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2019年10月9日更新 4602

ケンサキイカをエギングで狙う!ポイント探しと釣り方、道具選びのコツを紹介

ケンサキイカは暖かい海域を好むイカで、春〜夏までの産卵期にエギングで狙える浅場へとやって来ます。日本各地で「アカイカ」「マルイカ」など様々な呼び方をされています。アオリイカやヤリイカと並ぶ高級イカに分類され、刺身が美味なのはもちろん、熱を通しても固くならない食べやすく美味しいイカとしても親しまれています。私も実際に釣り上げた際にイカソウメンとして調理しましたが、イカの甘みが濃縮された絶品で強く印象に残っています。釣って楽しく、食べて美味しいケンサキイカは、日本古来のルアー=餌木を用いたルアー釣りとも言えるエギングで狙える魅力的なターゲットとして根強い人気を誇っています。そんなケンサキイカを狙う際のポイントの探し方や釣り方、道具選びを解説していきましょう。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

エギングでケンサキイカが釣れる季節と時間帯

ケンサキイカはポイント次第では一年中狙うことのできるイカですが、一番釣果が出やすい季節は初夏から秋にかけてです。冬場のエギングで特に人気なアオリイカやコウイカのシーズンが終わる頃に季節が到来するので、エギング好きにはタイミングの良い時期に釣果が出やすくなるターゲットとなります。

ケンサキイカを狙う時間は夜釣りで行うのが基本です。なぜならイカの外敵となる大型魚は夜には餌を捕食しなくなるので、ケンサキイカの警戒心が薄くなるためです。昼間でも釣れないことはないのですが、流れが悪い場合は数時間粘ってもボウズのケースも珍しくありません。昼間は外敵に捕食されるのを恐れ、水深の深い場所でジッとしていることが多いのが考えられる原因です。基本的に食いつきが渋る時間帯なのでエギを変更しながら根気良く釣り場を回る、粘りの戦法となる時間帯となります。

確実にケンサキイカを釣り上げたい場合は、早朝の日の出から2時間以内の朝マズメと呼ばれる時間帯が、海の生物の活性が上がるため最も釣果が出やすいゴールデンタイムとなります。次に釣果が出やすいのが太陽が沈む寸前の夕マズメと呼ばれる時間帯ですが、ポイントによって釣果の出やすさの癖が大きく変化するので、釣り場の癖を把握することが効率良く釣果を出すコツとなります。

ケンサキイカのポイント探しのコツ

ケンサキイカを狙うポイントを探す方法としては情報雑誌や釣り仲間の口コミなどが挙げられますが、何点かのポイントを押さえれば初めて訪れる場所でも自分で簡単に見つけることができるようになります。ただし実際にケンサキイカを狙う時間帯は暗闇の中で行うのがメジャーなので状況を確認できない場合が多いです。事前の明るい時間帯のうちに釣れる確率の高いポイントのチェックを済ませておくことで、より釣果を出す確率を上げることが可能です。そんな初心者でも簡単に現地で見つかる、ポイント探しのコツを紹介していきましょう。

防波堤などに残る、墨を吐いた跡を探そう

堤防で釣られたイカが墨を吐いた跡

ケンサキイカだけに限らずイカが良く釣れる防波堤の共通のポイントとしては、タモ揚げを行った際に発生する墨を吐いた跡が多く残っていることが挙げられます。場所によってはイカ自身が吐いた墨にまみれ、魚拓状態になっている分かりやすいポイントも存在します。特に墨で足元が真っ黒に汚れてる場所ほど好ポイントで、最近釣果が出たポイントであるほど墨を吐いた跡を触ると手が汚れるので、釣り場を隅々まで歩きまわり過去の履歴を探ってみましょう。

また基本的にはイカを釣り上げて墨で汚れたポイントは洗い流すのがマナーです。良好なポイントを不本意にライバルに察知されることにも繋がるので、速やかに海水で形跡を消しておくことをおすすめします。

消波ブロック、堤防の先端を狙う

堤防先のイカ釣りポイント

消波ブロック(テトラポット)は、イカの餌となるベイトが外敵から身を隠せるため集まるポイントです。また堤防の先端も漁港内でも流れが強いポイントとなり、常に新鮮な海水が入り込みベイトが回遊するポイントとなるのでケンサキイカが好む環境となっています。

更に常夜灯の周辺は光に集まるプランクトンを狙ったベイトが沸き、ケンサキイカも餌を求めて寄ってくるので堤防の先端に常夜灯が設置されている堤防や消波ブロックは特に要チェックです。どちらも足元に墨を吐いた後が確認できたら、過去に釣果を上げてる形跡なのでポイントとしてはうってつけです。産卵場所となるロープや海藻周りも釣れやすいポイントですが、根掛かりでエギをロストしやすいので慣れてからの挑戦がおすすめです。

