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2019年12月18日更新 5655

カマスが爆釣するルアー・ダブルクラッチとは?ミノーはこう使う

カマスは定番の塩焼きはもちろん、大きいサイズなら刺身にしても美味しい魚。群れで泳ぐ魚のため釣れ始めたら入れ食い状態になる、ルアーフィッシングとしては最高に面白いターゲットです。特にミノーとは相性が抜群。今回は五島列島・小値賀島で名人の教えを乞いカマスが爆釣した際に使用したミノー・ダブルクラッチを中心に、カマスを爆釣させる方法を時期やタックルからテクニックまで掘り下げてご紹介します。

けーやん

けーやん

餌釣りからジグ使いに転向中の釣り好きOjisan

カマスの爆釣を導くルアーの条件とは?

カマスが釣れるルアーは、探せばたくさんあると思います。しかし、カマスが釣れる条件をしっかり捉えないと、どのルアーでも釣れるというわけではないです。それが釣りの醍醐味ですが、目の前のカマスの大群やナブラを前に自分だけまったく釣れないなんてことは避けたいですね。事実、僕は五島列島・小値賀島でカマス釣りに挑戦し、漁港内の他の釣り人約30人は爆釣(約15〜30匹)していた中、僕だけ1匹しか釣れませんでした。同じように同じ場所で竿を投げているのに、なぜ自分だけ釣れないのか…。

その後、カマス釣り名人に釣り方を聞くと、そこには明確な釣れない理由がありました。翌日、新たに得た知識を携えて再チャレンジしたところ、20匹を釣り上げることができました。ここではその釣れる条件を読み解くための知識をクローズアップしていきたいと思います。

ルアーがちょっと大きい(太い)だけで、まったく食いついてこないカマス

カマスにも色々な種類がありますが、通常たくさんの釣り人が狙うカマスは30cm前後、細身で円筒の胴体。フィッシュイーターとしては決して大きいとはいえないカマス。そんなカマスを相手に、僕はその日偶然持ち合わせていたミノーを使いました。

カマスを釣るには大きすぎるミノー

写真の通り、カマスは釣れはしたものの、ルアーが大きすぎます。結果、僕の周りの釣り人は何十匹も釣り上げていた中、僕はこの1匹のみ。島のカマス釣り名人が言うにはこのルアーは「太すぎる」とのこと。標準サイズのミノーですが、それでもカマスの頭と比べると同じくらい幅があります。実際にルアーとカマスを見比べてみると、飲み込めるのかも疑わしく、よくこんなルアーに食いついたなと思うほど太いです。「サイズはこれでいいけど、細いミノーならもっと食いつくよ」と、カマス釣り名人から教えてもらいました。カマスも自分の身の丈に合うサイズのベイトに食いつくってことですね。

カマス爆釣ルアー、ミノー「ダブルクラッチ」を投入

細い胴体であるカマスに合うのは細いミノー。なんとも理にかなった分析ですが、考えてみればそうですよね。人間も、カットされていないターキーを目の前にしても誰も手をつけないですが、一口サイズにカットされていればみんな食べます。カマスも同じで、好む餌があり、そこには大きさも影響してきます。実際に使ったミノーはこちら、ダブルクラッチ60SPです。
ダブルクラッチ60SP

ほんとに小さいミノーで、こんなちっちゃなミノーに1,630円もするのかよって思いましたが、これが実によく釣れる。釣具屋や地域によって値段は違うと思いますが、離島の釣具屋は在庫を多く揃えていないので、予備を含め買って持っていくことをオススメします。このダブルクラッチを使ったところ、1投目から釣れました。実はこのダブルクラッチ、小値賀島の釣具屋すべてでほぼ売り切れ状態なほど人気のミノーで、僕は奇跡的に1つだけ売れ残っていて買うことができましたが、そのくらいカマス釣りにはこのミノーが一番いいようです。

ちなみに、島のカマス釣り名人のミノーも定番カラー・ピンク。

小値賀島のカマス釣り名人がカマスのルアー釣りに使っていたダブルクラッチ60SP、カラーはピンク

カマスをルアー(特にミノー)で爆釣させるための誘い方

ダブルクラッチを使えばあまり考えすぎなくても釣れましたが、やはりここにも名人芸があります。釣り方を変えるだけでヒットする回数も変わりました。名人芸は「リトリーブスピード」と「タナ」を意識することでほぼ真似することができます。

カマスが泳いでいるタナと攻めるレンジ

漁港を囲む堤防内に大群を成していたカマスでしたが、それでも常に魚影が目視できていた状況ではありません。過去にも関東・千葉でカマスが大量発生している漁港に居合わせたことが何度もありますが、ナブラが沸いている時以外は魚影は見えていませんでした。

カマスは下から上に泳いでベイトに食らいついてきています。つまり、カマスは表層よりやや下を泳ぎ、表層付近を泳ぐイワシなどのベイトを狙っています表層やや下を攻めやすいミノーで攻めるのがベストですね。

