2019年12月17日更新 3744 14
ターナー「ミルクペイント」とポスターを使った「ビンテージ加工の植木鉢」をDIY

DIYを始めると生活空間のいろいろなものが気になり始める
DIYを初めてまだまもない状態ではありますが、一度DIYの楽しさを知ってしまうと生活空間のいろいろなものにDIYで「改善点」があるのではないかという視点で見るようになってしまいます。
今回気になってしまったのがこちらの植木鉢です。おそらく誰もが記憶の中にあるであろうフォルムと色味です。決して悪くはないが気になり出したらどうにかせずにいられなくなってしまいましたので、今回はこちらの植木鉢を別の鉢に植え替えてビンテージ風に加工していきたいと思います。
DIYとひとくくりに言ってもかなり範囲が広いのですが、自分の場合はやはりラジコンやプラモデルが好きだったことから「塗装」に関することがどうやら好きなのかもしれません。組み立てる方は道具などをまず揃える必要がありますが、塗装に関しては塗料とハケさえあればすぐにでも取り掛かることができるので、この塗装から入るというのがDIY初心者にとっては向いているのかもしれません。
塗装DIYに関するおすすめ本「部屋と雑貨のペイントマジック」
塗装に関してのDIYに関する書籍を探していたところこちらの本に出会いました。中には部屋全体をペイントするなどかなり上級者のことも紹介されていますが、すぐにできる事例も多数ありますので、見ているだけでも作りたいイメージが湧いてきますのでおすすめです。
植木鉢ビンテージ加工で準備したアイテム類紹介
1、植木鉢
ホームセンターで購入。このままでも十分おしゃれではありますが今回は練習と思ってこちらを加工していきます。
2、ビンテージ風ポスター
こちら自由が丘のショップで売られていました。確か600円くらいです。今回はこちらをアクセントとして使っていきます。
3、塗料類一式
今回使用したものは以下の順番となります。
- ミッチャクロン(下地塗装)
- プラスターメディウム(漆喰塗装)
- ミルクペイント・トリトンブルー(下半分塗装)
- アンティークメディウム(汚し塗装用)
- ラストメディウム2個セット(サビ塗装用)
- ダストメディウム(かすれ汚し塗装)
上記の材料と塗料で今回のビンテージ塗装を完成させていきます。それでは追って手順を見ていきましょう。
ビンテージ塗装の手順
それでは早速塗装を順を追って説明していきます。
1, 漆喰を塗るために「ミッチャクロン」を塗布
今回購入した植木鉢がプラスチック製で、しかも表面にザラつきがあるために上から塗布する漆喰ペイントがつきにくいと思うのでこちらを使用。さまざまな材料に塗布するだけで様々な塗装ができるらしいので持っておいて損はないと思います。
2,漆喰塗装「プラスターメディウム」
こちらを使うことで簡単に「漆喰塗装」が可能になります。ヘラを使ってペタペタと塗ったあとに大きめのハケでなぞるようにするとキレイな仕上がりに近づきます。
乾燥するとこのようにセメントのような質感になります。ただ通常の塗装と違って乾燥するまでに結構時間がかかります。しっかり乾いていないと指紋がついてしまうので要注意
3, ポスターの経年劣化具合を「アンティークメディウム」で再現
汚し塗装に万能なアンティークメディウムの大活躍です。まずはビンテージ風ポスターを使いやすいサイズにカットします。
次に水で薄めたアンティークメディウムを容赦なくひたしていきます。アンティークメディウム自体は茶色でイメージとしては「泥水」をかけていくようなイメージです。
紙が水を含んでふやけた状態で端っこの方を手で割いていきます。
痛んだ感じが再現できたでしょうか。
4, アクセントカラー「トリトンブルー」で下半分を塗装
これは好みですが、下半分を塗装しました。念の為マスキングテープでラインを引いて塗装しましたが最終的に汚し塗装で境目がわからなくなるので、ここはフリーハンドでも良いかもしれません。むしろその方がビンテージ感が出るかもしれないです。
5, 木工用ボンドでポスターを貼り付ける
大まかなレイアウトを確認したらパーツに分けたポスターの切り抜きをレイアウトしていきます。キレイに並べるというよりは角度をつけた方がビンテージ感は増すような気がします。このあたりは全てフィーリングで。
6. おそらく今回一番重要であると思われる「ラストメディウム」によるサビ加工
ラスト(サビ)加工するための「赤サビ用」「黒サビ用」2種類のセットでこちらがとにかく万能です。使い方としては
- 赤サビをベースに塗布
- 赤サビと黒サビを混ぜて塗布
- 黒サビをポイントに置く
という感じで進めていきます。
途中で気づいたのですが、ちょっとサビを塗りすぎてしまったかもしれません。
7, かすれ感を出すために「ダストメディウム」で仕上げ
白いチョークでひっかいたような感じ分かるでしょうか?潮風にさらされたような感じでサビで汚しすぎてしまった感じがこれで中和されていればと思います。
ビンテージ風植木鉢の完成!
こうして完成したものを近くで見てみるとサビ加工やりすぎてしまった感がよく分かるかと、、、
遠目でみると雰囲気はよくなる説
元がこれだということを考えれば十分ではないでしょうか!
完成までのプロセスを動画で見てみる
Yahoo!Creatorsプログラムにて動画をアップしております。
他にもいろいろな動画をアップしてますのでよろしければコチラからフォローお願いいたします!
ビンテージ風植木鉢制作の時間と費用
今回ビンテージ風植木鉢を作るに当たっての気になる部分2点ですが、制作時間については漆喰塗装を乾かす時間が意外とありましたので合計6時間くらい要しました。(半分は乾燥待ち)なので実作業的には3時間くらいではないでしょうか。週末に気軽にできる範囲と言えるでしょう。
そして気になる費用の方はこちらです。(購入するお店等で差はあるのでざっくりでご了承ください)
- 植木鉢:500円
- ビンテージポスター:600円
- ミッチャクロン:1400円
- プラスターメディウム:800円
- アンティークメディウム:900円
- トリトンブルー:900円
- ラストメディウム:1300円
- ダストメディウム:850円
- 木工用ボンド: 300円
合計:7,550円
初期投資としてはまあまあかかってしまいましたが、塗料類は今回以外にも使えるし、汚し塗装類の「アンティークメディウム」と「ラストメディウム」に関しては一回でそこまで大量に使わないのでかなり使い回しが効くと思います。
手を動かすことで見えてくる「経験値」
今回ビンテージ加工に初めてチャレンジしてみましたが、改善点としては「サビはやりすぎない」ということが学びとなりました。雑誌やネットを見たら出来るように感じてしまいますが、実際に自分が手を動かすことでしか学べないことというのもあるということをDIYを通じて経験値が積まれていることが実感できます。大人になってからこういう「成長できる」ということを実感できるのもDIYがブームとなっている理由の一つかもしれません。
学びを通じて一つづつスキルアップしていく楽しさを今後もブログを通じて発信できればと思います!まずは気軽にできるビンテージ塗装からDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!