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2019年11月11日更新 20944

オンロードRCカー「TT-02」ユーザーおすすめの「タミヤ純正オプションパーツ」優先度順購入ガイド

タミヤのオンロードラジコン「TT-02」をはじめタミヤのラジコンはカスタムするためのオプションパーツが多くあり、手を加えるほど自分の車に愛着がわきます。今回の記事ではTT-02ユーザーの筆者の経験からおすすめパーツを紹介していきます!

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

ラジコンの醍醐味であるオプションパーツの魅力

タミヤの人気ツーリングRCカーのシリーズ「TT-02」には豊富なオプションパーツが用意されています。ノーマルの状態でも十分走るのですが、オプションパーツを使用することでより一層ラジコンの楽しみを知ることができます。TT-02には様々なオプションパーツが発売されています。大きく分けるとタミヤから発売されているOP-から始まるパーツとタミヤ以外のメーカーから発売されているパーツがあります。
今回の記事ではタミヤから発売されているオプションパーツについてTT-02ユーザーの筆者視点から紹介します。タミヤから発売されるオプションパーツは、シャーシ発売と同時に発売されるものもありますが、発売後に毎月ラインナップに加えられていくものもあり、発売後しばらくたってユーザーの声を反映させたパーツが販売されることもあります。
ラジコンのオプションパーツは非常に種類が多いために、ラジコンを始めたばかりの方にとってはちょっと難しく感じるかもしれませんが、「どの部分を」「どのように変えるのか」ということを理解していくとマシンの構造も含めて理解度が高まり、ラジコン自体が非常に楽しくなるポイントでもありますので、最初は分からなくても「なんとなくこういうパーツがある」というレベルで知っておき、ちょっとづつ試してみれば大丈夫ですので最後までお付き合いいただければと思います!

TT-02に使えるオプションパーツをおすすめ順に紹介

1,組み立てと同時に買っておきたい「ベアリング」

OP.1476 TT-02フルベアリングセット

ベアリングを使うことで回転する際の抵抗が減りますので最高速度が上がり燃費がよくなります。組み立て後に入れ替えるとなるとマシンを解体する必要があるので、もし導入する場合は購入時に合わせて組み立てと同時に組み込んでしまうことをおすすめいたします。
ベアリングはレース志向の場合は必ず入れるべきパーツですが、定期的なメンテナンスも必要です。たまに公園で遊ぶだけ、といった場合は入れなくてもいいかもしません。長期間メンテナンスをしないと固着してしまいまともに回らなくなります。メンテナンスをしていないベアリングより、キット付属のプラベアリングの方が抵抗が少なく良く走ります。

ベアリング

2,操縦時のストレスを軽減させるおすすめアイテム

OP.1574 TT-02 アルミレーシングステアセット
OP.1575 TT-02 アルミステアリングブリッジ


これらはステアリングの安定性を高めるパーツになります。キット標準では樹脂部品となっていますが、こちらはアルミ製で剛性も非常に高いです。樹脂部品より重量が増しますが、過去の経験からステアリング周りのパーツ類には投資しておいた方が良いと思っています。操縦していてまっすぐにしているのにまっすぐに走らないとストレスが溜まりますがこれを入れるとストレスはほぼ無くなります。こちらもベアリングと同様に最初に導入をおすすめするパーツです。

アルミレーシングステアセット

OP.792 アッセンブリーユニバーサルシャフト(TT-01・TA04)
OP.1477 ユニバーサルシャフト用ギヤボックスジョイント(TT-02)


こちらもステアリングの操作性に関わる駆動系のオプションパーツとなります。ステアリングを切った際の失速感が少なく、滑らかなコーナリングを切る性能がアップします。こちらはセットで使うパーツとなります。ちなみに前後に入れる場合は2セット必要となります。キット標準ではドックボーンというパーツで駆動を伝えていますがクラッシュ時に脱落しがちなので予備も揃えておくと安心かもしれません。予算が厳しい場合はフロントだけでも入れておくことをおすすめします。

より軽量化をしたいならこちらもおすすめ


リアシャフトを「OP.506」に変えることでさらに軽量化がはかれます。ステップアップの際に覚えておいて良いかもしれません。ちなみにこちらはフロントとリアで別の製品になるのでご注意ください。

OP.1862 サーボ用アルミ段付ビス(4本)

サーボを固定するためのネジです。サーボのネジ穴は直径が3.8mm程度あり、従来はここに3mmのネジを入れて固定していましたので、クラッシュ時にサーボがずれてしまい真っすぐ走らなくなることもありました。サーボメーカーから出ているゴムなどで補正していたのですがタミヤからこの対策品が発売されました。これもあった方がいいパーツです。