対ケンサキイカのエギの選び方

エギングで重要なのは環境や季節、時間帯に合わせて柔軟に食いつきの良いカラーやサイズのエギ(餌木)を選ぶことです。エギはカラーとサイズを考慮すると数百種類の品揃えを誇り、その中から最も適したエギを選ばないといけません。ケンサキイカを狙う上で大切なエギ選びのポイントや基礎知識を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

エギのカラーは潮の色味や時間帯に合わせて選ぶ

エギのカラーは背中の色と下地の色で分かれており、組み合わせによって豊富なバリエーションを持つ釣り道具です。時間帯や場所に合わせてカラーをチョイスすることで釣果が劇的に変化するので、適当に選ぶのはNGです。背中のカラーの選び方は潮が濁っている時にはピンク・オレンジ・イエローなどの蛍光色、逆に潮の透き通っている昼間の明るい時間帯はブルーやブラウンなどの暗めのカラーを選ぶと食いつきが飛躍的に向上します。下地のカラーは時間帯や天候など、空や太陽の状況に合わせて変更するのがコツです。

  • 昼間の明るい時間はブルー・銀
  • 夕方や朝の太陽が傾く時間帯はオレンジ
  • 夜間や早朝の暗い時間帯にはピンク・赤

海中ではイカがエギを見上げるような形になることが多いので、下地選びによって大きく釣果に変化がつくことも珍しくありません。また場所によってイカの好みの色が存在するので、エギングで釣果を上げている方々が使用しているカラーを探り情報を集めていきましょう。私が実際にアオリイカを狙ってエギングを行なっていた場所ではピンクやオレンジ系統のエギを好む傾向が強いポイントでした。

より釣果を出す確率を上げたいのであれば「エギ王 K」がおすすめです。「エギ王 K」はボディ後方についたハイドロフィンと呼ばれるパーツが備わっており、初心者でもイカに警戒心を抱かせない誘いが可能となる構造となっています。また目やボディが発光するので夜間での食いつきも良好で、ケンサキイカ以外にも使用できる万能タイプのエギですよ。

エギのサイズは季節や狙いたいサイズに合わせて選ぶ

基本的にケンサキイカは小型のエギを好むので2.5〜3号程度を使用します。特に小型のケンサキイカが揚がりやすい夏場〜秋場にかけては最小クラスの2号のエギも揃えておくと釣果が上がりやすいでしょう。ケンサキイカだけではなく、大型のアオリイカも同時に狙う場合や、水深の深い場所へ移動しサイズが大きくなる冬場は、遠くに飛ばす重量の確保も兼ねて3.5号以上のサイズを使用すると良いとされています。また同じ号数でも着水後の落下スピードがタイプ別によって変化します。

シャロータイプ(SS)

最もウェイトが軽いエギで、着水してから落下するフォールスピードが遅いのが特徴です。最もイカが抱きつく確率が高いフォール中の時間が一番長いので、浅瀬のポイントや消波ブロック付近の探りを入れるときに最も活躍するタイプとなります。

ベーシックタイプ

ウェイトの重さでは中間に位置する万能型のエギで、ポイントを選ばずに使用することが可能なオールラウンダーです。カラーバリエーションを揃えることによって、日の明るさや潮の色に合わせ柔軟に対応が可能になります。

ディープタイプ(D・Rなど)

最もウェイトが重いエギで、水深が深いポイントや潮の流れが早いポイント、タナを探りたい場合などに使用するのに適したタイプとなります。またイカが深い場所へ移動する冬場には、沖へ飛躍させる距離を稼ぐ場合にも有効です。

また後づけで専用シンカーと呼ばれるオモリを追加しチューニングを行うことにより、急激な潮の流れに対応したりフォールスピードや飛躍距離をカスタムしたりすることも可能です。最初はベーシックタイプとシャロータイプのエギを揃え、必要に応じてシンカーを追加する方法をおすすめします。

ケンサキイカ狙いのエギングにおすすめのタックル

エギングとタックル

エギング初心者は入門セットをケンサキイカ向けにアレンジ

釣りを始めて間もない方がケンサキイカを狙う場合は、エギングに最も適したタックルがセットになった安価な入門キットから始めてみましょう。エギングの入門キットは最もポピュラーなアオリイカ狙いに揃えられており、付属されるエギは3号が多くケンサキイカ狙いには少し大きすぎるので2~2.5号のエギとシンカーを後から買い足しておくと良いでしょう。釣り場によってはアオリイカが上がりやすいポイントに遭遇することも珍しくないので、複数のエギを揃えておくと釣り場に応じて柔軟に対応することが可能になります。

エギングはロッドで差がつく

エギングは頻繁にエギの投入とシャクリを繰り返すので、できるだけ短くて軽いロッドを使用した方が長時間の釣りでも疲れにくくおすすめです。またエギングは特殊な釣り方となるため好みがハッキリ出やすい傾向にあります。