最適レンジ「表層よりやや下」のミノーを用いた攻め方

ミノーであれば表層を攻められるわけですが、その中でもカマスはその表層よりやや下、ちょうど目視できないレンジを泳いでいるので、できる限りカマスにルアーを見つけてもらうためには、表層よりやや下を攻めたいところ。ほんの少しの違いかもしれませんが、これが名人と素人の釣果を別物に変える技なのです。

やり方は簡単で、できるだけロッドを下の方に構える、つまり海面近くに穂先を持っていくことです。しゃがみ、できるだけ低めの体制で、持っているロッドを下げ、海面に近づけることでミノーが上に引っ張られる力を落とすことができるため、ミノーも表層よりやや下のレンジをキープできる、といった感じです。

カマスを釣る際の低姿勢スタイル

島のカマス釣り名人は、カマスが漁港内の堤防に入ってきている1〜2時間の間、ずっとしゃがんでました。むしろ、足は正座で上体をさらに下げ、できるだけ海面にロッドの穂先を近づけるような姿勢を取っていました。

ミノーのリトリーブスピードは「やや遅」で

できるだけ上体を下げて海面近くにロッドの穂先を落とし、カマスができるだけ見つけやすいレンジでミノールアーを泳がせたとしても、早巻きしてしまうとカマスがルアーを見つけにくくなってしまいます。速く泳ぐ魚ではありますが、ミノーで一番釣果が良かったリトリーブスピードは遅巻きでした。感覚的には1秒強。1秒だと少し早いかな、といった感じでした。

カマスをミノーで誘う時のやや遅リトリーブスピード

突如として現れるカマスの姿、見えたらヒット目前。フッキングは軽めに

キラっと光る魚の姿が見えたら、すぐにアタリがあります。アタリがあればフッキングさせますが、あまり大きくフッキングする必要はありません。

カマスのフッキングシーン

釣り上げたカマスはほぼフロントフックに食らいついており、後ろ側のリアフックはカマスの目あたりに刺さっています。カマスにはベイトの頭を狙って食らいつく習性があるため、まずルアーのフロントフックにかかるのです。その後にフッキングしたりカマスが暴れたりすることでリアフックもカマスのボディに引っかかったものと見られます。よって、あまり大きくフッキングしてしまうとバレることが多く、小さく素早くシュッとフッキングするだけの方がより確実にヒットさせることができます。

カマスがミノールアーで爆釣する時期・時間帯

基本的にカマスは年中釣れる魚です。一般的には秋〜冬に釣れると言われていますが、季節的に変化するのはアカカマス・ヤマトカマスのどちらが多く釣れるかといった点。アカカマスはヤマトカマスよりも大きく、刺身にできることからアカカマスを狙って欲しがる釣り人が多いようです。

※ヤマトカマスは地域によってミズカマス、クロカマスとも言われます。

アカカマスは春、ヤマトカマスは冬がシーズン

アカカマスもヤマトカマスも年中釣れますが、アカカマスが多く釣れるのは春〜夏前、季節でいう6月ごろでしょうか。僕が小値賀島で釣った12月では、アカカマスとヤマトカマス両方が釣れましたが、数的には圧倒的にヤマトカマスが多かったです。

クーラーボックスに入った釣り上げたカマス

カマスを爆釣したいなら朝マズメ、日の出前の時間帯がベスト

カマスは日の出前から急にヒットし始めます。場所取りのため、僕らは午前4:30から竿を投げ始めましたが、ミノーにヒットがあったのは空がほんのり赤くなり始める日の出時刻の寸前。一般的な釣りにおけるゴールデンタイムと同じと考えてOKです。

ただし、竿の準備やいい場所で釣りたいといったことを考えると、日の出の30分〜1時間前には現場入りすることをおすすめします。もちろん日の出の時間帯は季節によって変わるので、前日にしっかりチェックしましょう。

夕マズメはカマスは爆釣しない?

夕マズメでもカマスは爆釣します!ミノー投げればすぐ釣れる、なんて状況でした。ただ、夕マズメは朝マズメよりも釣れ続ける時間帯が短かったです。釣れ具合に差はあるものの、朝マズメは日の出前から4時間くらい釣れ続けました。逆に夕マズメは12月ですと午後4時から日の入前まで、つまり2時間弱といった感じでした。朝起きるのが苦手だったりといった都合によって毎回朝マズメに行くことは難しいことも多いでしょうから、その季節・ポイントで釣れる時間帯をリサーチし、効率よく釣れればベストですね。

カマスの爆釣は潮目に関係する?