3,余裕があれば入れたいオプションパーツ

OP.1500 TT-02ハイスピードギアセット

TT-02のギア比の選択肢を増やします。レースに出場する場合、キット標準ではギア比がレギュレーションに合致しない場合がありますので持っておくといいでしょう。レースに出ずに公園で遊ぶのがメインという場合は必要ありません。キット標準ではギア比が最大で7.28:1ですが、これを入れることで最大6.55:1になります。
ちなみにギア比は「モーター回転数:タイヤ回転数」という意味で表記されています。数字が小さいほど高速型、数字が大きいほど加速型になります。あまり数字を小さくするとアンプやモーターに負担がかかり壊れることもあります。説明書に書いてある範囲のギア比にしておきましょう。

OP.1501 TT-02 アルミプロペラシャフト
OP.1502 TT-02 アルミプロペラジョイント


駆動系のパワーアップオプションです。キット標準では樹脂パーツですが、加速の度にねじれるので出足が鈍くなります。アルマイト加工されたブルーにより車体が締まった印象になりかっこいいです。

アルミプロペラシャフト

OP.1549 TT-02 アルミリヤアップライト(2.5度)
OP.1733 TT-02 アルミリヤアップライト (3.0度)


こちらは後輪タイヤの角度(トー角)セッティングをするためパーツです。TT-02はリアのトー角が設定されておらず、純正だと0度になっています。リアトー角は0度だとトップスピードは伸びますが直進安定性が悪化します。角度がつくとスピードが遅くなりますが直進安定性が増します。また、コーナリングの特性も変わります。1度から3度ついていると走りやすいので、余裕があれば両方買ってコースによって付け替えてみるのがおすすめですが、結構値段もしますので、気になる方はとりあえずどちらか片方購入して一度違いを体験するのも良いかもしれません。

OP.1550 TT-02 ローフリクション3×18mm段付ビス(2本)

ステアリングアームの可動軸として使うのパーツです。抵抗が少なくステアリングがスルスル動くようになります。キットに付属しているパーツと付け替えて効果がわかるか?と言われると「?」ですが、安価ですので導入してしまってもいいと思います。「OP.1574 TT-02 アルミレーシングステアセット」を導入した際にはぜひ入れておいていただきたいパーツです。

OP.1559 TT-02 ローフリクションサスボール

こちらも足回りをスムーズに動かすためのパーツです。それほど高額ではありませんので、入れておいた方がいい部品です。

OP.1558 TT-02 アルミモーターマウント

モーターマウントをアルミにすることで精度や強度が出ます。キット標準の樹脂のまま長く使っているとモーターがずれてギアが削れることがあります。レース志向の方はモーターパワーを効率よく伝えるためにもこのパーツは導入したほうがいいです。

アルミモーターマウント

OP.1571 TT-02 アルミモーターヒートシンク

磁石は熱が入ると磁力が弱くなるという特性があります。長時間走っているとモーターが熱を持ち回転数が落ちてきますので、長時間走らせる場合は付けておいた方がいい部品です。

OP.1799 TT-02ハイトルクサーボセイバーセット(アルミホーン付)

サーボセイバーとは、クラッシュ時などにサーボを壊さないようにするためのパーツです。キット標準部品よりも強い力で保持するのでハイトルク、という名前がついており、OP.1000で単独で販売されています。そのOP.1000のサーボセイバーに「アルミホーン」というパーツがセットになったものがこのOP.1799のセットになります。
アルミホーンはOP.1121でも用意されておりTT-02でも使用することができますが、このセットに入っているものはOP.1121よりも長さがあり円弧が大きくなります。円弧が大きくなることで稼働範囲が増え、よりステアリングに角度をつけることができ、結果としてよく曲がります。OP.1000のハイトルクサーボセイバーは必須と言えるパーツですが、このアルミホーンについては余裕があれば導入してみてはいかがでしょうか。

OP.1752 TT-02 アップグレードステアリングセット

OP.1574、OP.1575、OP.1799の3個がセットになったものです。個別に買うより500円安く買うことができます。

OP.1814 TT-02 カーボンバンパーサポート

ウレタンバンパーを抑えているパーツに変えて取り付けます。軽量化になりますがドレスアップにも。男の人はたいていカーボンが好きですので導入してみてはいかがでしょうか。

