2019年11月11日更新 452

タミヤTT-02ユーザーにおすすめ!「セッティング用オプションパーツ」ガイド

オプションパーツは性能向上やドレスアップを目的としたものですが、セッティングの幅を広げるという用途もあります。最初のうちはセッティングの幅が広がることによって迷うことになりますが、使いこなせるようになれば大きな武器になります。
導入してみてどのような挙動になるのか、体感してみると面白いですよ。走りにくかった状況が一転、楽しく走ることができるようになるかもしれません。

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

セッティングでTT-02の性能が大きく変わる!?

前回の記事では主に駆動系に関するオプションパーツを紹介しましたが、TT-02を楽しむ上で欠かせないのが「セッティング」です。
サーキットのレイアウトや路面状態、気温や湿度といった環境や、自分の好みの運転スタイルに合うように車を仕上げるのがセッティングです。
キットの標準状態は万人が無難に操作できるような車になっています。キット標準状態でもある程度のセッティングの変更は可能ですが、オプションパーツを導入することでさらに変更の幅が広がります。そんなセッティングの幅を広げるオプションパーツを紹介します。

走行性能の8割はタイヤで決まる!?

ラジコン性能の8割はタイヤで決まるとも言われています。タミヤからはオプションとして様々なタイヤがラインナップされています。
まずツーリングカー用のタイヤは大きく分けて2種類あります。

  1. ナロータイヤ
  2. ミディアムナロータイヤ

これらはタイヤの幅(太さ)が違い、ナロータイヤが幅26mm、ミディアムナロータイヤが幅24mmとなっています。タイヤの幅が変わるので、インナーとホイールも対応したものを購入しましょう。最近のツーリングカーではミディアムナロータイヤを使う方が多い印象です。タイヤを細くすることで面圧を上げてグリップを稼ぐ、という考え方が主流になっているようです。

レースによってはタイヤが指定の場合もある

一部タミヤのレースでは「47302 5本スポークホイール白 接着済みラジアルタイヤ4本 24mm・オフセット0 タミチャレ公認タイヤ」というタイヤが指定になっています。このタイヤは「SP.1023 ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ」に「5本スポークホイール」を組み合わせたものです。
タイヤが指定されている場合は迷わなくて済むので楽なのですが、このタイヤはグリップがそこまで効かないので、シャーシでグリップを引き出すようなセッティング能力が必要になります。私自身もレース参加時に使用しているのですが非常に苦戦するタイヤです。しかしこういうタイヤを使うことでセッティング能力を育ててくれるタイヤでもあります。

とにかく色んなタイヤを試すことが一番の近道

個人的な鉄板タイヤとしては、カーペットではOP.1256ミディアムナローCタイヤがおすすめです。アスファルトでは暑い時期はOP.705ミディアムナローB3タイヤ、涼しい時期はOP.433ミディアムナローAタイヤがおすすめですが、どのタイヤがベストか、というのは路面や状況によって違います。実際に使って試したり周りの人に聞いたりするのがいいでしょう。
ここまで読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、「最強のタイヤ」という一品は存在せず、サーキットや操縦スキルに応じて「何を選ぶのか」という経験値を体験として積んでいくことが一番の近道となります。

実は侮ることができない「ダンパー」

個人的に必須のパーツだと思っています。ラジコンカーのセッティングはタイヤで8割決まりますが、残りの1割はダンパーが受け持っていると考えています。TT-02についているダンパーはスプリングだけで、段差を拾うとしばらく伸びたり縮んだりという動作を続け、車体が跳ね続けてしまいます。一見些細なことに見えるかもしれませんがこのアクションを軽減させるだけでもかなりの性能向上を図ることができます。

TRFスペシャルダンパー

このTRFダンパーはオイルが入っており跳ね続けることを防ぐという、実車のサスペンションと同様の構造となっています。スプリングや、中に入れるオイルの硬さを変えることでコーナリングのフィーリングを変えることができます。このパーツを入れると一気にモータースポーツっぽくなります。ただ定期的なメンテナンスが必要なので、たまに公園で走らせるだけ、といった場合は特に必要はありません。バリエーションとして、TRFショートダンパー、TRFスーパーショートビックボアダンパーなどもありますが、まずはベーシックなTRFスペシャルダンパーをおすすめします。

