2019年9月6日更新 19136 33
モンスタービートルにスリックタイヤを履かせたい!ラジコン週末カスタムのすすめ
素組みでも十分かっこいいモンスタービートル ですが、ふと目にしたスリックタイヤをどうしても履かせてみたいと思い簡単カスタムを施しました。また僕がカスタムに興味を持ったラジコン先輩の動画も合わせて紹介しております。記事を通じて「ラジコン週末カスタム」の楽しみをお伝えできればと思います。

一目惚れ「R31HOUSEのスリックタイヤ」をモンスタビートルに履かせたい!
素組みの状態で完成したモンスタービートルもかなりカッコ良いのですが、このBRIDGESTONEとPOTENZAの印字のはいったスリックタイヤいかがでしょうか?現実にあるブランドの名前が入ることでモンスタービートルがさらにリアリティを増しました。こちらのタイヤは「R31HOUSE スリックタイヤ」という名称で、ラジコンも製造しているSHIBATAさんの通販からも購入することができます。メーカーサイトによると印字の部分は実際にブリジストンからのライセンスも得ての製造ということでそのクオリティにも納得です。今回のカスタムはタイヤを履き替えるだけになりますので時間的には15分程度で終了しますが、完成度の満足度は非常に高いです。週末のちょっとした過ごし方としてモンスタービートルに手を加えてみてはいかがでしょうか!
「モンスタービートルのタイヤを交換した」文字にしてしまうと非常に簡単ですが、実はここにたどり着くまでに多少の時間を要しました。というのもネットで情報を探してもなかなかモンスタービートルにこのタイヤを履かせている(どうやったら履かせられるのか)という情報が見つかりませんでした。そこにはモンスタービートルならではの構造という落とし穴があり、もしかするとニッチすぎるために情報がなかったのかもしれません。「モンスタービートルにスリックタイヤを履かせたい」というニーズが世の中にどれだけあるか分かりませんが、僕と同様にお悩みの方にとって有益な情報となれば幸いです。
きっかけはラジコン先輩がアップしていたYouTube動画
今回のスリックタイヤとの出会いはYouTubeでした。ラジコン関連の動画をYouTubeにアップし、ラジコン界で知る人ぞ知るRC TEAM CHONMAGEさんとリアルでお友達になりました。ラジコン遊びの楽しさを提案する動画をいっぱいアップしているのでぜひチェックしてみてください!たくさんあげられている中でずっと気になっていたのがこちらの動画でした。この動画がきっかけとなり、R31HOUSEのスリックタイヤの存在を知りました。
今まで見たことないようなフォルムのワーゲンにこれまた見たことないかっこいいタイヤを履いているインパクトは非常に大きく、この動画を見てから「どうやったらモンスタービートルに履かせることができるのか」という好奇心が日に日に増してきました。
ちなみにこちらのキャタピラカスタマイズもぶっ飛んだカスタムとなっています。
もともとのDT-03というバギーカーだと言われても信じ難いです笑
ラジコン先輩から学んだ奥深きカスタムの哲学
マシンはDT-03をベースにしていながらも、ボディはビートルという時点で自分のモンスタービートルにも合うのではと妄想を膨らませていました。暇を見てはどうやったらモンスタービートルに履かせられるのかというのを調べる日々が続きました。実際に手を動かして形にしていくのももちろん楽しいですが、この「何かに取り憑かれたように調べている」という状態というのがとても幸せな時間だったりします。先輩の言葉を借りるとそれは「ラジコン脳」というらしく、憧れのアイテムをどうやったら自分のマシンに搭載できるのかというのをそれこそ常時探し続けている状態とのことでした。言い換えると恋をしている状態に近いのかもしれません。
欲しいものは買ってから工夫するという「逆転の発想」
CHONMAGE先輩(以下先輩)のラジコンカスタムに対する考えというのは非常に学ぶことが多くありました。まずラジコンのパーツはかなり豊富にあって実際に買ったはいいけどシャーシが違うために使えなかったり、ボディサイズが違うために搭載できないということが多かったりします。こちらのランチボックスミニのカスタムもなかなか勇気のいるカスタムをしているのでぜひご覧ください。
先輩から学ぶことは非常に多く、その思考のプロセスからはラジコンだけではなくひいてはビジネスでも大事な考えが含まれていたので、ここで改めてそのプロセスを解説します。自分も含めて普通の人だったら以下のような思考プロセスになります。
- 自分のマシンに使えるかどうかネットで調べる
- 情報を調べてなかったらやめておく
ネットで調べて情報がなかったらそこでやめてしまうことが多いです。しかし先輩の思考プロセスは全く逆でした。
- 作りたいと思ったらまずパーツを買う
- 届いてから思考錯誤する
- 無理でも頑張って作り上げる
先輩曰く「欲しいと思ったらとりあえず買え」と笑 万が一思ったようにできなくても他のパーツを組み合わせることによって理想に近づけていくというすさまじいほどの「推進力」と「開拓力」を先輩の行動から見ることができました。動画の裏側には数多くの試行錯誤と失敗があるということも認識しておくべきかもしれません。先輩の動画にはこの思考プロセスが全て詰め込まれています。もしかすると下手なビジネス書を読むよりも勉強になることが多いかもしれません笑
それでも失敗は怖いのでショップの店員さんに聞いてみる
そんな素晴らしい先輩が身近にいながらも、やっぱり失敗は怖いので秋葉原にあるスーパーラジコンに行って店員さんにどうしたらタイヤを履かせれるのかを聞きにいきました。(←先輩の教えどこいった笑)店員さんはとても親切で展示品のモンスタービートルの箱を取り出し説明書まで見てパーツを調べてくれました。
