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2019年9月28日更新 1977

2019全日本模型ホビーショーレビュー「ミニチュアの世界」が尊い理由

2019年全日本模型ホビーショーのレビュー記事第二弾は「ミニチュアの世界」の魅力についてお届けいたします。圧倒的な迫力を誇る鉄道模型のジオラマをはじめ、MOZUさんの作品も見ることができます。すごいクオリティの作品に思わず圧倒されてしまいますが、初心者でも楽しめるアイテムも多く見ることができるのがホビーショーの魅力です。ホビーショーでインスピレーションを感じてみてはいかがでしょうか!

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

ホビーショーの展示で「ミニチュアの世界」に魅了される

2019年9月28,29日に一般公開となる「全日本模型ホビーショー」に行ってきました。会場にはプラモデルをはじめラジコン、エアガン、鉄道模型、そして道具類に至るまで「小さな世界」を再現するための数多くの展示が集まっています。前回の記事では当ブログでも多くピックアップさせていただいているタミヤさんブースについて書かせていただきましたが、今回の記事では会場で気になった「ミニチュアの世界」の魅力について書いていきます。

当日気になったもののダイジェスト動画はこちらをどうぞ

若き天才アーティスト「MOZU」さんの作品展示

MOZUさんの作品「自分の部屋」

若干21歳で株式会社MOZU STUDIOの社長でもあるMOZUさんの作品もホビーショーでは見ることができます。

MOZUさんの作品「自分の部屋」

引っ越しダンボールのメモ「すぐ使う」や、漫画の積み方やゴミ箱に入り損ねたレシートのシワなど見れば見るほどリアルです。

MOZUさんの作品「自分の部屋」

MOZUさんの作品「自分の部屋」

こちらの作品、MOZUさんが16歳の時に独学で作り上げたというから驚きです。この作品を見るだけでもホビーショーに行く価値はあることでしょう。MOZUさんはミニチュアの世界だけに止まらず、トリックアートやストップモーションアニメなど様々な領域にも挑戦されていて、今後の活躍が非常に楽しみです。

なぜかずっと見てしまう、鉄道模型の世界

普段あまり馴染みのない鉄道模型でしたが、かなり見入ってしまう作品が多かったです。

ホビーショー2019で見た鉄道模型のジオラマ

電車は回っているだけなのに、何周も見てしまいます。あと鉄道模型で面白いのがアングルを変えて見ると違う景色が見えるところ。
超小型カメラで電車からの風景も見てみたくなります。

ホビーショー2019で見た鉄道模型のジオラマ

迫力の「バスタ新宿」ジオラマ

自分が知っている景色がそのままミニチュアになるだけで、なんでこんなに興味が惹かれるのでしょうか。

ホビーショー2019で見た鉄道模型のジオラマ「バスタ新宿」

新宿の雑踏とした街の音が聞こえてきそうなくらいリアルです。

ホビーショー2019で見た鉄道模型のジオラマ「バスタ新宿」

さらにすごいのが、目線を下げていくと、駅のホームが断面図の下にも配置されています!実際の世界では見ることができない見せ方をしてくれています。

ホビーショー2019で見た鉄道模型のジオラマ「バスタ新宿」

本当にありそうな「京急みらい駅」

ジオラマ制作をしている株式会社ポポプロさんの展示。街が作られていました。こちら京急さんの依頼で作った架空の街で「京急みらい駅」という作品だそうです。 架空でありながら、どこかこういう駅前の景色は見たことがありそうなくらいリアルです。

京急みらい駅のジオラマ

京急みらい駅のジオラマ

視点を変えると街の色んなストーリーがあふれています。

京急みらい駅のジオラマ

こういう景色どっかで見たことありますよね。

京急みらい駅のジオラマ

オレンジ色の背景が帰宅時間の雰囲気を演出していました。

京急みらい駅のジオラマ

おそらく見る人にとって思い出す「情景」は違って見えるのも「ミニチュアの世界」の面白さなのかもしれません。

小さい世界なら「ドリフト」だって大丈夫

KYOSHOさんのデモンストレーションで披露されていた「MINI-z AWD」は華麗なドリフトが決められる手のひらサイズのマシン

京商MINI-zのAWDドリフト走行

京商MINI-zのAWDドリフト走行

京商MINI-zのAWDドリフト走行

京商MINI-zのAWDドリフト走行

漫画や映画の世界で見ているドリフトを実際やるのは難しいけれど、これくらいのサイズなら危険もなく楽しめるのではないでしょうか!

ミニチュアの世界が「尊い」理由

ミニチュアの世界に魅了される大きな理由が「常人では到達できない世界」を目の前に見ていることなのかもしれません。これを紐解いていくと3つの項目に分けられます。

  1. 時間
  2. 労力
  3. お金

冒頭のMOZUさんの作品を改めて見るとわかりますが、ゴミ箱の横にあるレシート一つ作るのにもすごい労力時間がかかっているはずですし、ポポプロさんの「京急みらい駅」は壮大なスケールにかかった費用はかなりの額にのぼることでしょう。今回は「ホビーショー」というステージで多くの方の目に止まる機会があるから良いものの、制作途中の孤独な作業を想像するだけでそれがどれほど「尊い」ものかが理解できることでしょう。見ている作品は出来上がった完成物かもしれませんが、無意識のうちにその作品を作る過程なども想像することでいつのまにか引き込まれているのではないでしょうか。

最近ではプラモデルを作ったことがない人が増えているとよく聞きます。確かに上記の3つの苦労を考えると自分ですらプラモデルを作るのに躊躇してしまう部分はあります。ただ今回のような展示作品を作らずとも「自分の手で何かを作る」という喜びは思っている以上に達成感があり、生きる活力にもつながります。ブランク30年にも関わらず久しぶりにモンスタービートルでラジコンを作り上げて動いた時の感動はいまでも残っていて、さらにここから新しい出会いや週末の楽しみも生まれてきました。

簡単に作ることができるプラモデルから始めてみるのもおすすめ

そんな世相を反映しておそらく登場したのがアオシマさんブースで紹介されていた「ザ・スナップキット」と呼ばれているプラモデルシリーズ

アオシマスナップキットのプラモデル

こちらのシリーズではすでにある程度塗装が済んでおり、組み立てるだけである程度の形を作ることができます。以下の写真が塗装なしで組み立てた状態

アオシマスナップキットのプラモデル

そこから塗装を加えてディテールアップすると以下のように

アオシマスナップキットのプラモデル

よく見ると車体の細いラインなどが入っていることで下の塗装した方がよく見えますが、このスナップキットであれば最初の一歩として「作り上げた喜び」というものは体験できるのではないでしょうか。もしかするとプラモデル熟練者からするとこのような「組み立てるだけ」のキットは邪道のように思えるかもしれないですが、例えば組み上げてより完成度を高めたい人は塗装技術を学んだり、ステップアップとしてエアブラシに挑戦なんていうこともあるかもしれません。自分の興味がそこにあるのであれば極めたら良いですし、そこまで興味が持てなくても「組み立てる楽しみ」まで味わえたらそれはそれで十分だと思います。大事なことは「完成度」ではなく、自分の中に芽生えた「いいモノを作りたい」と願う気持ちこそが尊いのではないでしょうか。

そしてホビーショーではジオラマやプラモデルの展示だけでなく、プラモデルを作るための工具や塗装するためのグッズも豊富に揃っております。しばらくプラモデルを作ってない人にとっても何かインスピレーションが湧いてくる、そんな素敵なイベントになっていますのでぜひこの週末はホビーショーで「ミニチュアの世界」に触れてみてはいかがでしょうか!

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