既にチニングロッドやシーバスロッドを持っている方はそのロッドでもエギングを行えますが、一日中遠投とシャクリを繰り返すため腕にたまる疲れの度合いが専用ロッドに比べると大きくなることは間違いありません。既に釣りを楽しんでおり最初から良い物を揃えて長く使いたい方や、徐々にイカの釣果が出始めエギングの楽しさを覚え始めた方には、最も万能な長さである8.6ft程度でロッドパワー(堅さ)はミディアムのエギング専用ロッドの購入がおすすめです。

専用ロッドはメーカーが試行錯誤を繰り返して開発した商品だけあり、ガイドを摩擦から守る工夫が施されるなどエギングに最も適しているので使いやすさは抜群です。エギング専用ロッドはケンサキイカはもちろん、エギングでメジャーなターゲットとなるアオリイカをはじめ、投げ釣りやサビキ、チニングにも応用可能なオールラウンドロッドです。一本持っているだけで様々なターゲットに対応することが可能で、重宝するロッドであることは間違いありませんよ。

エギングでのケンサキイカの釣り方のコツ

ケンサキイカは激しいエギの動きを好まないので、アオリイカのように長いフォール時間を稼ぐシャクリを入れるテクニカルな誘いも必要なく、軽く巻き取ったり止めたりするだけでも十分効果があります。実際に私が釣果を出した時もシャクリを行わず、中層を漂わせたり止めたりする巻き取るだけの誘いでした。イカのアタリは毎日釣りを行なっているプロでも見逃すほどの微妙な変化なので、初心者の場合はリールを巻いてみるといつの間にか釣れているという場合も珍しくありません。そんな初めてでも狙いやすいケンサキイカですが、押さえてほしい釣り方の大きなコツが2点存在するので要点を絞ってボウズ知らずの釣果を狙いましょう。

エギングでは繊細なアタリを読み取ろう

エギングで狙うイカ全般はルアー釣りのような激しいアクションを引き起こすアタリとは違い、微妙な変化を感じ取るテクニックが必要です。アタリが現れるケースは主に2種類で、ジワリと竿に重みが乗る変化を読み取るアタリと、ラインが緩んだり張ったりするアタリでアワセを行います。

アワセが上手くいきケンサキイカが完全にエギを抱くと、根掛かりと間違うような重みが発生します。海藻が絡みついた時のようにリールで巻き取ることが可能なので、最初は半信半疑で巻き取るとイカが抱きついていたなんてことも珍しくありません。リールの巻き取りは焦って早く巻きすぎると脚や身が千切れる可能性が高いので、逃げない程度にテンポよくゆっくり巻き取るのがコツです。姿が見えるくらい岸辺に寄せ、水面で墨を吐かせた後に素早くタモ上げを行いましょう。

ケンサキイカには強く合わせない

ケンサキイカだけに限らず身が弱い軟体動物となるイカは、強くアワセを行うと身や抱きついた脚が千切れてバラシてしまう可能性が高い繊細なターゲットです。口に一度含んだ餌を吐き出し様子を窺う真鯛などの大型魚とは違い、イカはエギを抱くとなかなか離さない性質を持っているため、竿を軽く立てる程度の軽いアワセで十分です。

またエギが海底へ落下するフォール中に抱きついてくるケースがほとんどなので、竿先の変化やラインのたるみ具合に常に気を配ることがアタリを見逃さないテクニックの一つです。アオリイカと違い5秒以内のフォール中に抱いてくるので細かいアクションで誘いをかけた方が釣果が出やすい傾向にあるようです。

刺身でもいけるケンサキイカをエギングで狙う楽しみ

ケンサキイカを狙うエギングは試行錯誤を繰り返す釣り自体も魅力的ですが、最大の楽しみは何と言っても釣り上げた後の料理でしょう。ケンサキイカは高級イカの部類に含まれ、刺身やイカソウメンにすると口の中でスッと溶けていくような舌触りと柔らかさを持ち強い甘みを持つ絶品です。九州の佐賀県では玄界灘の「呼子のイカ」、山口県北浦では「特牛イカ」と呼ばれるブランドイカとして愛されており極上の味わいとして全国で名を知られています。更に干してスルメにしても柔らかく食べやすいことから最も上等の「一番スルメ」とも呼ばれており、幅広い料理の原料に合う食材です。

ケンサキイカは最初は透明で、死後には赤色に変化し最後は真っ白へと色味が次々変化していく不思議な生き物です。そんな色味の変化を楽しみながら、新鮮さ抜群の高級食材であるイカケンサキイカを味わう悦びは釣り人ならではの最高の特権なので、最初の1杯を目指して是非エギングにトライしてみましょう。

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