先輩のように経験豊富な方が身近でいない場合は勇気を出して店員さんに聞いてみるのが一番でしょう。ただ店員さんの中には経験の少ないアルバイトの人もいるので聞く人はある程度ベテランそうな人に聞くのをおすすめいたします。
モンスタービートルにR31HOUSEスリックタイヤを履かせるために必要なアイテム
まず最初に必要になるのがタイヤ自体です。こちら2個セットになります。ただこのタイヤを履かせるために別アイテムが必要となりました。おそらくこの部分がネットではあまり情報がなかった部分になるので、モンスタービートルにスリックタイヤを履かせたい方は注意して読んでください。(どれくらいのニーズがあるのかわかりませんが)
WR-02シャーシのホイール径に合わせてあるR31HOUSEスリックタイヤ
まず必要になるのがスリックタイヤですが、発売されているのは2個セットなので前後で2つ必要になります。
こちらのスリックタイヤ2個セットですが、店員さん曰くモンスタービートルのホイールでは少し大きいために、車体で言うとワイルドウイリー等のラインナップの「WR-02」というシャーシタイプのホイールに合わせるとのことでした。
ワイルドウイリー2のタイヤ&ホイールセットを購入
本来であればホイールだけあればよかったのですが、店頭にはタイヤもセットになったものしか売っていなかったために以下の2種を購入。注意点としては前輪と後輪のホイールでパーツが異なるのでこの点には注意が必要です。
【後輪用ホイールセット】
【前輪用ホイールセット】
後輪のハブをマイティフロッグの六角ハブに変更することでモンスタービートルにも装着可能に!
おそらくここの情報が少なかったのが一番の原因かと思いますが、モンスタービートルのホイール自体も独自機構らしく後輪の取り付け方が以下のような構造になっています。黒いパーツを挟んでモンスタービートル専用のホイールの穴に挿す構造になっています。
この構造こそがモンスタービートルのタイヤ交換を難しくしている原因でした。ちなみにワイルドウィリー2のWR-02タイプの後輪はこちらのハブがいわゆる六角タイプでしたので変換する必要がでてきます。そこで必要になるのが「マイティフロッグ アルミ・ホイールアダプター」です。
このパーツがあることでモンスタービートル特有のホイールハブが、WR-02シャーシと同様の六角ハブ対応になりました。
ちなみに前輪は特にカスタム必要なしに装着することが可能でした。WR-02用のホイールはサードパーティからもいくつかホイールタイヤセットが販売されているので、この六角ハブカスタムをするだけでタイヤ装着の幅が大幅に広がりそうです!
R31HOUSEスリックタイヤを履かせるために購入したもの合計金額
ではここで今回のカスタムをするために要した金額をまとめておきます。
- R31House スリックタイヤ2本セット(1,500円)×2: ¥3,000
- ワイルドウイリー2 リアタイヤ&ホイールセット:¥1,500
- ワイルドウイリー2 フロントタイヤ&ホイールセット:¥1,500
- マイティフロッグ アルミ・ホイールアダプター : ¥800
合計金額:¥6,800(税抜き)となります。
ワイルドウイリー2のホイールがタイヤ抜きで安く手に入れられたもう少し安く抑えることができるかもしれません。また先輩曰く、メルカリ等を活用するのもおすすめとのことでした。
強引ではあるもののモンスタービートルホイールにも装着は可能でした
また購入したあとで試して分かったことなのですが、多少キツめではあったものの、モンスタービートル 純正ホイールにスリックタイヤをはめてみたところ一応装着することは可能でした。
完成した状態がこちら!
タイヤサイズは一回り小さくなりますが、それでもやはりこのスリックタイヤはかっこいい。冒頭でも書きましたがBRIDGESTONEとPOTENZAの印字がより実車感を増幅させて最高です。
念の為履き替え前のモンスタービートルも合わせてご参照ください。
もともとのゴツいピンスパイクタイヤもかっこいいですが、まるでサーキットを走行しているかのようなスリックタイヤ装着かっこいいです。
「ラジコン週末カスタム」という楽しみ
今回はパーツさえ揃えてしまえば比較的容易なカスタムでしたが、先輩がはまったラジコンカスタム沼というのが少し垣間見えた気がしました。今回タイヤを履き替えるために7,000円弱かかりましたが、もしもこれを実車で試そうと思ったらいくらかかるかと思うと意外とリーズナブルではないでしょうか?
ちなみにラジコン先輩はDT-03という定価9,000円の2WDバギーに対して5倍近くのカスタム費をつぎ込んでおられます。実車で言うなら車体を200万円で買って1,000万円のカスタムをしているのと同じです笑
先輩の場合は2年間で50,000円とのことですが、日割り計算でいくと68.5円なので一日缶コーヒーをやめて水筒生活にすれば無理ないラジコンライフを送れるという計算ですね笑
計算方法のおかしさはさておき、例えば週末にちょっと自分のマシンをカスタムするという楽しみはラジコンならではの楽しみ方の一つかもしれません。今月は「タイヤ周りを」来月は「ボディを」などと一月ごとに使える金額の上限を決めて取り組むのもだんだんマシンが進化していく楽しみとして面白いかもしれませんね!
いきなり先輩のようなぶっ飛んだカスタムは難しいかもしれませんが、今回のような簡単なところから自分のマシンに手を加えることでカスタムの楽しさに触れるのもおすすめです。みなさまもラジコン週末カスタムしてみてはいかがでしょうか!