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2019年11月15日更新 40425

ワイルドミニ四駆「ランチボックスJr」はプラモ作りの入り口として最高かもしれない

「作って楽しい」「見て楽しい」「遊んで楽しい」の3拍子が揃ったタミヤのワイルドミニ四駆がなんと再販!!思わず大人買いをしてしまいました。今回は人気の「ランチボックスジュニア」を中心にワイルドミニ四駆の魅力についてご紹介いたします!

OutSeekers編集部

OutSeekers編集部

懐かしの「ワイルドミニ四駆」が再販!これはすぐに買わねば!

タミヤの「ミニ四駆」というと今ブームになっているレースイメージのものを思い浮かべる方も多いと思いますが、僕は「ワイルドミニ四駆」の方が実は好きでした。ワイルドミニ四駆に惹かれた理由の一つがなんといっても「実車感」でした。今回紹介するランチボックスのようなバンや、トラックをボディとして搭載している「リアルな感じ」が子供ながらに好きだったのかもしれません。そしてもともとタミヤのビッグタイヤラジコンが好きだったにも関わらず当時は買えなかったので、1987年に発売された「モンスタービートルジュニア」はすぐに買った記憶がありました。しかし残念ながら今回の再販のリストに「モンスタービートルジュニア」はありませんでした、、

ちなみに僕がどれくらいビッグタイヤ(モンスタービートル)に憧れていたのかという記事に関してはこちらをご覧ください。

残念ながらオプションパーツやレースなどが「ミニ四駆」ほどそこまでブームにならなかったために一時は生産も中止になっていたワイルドミニ四駆ですが、今回一部の製品が再販となりました。

いまだからできる「ワイルドミニ四駆」大人買い

ワイルドミニ四駆再販

これぞ大人の特権てやつでしょうか。見つけた瞬間に棚から「ワイルドザウルス」「ブルヘッドジュニア」「キングキャブジュニア」そして今回ピックアップする「ランチボックスジュニア」の合計4台をごっそり捕獲させていただきました。(写真に写ってないものもまだありますが)じっくり作るだけでも2ヶ月くらい楽しめるのではないでしょうか。

今回はランチボックスジュニアをピックアップしますが、他のラインナップも記事にしておりますのでよろしければご参照ください!

購入は家電量販店がおすすめ?!

上記にワイルドミニ四駆の通販リンクは貼ってますが、一部在庫の関係上値上がりしているものもあるので購入の際はくれぐれもお気をつけください。ちなみに大きめの家電量販店での取り扱いもありますが、自分が見た範囲だとヤマダ電気(LABI)が一番安かったです。いつ再販されるか分からないので、気になっているのであれば見つけ次第即、捕獲しておくことをおすすめいたします。

制作のモチベーションを上げるミニ四駆のおすすめ本

折しも同時期に発売となったムック本「ミニ四駆GRAPHICS」も購入してカッコいいミニ四駆に対するモチベーションもあったこともあり、作る意欲が俄然湧いてきました。

ミニ四駆GRAPHICS

カッコイイは正義だ。」のキャッチコピーにハートがぶち抜かれました。ワイルドミニ四駆が中心ではないですが、塗装のテクニックや改造例など豊富に掲載されているので、ミニ四駆だけでなくプラモデルを作る方にとっても非常に多くのインスピレーションとなる最高の一冊です。購入したミニ四駆は説明書通りに作るのももちろんいいのですが、せっかくならば自分なりにアレンジしたいところです。こちらの本を読むと、個性が溢れ出たマシンが多く掲載されているので、見ているだけで制作のモチベーションがふつふつと湧いてきます。こちらも人気の書籍となっているのでとりあえず見つけたら捕獲しておきましょう。

3つの意味で「ちょうどいい」ワイルドミニ四駆

1,400円のお買い物でこれだけ楽しめるということが伝わりましたでしょうか。(塗料とかの費用は別途かかりますが)今回ワイルドミニ四駆を作っていて思ったことが「ちょうどいい感じ」でした。細かく説明すると3つの意味でちょうどいい感じでした。