カマスをミノーで釣るのに潮目は全く関係ありません。僕が爆釣した日は小潮。日の入り前の夕マズメで、それでも20匹を釣り上げました。多少は潮目も影響するのかもしれませんが、爆釣した翌日も同じ環境下でカマス釣りに行きましたが全く釣れず。爆釣した前日と同様、この日も小潮でした。こうみると、潮目とは別の要因で釣果予測する方が得策ですね。

ミノーが飛ばない!強風時にルアー釣りは厳しい

僕らがカマスを爆釣したときも、実は風速7mの逆風。ルアーが飛ばない…。こんな状況ではなかなか広範囲に探ることもできないため、どうしてもキャスティング回数は多くなってしまいます。できるだけキャスティングを低空飛行させることで逆風から受ける影響を最小限に抑えて遠投できます。どうしても逆風環境下でキャスティングしないといけない状況の時には、低空飛行させるキャスティングを試してみてください。

カマスがミノールアーで爆釣するポイント

潮通しが良すぎない堤防の内側ポイント

フィッシュイーター、例えばブリやヒラマサはカマスの天敵。これら大型の魚は大抵は堤防の外側、潮通しのいいところを泳いでいます。カマスはそこから逃げてきて、カマス自身より小さなベイトフィッシュを食べに堤防内まで入ってきます。カマスが爆釣するのは堤防の内側ポイントですので、外側と両方ある場合は迷わず内側を選びましょう。

カマスが爆釣する堤防内側のポイント

潮通しが全くなくてもカマスは来ない

ただし、注意点としては、船が停泊しているような潮の流れがほとんどないような堤防内側にはベイトフィッシュも入ってこないため、カマスも入ってくる期待はできません。堤防の上から見て、割と波が立っていたり流れているのが目視できたりするようなポイントを選びましょう。

カマスをミノールアーで爆釣させるおすすめタックル

カマスのルアー釣りに使うロッド

カマスをルアー、特にミノーで狙うときに必要なロッド要件は以下の通りです。

硬さ(調子)ML
長さ7.6〜8.6ft

ロッドの硬さ(調子)

ルアーを泳がせている最中にグググっと食ってくるため、割と引きを楽しめるカマス。それでもアタリは一瞬であることも多いため、繊細なアタリを瞬時に掴める硬さがベスト。ロッドの硬さはMLがカマスくらいのサイズである20〜30cmを中心としたサイズのターゲットを狙う時に一番使いやすいです。

ロッドの長さ

何か1つのターゲットのために専用のロッドを買うという概念は、大型がターゲットの時以外はないため、汎用的に使えることを考えましょう。これを踏まえると、7.6〜8.6ftの一番投げやすく使いやすい長さを選びましょう。

結局おすすめはエギングロッド

エギングロッドは、イカを釣るために使うロッド。実はこのエギングロッド、色んなターゲットに対しても使うことができ、持っていかない日がないほど重宝しています。ショアから狙うタチウオならこのエギングロッドで十分です。ロッド調子がMLのロッドは小型〜中型まで応用して使える中、エギングロッドは本当に使い回ししまくっています。

カマスのルアー釣りに使うリール

ミノーなど小さくて細めのルアーを使うカマスのルアー釣り。スピニングリールで、番手は小さくていいでしょう。

番手2000〜3000
ギア比ノーマルギア

この中で一番大事なのはノーマルギアということでしょう。やや遅めのリトリーブスピードのため、ハイギアは非効率。また、カマスほどのターゲットにパワーギアを使うほどのことではありません。より繊細な釣りを行うためにも、ノーマルかローギアがいいでしょう。

ここでもやはり、おすすめするのはエギングリール

ロッドでもオススメしているエメラルダスですが、同じモデルでリールも存在します。僕はロッドとリール両方ともエメラルダスでタックルを組み、ここ小値賀島ではカマス以外にもアラカブ(カサゴ)をたくさん釣りました。エギングロッドとエギングリールは本当に汎用性があって便利です。

カマスのルアー釣りに使うのはPEライン一択

ルアーやメタルジグなど疑似餌で釣りをするなら、僕はPEライン一択です。ルアーやジギングにおいて、釣れる人と釣れない人の差はキャスティングの飛距離で生まれるといって過言ではありません。この飛距離に影響が出るのがラインです。できる限り軽いラインならその分空気抵抗が少ないので飛距離が出る傾向にあります。ただし、あまりにPEラインを細くすると切れやすくなります。目安は0.8号くらいを使用すればちょうどいいバランスになるかと思います。

手軽なミノーでエキサイティングなルアー釣りができて絶品のカマスはハマりやすい

カマス釣りの魅力は何より手軽さです。ポイントは堤防内で車でエントリーできるような場所、仕掛けはミノーで釣れるため餌の取りつけに煩わしさを感じません。釣れる時間帯は限られているものの、釣れ始めると1投ごとにアタリがあるゴールデンタイムに居合わせたなら、これほど釣り人を喜ばせてくれることはありません。正直、あらゆるターゲットを狙ってきましたが、カマス釣りがこんなに楽しいものとは思いませんでした。

食して美味しいカマス、サイズが大きいならぜひ刺身で

カマスの刺身

写真にはカマス以外も含まれていますが…少し茶色みがかった皮がカマスです。このカマス、皮を少し炙ると香ばしくてさらに美味しくなります!

カマス釣りは、青物のように釣れるかどうか分からないというレア度もないので、かなりハマりました。次回は大型アカカマスを春に狙ってみたいと思います。

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