OP.1893 アルミアジャスタブルサーボホーン

最近発売されたパーツです。サーボセイバーに加え、長さを調整できるサーボホーンが付きました。長さを調整することで舵角の調整が可能。長くすることで円弧が大きくなりより曲げることができます。調整幅が増えるのはいいのですが、舵角調整ならばプロポでもできますし、サーボホーンが緩んでずれそうな予感がして私は手を出せていません。

OP.823 クランプ式アルミホイールハブ5mm

キット標準では樹脂ですが、アルミにすることでブレが無くなりタイヤの回転がスムーズになります。ぜひ入れておいて欲しいパーツです。また「OP.646 ホイールスペーサーセット」を組み合わせて使うことで車幅を変えることができます。車幅を広げると曲がりにくくなりますが、横転しにくくなりますよ。画像はOP.570の4mmアルミホイールハブに1mmのホイールスペーサーを入れています。

アルミホイールハブ+1mmスペーサ

OP.1090 TB-03 アルミサーボステー(R)

サーボを固定する樹脂部品に変えて使用するパーツです。2個必要です。サーボやステアリング周りはなるべくアルミパーツを使ってきっちりしておいた方がストレスなく走らせることができますので、できれば入れておいていただきたいパーツです。「OP.596 アルミサーボステー(ショート)」でも代用できます。

OP.1395 3×22mm ローフリクションサスシャフト4本(DT-02・TT-01)

キット標準ではスクリューピンとなっていますが、このパーツを導入することでスムーズに動くようになる上に脱落が無くなります。足回りはスムーズに動くに越したことはありません。できれば入れておいた方がいいパーツです。

各種ビス(ネジ)

タミヤのラジコンでは3mmのネジが主に使われています。OP.530 3x10mmチタン六角ボタンヘッドビスやOP.767 3x10mmアルミ六角ボタンヘックスビスなど、材質、長さ違いで様々なネジがオプションで発売されています。TT-02では50本程度3mmのネジが使われており、全てをアルミ化することで結構な軽量化することが可能です。見えている部分のネジが全て青くなっていると中々の高級感があり、入門用のシャーシのTT-02もミドルエンドクラスと同等に見えるようになりますよ。
シャーシの下部に使うネジをチタンや鉄に、上部をアルミにすることで重心を下げることができ、運動性能も上がります。

個人的には優先度は低いかもというオプションパーツ

パーツとして販売されている以上、用途と目的があってのものではありますが、個人的に優先度の低いものとして上げますが、もちろん用途によっては役に立つのであくまで個人の意見としてご参考くださいませ。

OP.1555 TT-02 FRPバッテリープレート&トランスポンダーステーセット

バッテリーを押さえるパーツです。FRPにすることで軽量化することができます。トランスポンダーステーとは、タイム計測するために使う「トランスポンダー」を固定するためのパーツですが、軽量化したいのであればバッテリーは「OP.1328 グラステープ」で固定してしまえばより軽くなります。トランスポンダーステーはボディを作った際に出た端材で作り、フロントのボディマウントの間に設置している人が多い印象です。

OP.1591 バッテリーバランスウェイト(ハーフサイズ) 2枚

レースに出場する場合は、レギュレーションで最低重量が規定されている場合があります。足りない場合は重りを積めば良いのですが、重量物はなるべく下に置いた方がいいことや、リフェバッテリーは軽いためリフェバッテリー使用時にはTT-02では左右のバランスが悪くなること、などからこのバッテリーバランスウェイトが発売されました。レースに出る場合はあればいいかもしれませんが汎用品の重りも販売されているので、純正であることにこだわる必要はないかもしれません。

OP.1649 TT-02 デフロックブロック

内輪と後輪の動きをロックさせることが出来るパーツです。デフをロックさせると前に出る感じ、加速が強くなりますが曲がりにくくなります。ドリフトや特殊な路面では使うことはあるかもしれませんが、ツーリングカーのレースにおいてはほとんど使いません。

OP.1783 ツーリングカー用カーボンボディマウントメンバー(リヤ)

リアのボディポストを連結することで強度を出すという部品ですがあまり使っている人は見ない印象です。

すこしづつオプションを増やしていくという楽しみ

以上、一気にTT-02のオプションパーツを紹介してきましたが、始めたばかりの方には理解できない部分も多かったかもしれません。今回紹介したものを最初から詰め込んで「最高の一台」を仕上げるのも良いかもしれませんが、最初は最小限の状態から走り込んだ上でちょっとづつオプションパーツを増やしていく方が、走りの違いを実感できるかもしれません。

自分の走行テクニックと同時にオプションを増やすことでさらにラジコンの楽しみを広げることができると思います!

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