  1. プラモデルの練習にちょうどいい
  2. 値段がちょうどいい
  3. サイズ感がちょうどいい

それでは上記3つの「ちょうどいい」について詳しくみていきましょう。

1、プラモデルの入門編としてちょうどいい

プラモデルが得意なライターさんに書いていただいた上記の記事を読んで僕もプラモデルを作りたいと思ってはいたものの、正直腰が重い部分がありました。というのもやはりパーツ数も多いし「プラモデル」として作る以上、ちゃんと完成させたいと思うものの途中で失敗はしたくないし、ある程度の塗料も揃える必要もあるという心理的なハードルがまだ残っていました。

しかしワイルドミニ四駆の場合はそこまでパーツも多くありませんし、塗料にしてもメインのボディを塗るためのスプレーとあと何色か揃えるだけで結構なクオリティに仕上げることができます。つまりプラモデルと同様の「作る満足感」というのをお試しできるちょうど良さというものがあります。プラモデルに取り組んでみたい人にこそ「ちょうどいい」製品ではないでしょうか。

2、値段がちょうどいい

実は今回の再販にあたり値段が上がっていたようですが、それでも1400円というのは手が出しやすい金額ではないでしょうか。1/24スケールのプラモデルを例に挙げますと、「1/24 LEON CVSTOS AMG」で、定価4,800円(税抜)です。

気合を入れて購入して、もし作るのに失敗したらショックで半年間くらい寝込んでしまいそうです。これはかなりベテランの人が手にする製品かもしれませんが、プラモデル作りの「きっかけ」として作る分にはチャレンジできる「ちょうどいい」値段ではないでしょうか。
また1/10サイズのランチボックスのラジコンを購入する際にも、こちらのワイルドミニ四駆でボディの塗装イメージの練習としても使えるかもしれません。

3、サイズ感がちょうどいい

タミヤランチボックスジュニア

1/32スケール」という絶妙なサイズ感が「ちょうどいい」です。日本の住宅事情を考慮したタミヤさん、さすがです。冗談抜きでおしゃれなインテリアとして機能するのではないでしょうか。実際に我が家ではインテリアとしてディスプレイさせていただいております。(嫁氏の承認済)

思わずコレクションしたくなる「ランチボックスジュニア」の魅力

タミヤランチボックスジュニア

上記の4台に加えて追加でランチボックスを3台購入し、合計4台もランチボックスジュニアを購入してしまいました。最初は1台だけ購入して作ったのですが、完成したものを見ているうちに「並べたい」という欲望がふつふつと湧いてきてしまいました。

でもこの「並べたい欲」が仮にミニ四駆でなくラジコンの1/10サイズのランチボックスだったらどうでしょう。

ラジコンの場合、プロポ等のメカ類を抜いた状態の車両キットのみで約8,000円するので、もしも4台並べようと思ったら32,000円かかった上に場所も相当必要になるでしょう。でも「ワイルドミニ四駆」だったら心配いりません。なんと言っても手のひらサイズの1/32スケールなのでお値段的にもサイズ的にもラジコンをそろえるより経済的です。仮に4台揃えてもラジコンを揃えた時に比べればママにも気づかれずに済むかもしれません。さらに可愛い塗装をすればお家のインテリアとして喜ばれるかもしれません。そんな気軽さもワイルドミニ四駆の大きな魅力と言っても過言ではないでしょう。

手のひらサイズのワイルドミニ四駆

などと自分に都合のいい理由をいろいろつけて4台も購入したランチボックスジュニアですが、今回はまず2つ塗装したので簡単に制作プロセスを紹介していきます。

制作ステップその1:ボディカラーのリサーチ

ランチボックスはラジコンでも非常に人気の高いマシンなので、インスタグラムやTwitterなどで検索するとかっこいいカラーリングがたくさんあります。まずはその中から自分の作りたいイメージをある程度決めて進みます。

