2020年1月4日更新 3138 8
【偏愛DIY#04】SF感増し増し!ブレードランナーに出てきそうなゴミ箱をDIY
作りたい物を作っている時はまさに至福の時間。自分による自分のためのDIYそれが「偏愛DIY」今回はゴミ箱を偏愛加工していきます。なんとなく頭の中にある「SF映画」に出てきそうなアイテム感を出すプロセスを紹介していきます
SF映画に出てくるような「ゴミ箱」が欲しい
「ゴミ箱なんてゴミが捨てられればそれでいい。」確かにそうかもしれないですが、実は生活スペースにおいて意外と目につくものかと思います。SF映画に出てくるようなゴミ箱が欲しいと思って探していましたが、僕の好みに合うようなSFテイストのものが見当たらなかったのでここは自分の好みを全開にして偏愛DIYしていこうと思います。
「偏愛DIY」を施すゴミ箱はこちら!
平和工業 スライドペール 30Lのゴミ箱をセレクトしました。こちらお値段もかなりリーズナブルな上にスライド式のフタが非常に便利な上にキャスターも付いている点とフォルムが直線的でベースとして最適です。
コンセプトは「ブレードランナー」に出てきそうなゴミ箱
イメージしたのは映画「ブレードランナー」に出てきそうゴミ箱です。SF映画と言えばたくさんあるのですが、最初に浮かんだイメージが「ブレードランナー」でした。ちなみにここで言う「ブレードランナー」とは2049ではなく、1982年に公開されたバージョンです。
ブレードランナーの時代設定が2019年というのも時代設定的に感慨深いものがあります。イメージとしてはブレードランナーの主人公デッカードの部屋というよりも、薄汚い街角にあるようなイメージです。うどん屋の脇あたりでしょうか。
SF映画っぽくする3つのポイント
1、くすんだミリタリーっぽいカラーリング
ブレードランナーの世界観としては全体的に「荒廃した酸性雨の降る未来」という感じがあります。そして全体的にゴツゴツとした感じの造形物が非常に多い印象です。その世界観を損なわないようにミリタリーテイストを残しつつ未来感のあるブルーをセレクトしました。
2、それっぽい記号とか線
多分これがSFっぽい感じを仕上げるポイントになるかと思いますが、意味ありげなラインとか記号が意外と多く使われています。
3、経年劣化の汚し塗装
あとで途中経過も出しますが、汚し塗装を施すことでよりリアルな小物感が出てきます。
以上3点を踏まえるだけで、おそらくSFテイストのゴミ箱は完成します。
SFテイストのゴミ箱制作プロセス
それでは実際の制作プロセスを振り返っていきましょう。手順としては上記で紹介した3つのポイント
- 塗装
- ステッカー
- 汚し塗装
上記の順で加工していきます。
1、塗装前の下準備
いきなりペンキを塗っても塗装が剥がれてしまうので、一旦ヤスリがけをしてから塗装前の「ミッチャクロン」でベースを作ります。
2、ペンキ塗装
今回使用したのはスーパーハローの「スレートブルー」をチョイス
2回塗ったあとに、スポンジをちぎった断面を使って置くように重ねていきます。
もともとのカラーリングもポップで可愛いのですが、一気に深みのある色になりました!
3、ステッカーとライン加工
今回友人からお借りしたカッティングマシーン「STIKA」を使用してステッカーを作っていきました。
専用ソフトを使ってデザインを作っていきます。
ステッカー作りが楽しかったのでこのあとカッティングマシーンを導入してしまいました。
ライン加工はマスキングテープを利用して上からペンキで塗っていきました。
ここまでの完成状態がこちら。かなりイメージは変わりますが、状態が綺麗なためにSF映画感はまだ足りません。
4、ダストメディウムによる「汚し塗装」
汚し塗装は大きく分けて2つ「全体の汚し」と「サビ塗装」の2段階で行います。最初の全体の汚しはミルクペイントシリーズの「ダストメディウム」
ダストメディウムを使うとこのような「経年使用感」が出てきます。
5、ラストメディウムによる「サビ加工」
最近のDIYではこれなしでは完成しないのではというくらいお気に入りの「ラストメディウム」
最初は「赤サビ」をベースとして塗っていきます。
塊で乗せることによって、よりサビ感が高まります。
そして次に赤サビの内側に黒サビを乗せていきます。
このサビ塗装、やってみると分かりますが思っている以上に楽しい作業になるのでついついやりすぎてしまうので注意が必要です。最初にサビ加工した際には少しやりすぎてしまったので気になる方はこちらの記事もご覧くださいませ。
6、水滴を垂らすことでさらなるリアル感を追求
サビ加工の延長で、上記で使用した「ラストメディウム」の赤サビ用の塗料を水で薄めたものをあえて垂らしていきます。
乾燥するとこのようにリアルに水滴が固まったようなディテールが完成します。
SF映画に出てきそうなゴミ箱の完成!
無加工の状態のゴミ箱と比べるとかなりイメージが変わったのではないでしょうか。
控えめにしたつもりが今回も楽しすぎてサビ塗装はやりすぎてしまったかもしれません、、、
薄めのサビを垂れさせた塗装はリアル感増してお気に入りです。
意味ありげな数字とかあるとSF感は増し増しです。
制作のプロセスを動画でチェック
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「映画の世界とつながっているかもしれない」と感じる幸せ
工程だけ見ると「作業」のように見えるかもしれないですが、作っている過程での思考はまさに「至福の時間」です。「もしも映画のあのシーンにこのゴミ箱があったら」なんてことを考えながらサビ塗装をしているとあっという間に時間が流れていきます。そしてそんな妄想をしながら映画を見るとまた違う楽しみ方もできます。
たかがゴミ箱かもしれないですが「映画の世界とつながっているかもしれない」と思わせてくれるアイテムが部屋にあるだけでもとても幸せな気分になれるのではないでしょうか。