TRFダンパー

TRFダンパー装着車

また、同様の効果を持つもので「CVAダンパー」というパーツがあります。CVAダンパーは安価で性能も良いのですが、TRFダンパーの方が高性能かつ断然かっこいいのでこちらをおすすめします。(下の画像の左がCVAダンパー)

CVAダンパー

OP.440 オンロード仕様ハードスプリング
OP.443 シリコンダンパーオイルソフトセット


上記のTRFダンパーと組み合わせるとセッティングの幅が出ます。OP.440 オンロード仕様ハードスプリングは前後用として2セットあると便利です。
スプリングは前後黄色、オイルは400番(寒い時期は300番)というのが基本的なセッティング、スプリングの硬さを変えることで走行するフィーリングが変わります。走行フィーリングは路面によっても変わりますので、色々試してみてください。

スプリング

タミヤからは、ツーリングカーショートタイプスプリングセット (ブラック)や、OP.1797 ツーリングカーショートタイプスプリングセットIIなど、様々なスプリングが発売されています。色々試して路面や好みに合ったセッティングを探してみてください。

タミヤから出ているスプリング

セッティングパーツとしてのボディの説明

ラジコンはボディが変わると走行フィーリングも一気に変わります。公園などで走らせる場合は自分の気に入ったボディを使っていただいて問題無いのですがレースになると話は別です。ボディによる有利不利は確実にあります。レース上位入賞者が皆同じボディを使っているのもそういった理由です。ボディは軽量であるほど運動性能は上がります。タミヤからはノーマルのボディの他に「軽量ボディ」が発売されており、レース出場時はこの軽量ボディを選んだ方が有利です。この軽量ボディ、期間限定かつ数量限定で販売されるために見かけた時に入手しておいた方がいいです。
「空力が良い」といっても説明が難しいのですが、具体的には「47324 ライキリ GT 軽量ボディパーツセット」が鉄板です。

一時期はこのライキリ軽量のワンメイクレースといった状況になっていました。最近では他のボディでのセッティング方法が固まってきて、ワンメイクといった様相は変わってきていますがそれでも出走車の半分はライキリといったレースも多くあります。このライキリ軽量ボディですが一時期品不足となってプレミア価格でオークションサイトなどに出品されているほどでした。
ライキリ以外では、「NSX 軽量ボディパーツセット 47363」(GTカーではなく乗用車の方)や、「フェラーリ 458 チャレンジ 軽量ボディパーツセット 47322」、といったボディをよく見かけます。どちらも使ったことがありますが、クセがなく非常に扱いやすいボディでした。

フェラーリ 458 チャレンジ

余裕があれば入れておきたいセッティング用オプションパーツ

OP.671 TT-01 フロントワンウェイユニット

TT-02のデファレンシャルはTT-01と共通のため、TT-01のパーツが使えます。キットに付属しているギアデフと交換して使用します。
フロントワンウェイとはフロントに入れるデフの一種で、「前に進むがブレーキはかからない」といった、文字通り一方通行の動作をします。ひと昔前までのシャーシはあまりよく曲がらず、こういったワンウェイを入れて気合で曲げる、といった操縦をしていました。しかしTT-02も含め、現行のシャーシはそれほど曲がらない、ということは無く、ワンウェイを入れると操作が難しくなることから、最近ではあまり使う機会の無いデフとなっています。「OP.590 TB-01強化フロントワンウェイ用カップジョイント」が必要になります。

OP.663 ボールデフセット(TT-01/TGS)

ボールデフもギアデフ同様、タイヤの左右の差動を吸収するためのものです。ボールを使ってデファレンシャル効果を得るというのはラジコン独自、実車では存在していない機構です。
ギアデフでは片側のタイヤが浮いた場合、反対側のタイヤは回転することを辞め、トラクションが伝わりにくくなります。前輪イン側タイヤが浮くとアウト側タイヤは回転を辞めるといった感じです。しかしボールデフの場合は片側のタイヤが浮いても反対側のタイヤの前に進もうとする力は残ります。
調整にコツが必要ですが調整自体は簡単です。ギアデフに比べると走行フィーリングが変わります。最近のトレンドは前後ギアデフなのですが、ボールデフにすると操作しやすくなるような感じもするのでフロントはギアデフ、リアはボールデフにしている方もいらっしゃいます。「OP-806 TT-01ユニバーサルシャフト用ボールデフカップジョイント」が必要になります。