タミヤランチボックスジュニアの塗装

今回の2つは「軍用車両」っぽいハードなイメージで固まりました。タミヤのスプレーにはミリタリープラモデル用に豊富な種類のスプレーが用意されています。いくつか買ってみたのですが蓋のイメージカラーでは判断できない部分があるので、パーツがついていた余っていたランナーに塗装して大体どのような感じになるかイメージしてから塗装しました。

カラーパターン1:TS-3ダークイエロー

タミヤランチボックスの塗装

ベースの鮮やかな黄色も良いのですが、色あせたマットな感じが最高です。ステッカーはタミヤ新橋店で購入した「TAMIYA PLAMODEL FACTORYステッカー」とデクロス用ドレスアップステッカーを組み合わせて使用しております。デザイン性の優れた小さく使えるものもたくさん入っているので、ちょっとしたところにアクセントとして使うのにも重宝するのでおすすめです!

タミヤランチボックスジュニア

ドアの枠にはスミ入れをすることでより引き締まった感じが出ました。

実は生まれて初めてのスミ入れでしたが、かなり快感でした。溝に沿って筆先を置くだけで綺麗にラインが引かれていくのでやっていても楽しいです。万が一はみ出てしまってもエナメル溶剤を綿棒にひたしてなぞることで綺麗になります。ちょっとしたことですがこの作業だけでボディのリアリティが一気にあがりますのでこれはぜひやっていただきたいポイントです。

ホイールも、もともとは黄色だったのですが重厚感を出すためにガンメタルカラーで塗装してます。

ノーマルホイールの黄色だとこんな感じ。

ワイルドミニ四駆ランチボックスジュニア

完全に好みの問題ですが、個人的にはホイールは暗めに引き締めるとすごく実車感出て好きです。ガンメタルでなくシルバーでも良いかもしれません。

タミヤランチボックスジュニア

右サイドのステッカーはちょっと控えめに。 他のワイルドミニ四駆に比べてランチボックスジュニアはボディの面積が多いのでキャンバスとしても自由度が高いのがいいですね!

カラーパターン2:AS-8 ネービーブルー

タミヤランチボックスジュニア

こちらもステッカーは上記のサンドイエローと基本的には同じですが、ボディカラーが濃いので基本的には白文字ベースのステッカー中心でまとめてみました。

タミヤランチボックスジュニア

タミヤランチボックスジュニア

なんといってもランチボックスの魅力はボディの側面が大きくキャンバスのようなので、カラーリングやステッカーによってかなり個性が出せるので作っていて本当に楽しいマシンです。

カラパターン3:AS-19(インターミディエイトブルー)

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

上記ネイビーブルーと異なり、少しポップな印象になります。

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

こちらのカラーはVRゴーグルカスタムの際にも使用しました。組み合わせるとSF映画に出てくるアイテムにも見えるのが面白いカラーです。

カラーパターン4:AS-7(ニュートラルグレイ)

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

こちらも上記タミヤの飛行機用のカラーのシリーズですが、ランチボックスはこの飛行機用のカラーはなんでも合うのではないかと思います。

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

カラーパターン5:蛍光ピンク

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

ちょっと冒険してポップなカラーにしてみました。塗装の際の注意点としてはランチボックスジュニアのボディの成形色が黄色のため、その上からこちらのスプレーをかけたところ下地の色と組み合わさってしまい、オレンジになってしまいました。慌てて塗装を剥がしてグレーの下地を塗装してから再度塗装しているのでちょっとざらついた感じになってしまいました。

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

今回はピンクで塗ってみましたが、ランチボックスはどんな色でも似合うのではないかと思います!

同じランチボックスジュニアでも塗装でここまで変わる!

