位でハンドルを切ることができます。家電量販店などで売っているおもちゃ、いわゆるトイラジコンだと90度か60度か、という2択のハンドル操作になります。
これが初心者向けのプロポだと2度ごとに、中級者向けだと0.5度、エキスパート向けだと0.1度ごとにハンドルが切れる、といったイメージで操作することが可能になります(実際の数字ではありません)

エキスパート向けプロポ

本格的に始めるのであれば、入門用モデルを買ってもすぐに買い替えることになり、無駄な出費となりかねません。昨今では中級者向けのミドルクラスプロポでもかなり高性能になっていますので、それを買ってしまったほうが出費が少なくなることの方が多いです。具体的には、ホイラータイプではKOだとEX-2というモデル、フタバだと4PLSや4PM、サンワだとMT-44などがおすすめです。

もちろん最初からエキスパート向けの最上位機種を買ってしまうのもありです。昨今のラジコン人口の減少で、プロポはモデルチェンジの間隔が長くなっています。今最新のエキスパート向けプロポを買うと、かなり長い期間使い続けることができると思います。サーキットに行く場合、だいたいの人はエキスパート向けやミドルクラスプロポを使っているため、使っているプロポが被ることが良くあります。レース時なんかには取り違いが発生することもありますので、ストラップをつけるなど、なにがしかの目印を付けておくといいでしょう。

タミヤからは「ファインスペック2.4Gプロポセット」というアンプとサーボがセットになったお得なものも発売されておりますが、あくまでもエントリー用のスペックにとどまっていますので、ラジコンの奥深さを追求するのであればはじめから機能が多いモデルを購入することを個人的にはおすすめいたします。

・サーボ

サーボも送信機受信機とメーカーをそろえるのがおすすめです。送受信機と違うメーカーの物でも使えますが、メーカーを揃えることで反応速度が超早くなるモードを使えたり、プロポから特性を変えることが出来たり、と特典があります。様々な種類がありますが、オススメカテゴリーで「1/10電動」「EPカー用」などの表記があるものを購入してください。オフロード向きでもオンロード向きでもドリフト向きでもそんなに気にしないで大丈夫です。サーボのサイズはスタンダードサイズとロープロというものがあります。スタンダードに比べるとロープロは背が低くなっています。軽量ですのでツーリングカーの場合はこちらを選ぶ人が多いです。

最初に購入するのであればそれほど高性能なサーボは不要です。高いもので無くていいのですが下記画像の中央のギザギザの部分が金属になっている、メタルギアというサーボがおすすめです。

メタルギアを採用したサーボ

組み立ての際はサーボホーンという部品を取り付けるのですが、受ける部分が樹脂だとネジを舐めることがあります。そうなるとそのサーボはもう使えません。メタルギアだと舐めてしまうことはまずありません。また、飛行機などで使うマイクロサーボや、大型の車で使うラージサイズ、1/12EPカー用といったものもありますが、これらは1/10ツーリングカーでは使えないので間違えないようにしてください。

スペックの見方ですが、
0.09sec/60°(7.4V)
0.11sec/60°(6.0.V)
のように書いてあることが多いです。上記の場合、7.4Vの時に、60度の角度を曲げるのにかかる時間が0.09秒かかる、6Vの時には0.11秒かかるという意味です。0.09秒でハンドルを60度曲げることが出来るというわけで、この時間が短い方が早く動くので高性能ということになります。実車ではこんなに早いハンドルさばきは無理ですよね。

また、
17.3kg・cm(7.4V)
14.0kg・cm(6.0V)
とも書いてあると思います。これはトルクです。7.4Vの時に17.3kgの物を動かすことが出来る、という意味で、意外と力持ちです。これも**kg・cmの方の数字が大きいほど力があり、高性能ということになります。ただこのスペック、メーカーごとに測定方法が違うようで、一概に比較できません。あくまで目安としておくのがいいと思います。

・アンプ(ESC)

アンプはブラシモーター用とブラシレスモーター用の2種類があります。(両方使えるものもあります)ブラシモーターは昔からあり、現在は安価かつ低回転のモーターが多くあります。ブラシレスモーターは高額ですがメンテナンスが楽で性能低下が少ないという特徴があります。