OP.1875 TT-02 オイル注入式ギアデフユニット

基本はキットと同じタイプのギアデフですが、構成部品が変わり密閉性が上がったので上位車種と同様にオイルを入れることが出来ます。オイルの硬さでデフの利き具合、フィーリングを変えることが可能です。オイル封入式ギアデフは、出てきた頃からオイル漏れがあり、様々な工夫による対策が取られていますがやはりオイルは漏れるので定期的なメンテナンスが必要です。
ギアデフオイルは「OP.1294シリコンデフオイル#100000」「OP.1418シリコンデフオイル#500000」「OP.1419 シリコンデフオイル#1000000」など様々な種類があります。#の後ろの数字がオイルの硬さを表しており、水の硬さが#1ですので数字が大きいほど硬くなります。ざっくりと説明すると、硬いオイルは前に進む感じがするが曲がりにくい、柔らかいオイルは曲がりやすいが前に進む感じがいまいち、といった動作をします。また、硬いオイルを入れるとイン側タイヤが浮いた場合でも、アウト側タイヤが前に進もうとする力が残ります。色々試してみるのも面白いですよ。

デフの組み合わせは「どれが正解」と言うのは難しく、路面状態や好みの操作感もあるので色々試してみて好みのフィーリングを探すしかありません。

OP.1874 TT-02 アジャスタブルアッパーアームセット

前後のキャンバー角を調整できるようにするパーツです。TT-02RRには最初からついています。シャーシ発売後しばらくたってから販売されましたが、取り付けは少々難しく、後付け感がすごいです。セッティング幅を広げる為にはあった方がいいのですが、TTにここまで必要か?という疑問と、トラブルの元という印象があり個人的には不要かと思います。この部品の必要性を感じるようになったらTA07やTB05といったミドルクラスのシャーシを購入した方がいいと思います。

OP.876 TRFダンパー用アルミダウンリテーナー

TRFダンパーと組み合わせて使うパーツです。TRFダンパーのノーマルパーツより車高を2mm下げることができます。長めのバネを使用したときでも車高を下げることができます。上位車種に買い替えた場合でも流用できますので、余裕があれば持っていた方が良いパーツです。(下の画像は同じバネを使用、右がダウンリテーナー使用です)

ダウンリテーナー

OP.850 TRFダンパー チタンコートピストンロッド(2本)

TRFダンパーのシャフトと交換して使用するパーツです。コーティングされておりスムーズな動作をします。体感できるかと言われると「?」です。長く使っているとコーティングがはがれるので定期的に交換する必要があります。前後とも変える場合は2セット必要です。

OP.1639 TT-02 カーボンダンパーステー(フロント)
OP.1640 TT-02 カーボンダンパーステー(リヤ)


キット純正パーツは樹脂ですが、カーボンにすることによってしっかりとダンパーを固定することが出来、固定する穴が増えることでセッティングの幅が広がります。ダンパーを立て気味にするか、寝かし気味にするかでフィーリングが変わります。何よりカーボンにすることで車体が締まった印象になり、かっこよくなります。余裕があればぜひ導入していただきたい部品です。自分の車がかっこよくなると愛着がわきますよ。取り付けるためには「OP.642 5mmアルミピロボール」が必要です。8個必要ですが10個入りですのでこれを購入しておけば大丈夫です。

レースで使用されるボディ

奥深いセッティングの世界を知ることでラジコンがもっと面白くなる。

始めたばかりの方にとってはちょっと難しい世界かもしれませんが、このセッティングの領域は実車レースの「メカニック」の体験もできるラジコン の一番楽しい部分でもあります。全てのオプションパーツをいきなり試すのではなく、タイヤの違いを実感できたらダンパーの違いに取り組んだりと段階的に取り組んでみることもおすすめです。オプションパーツで最高の一台を仕上げてみてはいかがでしょうか!