タミヤのワイルドミニ四駆ランチボックスジュニアの塗装

いかがでしょうか? 同じランチボックスでも塗装でこれだけイメージが変わります。こう並べてみると「あともう2、3台作りたくなる気持ち」ご理解いただけますでしょうか?もっとワイルドな作りであればウェザリング(汚し塗装)を施してもいいかもしれません!

このカラーバリエーションのプロセスを経て作ることになったモンスタービートルカスタムの記事はこちらをご覧ください。

塗装していく過程を動画で見てみる

今回ネイビーで塗装したランチボックスの様子をYahoo!Creatorsにアップいたしました。

今後もシリーズでアップしていくのでYahooアプリからフォローいただければ幸いです!

グレードアップパーツでイメチェン!ミニ四駆に搭載!

ランチボックスジュニアのARシャーシ搭載 ミニ四駆用のグレードアップパーツを搭載することでARシャーシに搭載することが可能です。こちらもかなり実車感あってお気に入りです。

使用パーツは「ARシャーシサイドボディキャッチアタッチメント」

ワイルドミニ四駆に使えるARシャーシサイドボディキャッチアタッチメント

こちらのパーツをミニ四駆の「ARシャーシ」に搭載することができます。

ワイルドミニ四駆に使えるARシャーシサイドボディキャッチアタッチメント

オプションパーツはいくつかつけておりますが、今回は「マッハビュレットARシャーシ」をベースに使用いたしました。

ランチボックスジュニアARシャーシ搭載

多少ボディにタイヤが干渉するので、実際にレース等に出る場合は少し加工が必要になりますが、観賞用としては十分ではないでしょうか。

「ミニフィギュア」でディスプレイに華を添える

タミヤランチボックスジュニア

せっかく作ったマシンなのでディスプレイにもこだわりたいところです。今回写真に使用したのがミニ四駆にちょうどいい感じのスケボーフィギュアです。もともとはグリーンの成形色でしたがせっかくなので塗装してみました。

スケボーのフィギュア

類似商品ありましたので念の為リンク貼っておきます。

またワイルドミニ四駆のサイズが1/32なので、同じくタミヤのミリタリーシリーズの1/35兵士のフィギュアもディスプレイしても合いそうです。

ワイルドミニ四駆が「週末リフレッシュアイテム」になるかもしれない

タミヤの塗料を100均ボックスに収納

以上、ランチボックスジュニアを中心に「ワイルドミニ四駆」の魅力について書いてきました。個人的には忙しいビジネスマンにこそおすすめしたいと思ったアイテムです。がっつりプラモデル作りとなるとなかなか時間が取れなかったり、スキル的な部分で心理的なハードルがあるかもしれないですが、ワイルドミニ四駆でしたら早ければ一日で組み立てることもできますし、汚し塗装など細かくこだわったとしても週末だけの時間でも2週間くらいは楽しめるのではないかと思います。

これは実際に作らないと分からないことですが、作っている時はひたすら「無心」になります。特に細かいフロントバンパーやスミ入れの際は時間を忘れて没頭してしまいます。そして何より完成した時の「達成感」と作ったものを手にした時の「満足感」は日頃の仕事のストレスも一気に吹き飛ばしてしまうほどのパワーがあると思います。しかも一個1,400円。普段忙しくて休日はただ家の中でテレビを見ているだけのような方にこそおすすめしたいと思います。

「たかがミニ四駆」と侮ってはいけません、もしかすると週末が待ち遠しくなるほどにハマってしまう可能性もあります。実際に僕は早く次のランチボックスを塗装したくて待ちきれません。週末のリフレッシュアイテムとして、そして新たな趣味として、はたまたインテリアとしてアナタの創作意欲を刺激するワイルドミニ四駆を手にしてみてはいかがでしょうか。

今度の週末はだまされたと思って「ワイルドミニ四駆沼」に足を突っ込んでみてはいかがでしょうか。

タミヤランチボックスジュニア

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