初心者向けのキットにはブラシモーターが付属しており、最初のうちはその付属しているモーターを使うのが良いでしょう。ブラシモーターを使う場合はブラシモーター用のアンプを購入しなければなりません。最近ではブラシレスモーターが主流となっているため、ブラシモーター用のアンプは数が少なく選択肢が無くなっています。
そんな中でもKOのVFS-FR2を買っておけばまず間違いありません。安価なアンプは高回転のモーターをつけた場合壊れますが、このアンプであればどんなモーターを付けても壊れることはありません。現行で販売されている為入手性が良く高性能、初心者からレースユースまで広く長く使えるアンプです。1個持っていて損はありません。

・バッテリー

バッテリーはニッカド(Ni-cd)、ニッケル水素(Ni-MH)、リチウムフェライト(リフェ、Li-fe)、リチウムポリマー(リポ、Li-Po)と種類があり、現在は扱いが楽で1日に複数回使えるというリチウム系が主流です。

初心者向けとしては、まず「タミヤ 7.2Vレーシングパック1600SP」がおすすめです。これはニッカドバッテリーで安価かつ扱いが楽、しかし使用は1日に1度程度にしておかないとバッテリーが痛むという特徴があります。

また、「タミヤLF2200-6.6Vレーシングパック」もおすすめです。こちらはリチウムフェライトという種類のバッテリー、安全かつ一日に何度も使えるが高額、リフェが充電できる充電器が必要という特徴があります。

リチウムポリマーというバッテリーも1日に何度も使える上、パワーがあり各社から販売されています。しかし扱いが難しく最悪の場合発火する危険性もありますので最初に購入するのにはあまりおすすめできません。また安価すぎるバッテリー、聞いたことの無いようなメーカーのバッテリーは寿命が短いという傾向があります。タミヤ、ヨコモ、京商と言った、メジャーなメーカーの物を買っておけばまず間違いありません。

バッテリー

・充電器

充電器も様々な種類がありますが、カタログを見て、ニッカドやリフェに対応している充電器を購入するといいでしょう。新し目の1万円から2万円程度の物を買っておけばしばらく困らないと思います。ハイテック・マルチプレックスというメーカーが精力的に新機種を発売しており、筆者も愛用しております。最近のモデルでは対応しているバッテリーも多くおすすめです。

ハイテックの充電器

DC専用という充電器は、ACDC変換用に別途電源が必要になります。ACでも使えるものを購入した方がいいでしょう。

充電器は充電電流を設定してしまえばあとは全て自動で、満タンになったら自動停止、という物が多いです。充電電流を高く設定すると早く充電できてパワー(ラジコンでは「パンチ」と言うことが多い)が出ます。しかしバッテリーの寿命が縮むといわれています。タミヤのニッカド1600の場合、3A~5Aで充電するのが無難です。私はたいてい5Aで充電しています。容量がゼロから充電すると、30分程度で満タンになります。タミヤのリフェ2200の場合は4.4Aで充電します。リフェの場合は継ぎ足し充電が基本、残量によって充電時間が変わります。また、充電は設定を間違えるとバッテリーが壊れたり発火したり、ということが起こります。最初のうちは種類を絞ってニッカドだけ、ニッカドとリフェだけ、というふうにしておいた方がいいでしょう。

・モーター

TT-02を購入した場合はモーターは付属しています。速度は遅いのですが購入後しばらくはこのモーターで練習することをおすすめいたします。初心者のうちはぶつけることが多いのですが、速いモーターでぶつけるとシャーシが壊れます。パーツを交換すれば直せますが、修理ばかりだとお金がかかりますし気持ちも萎えます。修理する時間があったら走らせたほうが楽しいですし上達も速いです。最初のうちはキット付属のモーターやタミヤ540Jといった遅いモーターで、丁寧なライン取りや綺麗なコーナリングを覚えた方が上達には近道です。速い速度で走る車は魅力的ですが、初心者のうちはキットに付属していたタイヤの溝が無くなるまで、遅いモーターでとにかく多くの練習をすることが一番です。

奥深いラジコンの世界

始めたばかりの方にとっては専門用語が多かったと思われるかもしれませんが、一つ一つの機能を理解していくとかなり奥深いことが分かると思います。逆にそこがラジコンの一番面白いところで、部品一つで驚くほどスペックの向上が感じらるような体験が待っています。いきなり全てを揃えるのではなく最初はノーマル状態で練習して一つづつステップアップしていくのも楽しいと思います!ぜひ素敵なラジコンライフを送っていただければと思います。

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